レペゼン社会不適合者

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漢 a.k.a. GAMI【ラッパー解説】『新宿スタイル』を掲げるMSCのリーダー。9sari(鎖)グループ代表のこの男の魅力とは

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※サイトやり始めの記事で文章下手すぎなので近日修正予定です(-_-)

今回は大人気のラップバトル番組『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターでもお馴染み漢a.k.a.GAMIさん(以下敬称略)の紹介です。

彼が立ち上げたレーベル9sariグループの代表でもあり、リアルなスタイルを徹底的に追求し表現する新宿スタイルのHIPHOP集団『MSC』のリーダーでもあります。

現在のフリースタイルバトルの登竜門の1つである『UMB(Ultimate MC Battle)』と『KOK(KING OF KINGS)』の創設者でもあり、さらには己の半生を書き記した自伝『ヒップホップドリーム』を出版するなど幅広く活動している彼の魅力をお伝えしていきます。

 

2002年のMCバトル優勝

彼の名が全国区となったのは2002年BBP(ビーボーイパーク)のフリースタイルMCバトルでの優勝からでしょう。決勝戦の般若とのバトルは今現在でも語り継がれる名試合です。

当時はまだMCバトル自体がかなりマイナーな存在で、ファンもラッパーのフリースタイルのスキルに関しては現在より遥かに関心が薄い時代でした。

 

ネットでも情報が今ほど簡単に手に入るわけではなかったのですし、MCバトル自体の存在は知っていても実際に見たり聞いた事がない人がほとんどでした。

興味としては「なんか即興でラッパー同士が口喧嘩する競技があるってさ、見たことないけどなんかKREVAが強いらしいよ」くらいな感じで、大きな大会はBBPくらいしかありませんでした。

そんな中このバトルが有名になった事でかなり多くのヘッズがフリースタイルバトルに興味を持つきっかけになるほど漢(当時はMC KAN)のフリースタイルは圧巻でした。自分もMCバトルに興味を持ったのはこの大会からです。

  

新宿拡声器集団『MSC』

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漢はMSC(MIC SPACE CREW)というクルー所属で『MS CRU(MC KAN・TABOO)』と『SIDE RIDE(PRIMAL・O2・GO)』の5人のメインMCが歌うドンヨリとドープで過激な表現が特徴でした。

自分はファーストからほぼリアルタイムでハマりましたが、まず単純にとにかく全員めちゃくちゃラップがウマいです。それに加えてあのリリック、トラックですからインパクトがもうハンパではありませんでした。

 

ちなみに漢は現在と当時とではフリースタイルの時も音源の時もかなりフローが変わっています。あくまで個人的な好みではMC KAN時代の方がキレも活舌も良かったような気がしますが、現在は現在でまた違った味があります。

  

DABOとのBeef

そして当時のもう一つの大きな話題は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのDABOとのBEEFです。

理由はDABOのPVで彼が拳銃を持っていたり免許がないのに(免停中だったんだっけな、忘れたw)車に乗っているかの様なシーンがあったりするのを『リアル』をルールとする漢から反感を買った事がキッカケです。

 

当時のニトロは本当に大宣伝されていて、音楽雑誌を見てもファッション誌を見てもニトロニトロのニトロ祭りでした。その中でも一番目立っていたのがDABOでしたから、その彼をDISした事で大きな反響を呼びました。

DABOもそれにアンサーした事でBEEFに発展したという感じです。これはプロレス的なものではなくかなり険悪に揉めていた感じがあり、特に漢のDis曲は「怖えー、新宿スタイル怖えー((((;゚Д゚))))」とファンながらガクブルしていたのを覚えています。

BEEF中に2人がステージ上でハチ合わせる一幕があるなど日本のHIHOPビーフの中でも歴史残る1ページです。現在は和解しています。

 

旧所属レーベルLibra RecordとのBeef

元々MSCはこのライブラというレーベル所属だったのですが、レーベル代表の西原慶祐からの恫喝や暴力、及び漢が発案した『UMB』の商標問題(現在はLibraのものとなっている)、過去の入賞者に対する賞金未払いの問題など様々なトラブルを抱えていたことを記者会見を開いてカミングアウトし、この件について正式にLibra Recordを訴えると発表しました。

それに加え新たに『鎖グループ』というレーベルを発足し、同時に新たなMCバトルイベント『KOK』を開催します。

自分はこの記者会見を見ていて、漢の「ラッパーが夢を持って音楽に集中できる環境をしっかりと作っていく」という意思をビンビン感じたのを覚えています。

奪われてしまったUMBに対しても潰そうとするのではなく、『KOK』にUMB枠を提案するなど、一緒に業界を盛り上げようとするその姿勢にカッコイイと思いました。

彼をリスペクトする人間が多いのはただ音源やバトルがカッコイイだけでなく、こういった男らしい人間性に惹かれる部分も多いのではないかと思います。

 

書ききれないから追記します

漢a.k.a.GAMIのストーリーについては色々語りたい事が多すぎて多すぎてこんなんじゃまだまだ足らないので追記します!

他にもたくさんのラッパーを語らせてもらってます。良かったらこちらから覗いてやって下さい。ラッパー解説 カテゴリーの記事一覧