レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

質問「ラップバトルでキレて殴り合いになっちゃう事はないんですか?」

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ラップバトル系の記事を書くとたまに「ああいう感じでお互い罵りあってケンカになっちゃう事ってないんですか?」といった質問をいただきます。

今までラップにあまり興味のなかった方や、ラップバトルというものの存在を最近知った方は確かにこの辺は気になるところではありますよね。

 

まあ、ね・・・、やっぱね・・・

自分が実際見た中ではステージ上で「テメエコラぁ(# ゚Д゚)」みたいになってそのまま舞台上で野球の乱闘みたいな感じでグッチャグッチャになっちゃうみたいなシチュエーションには出会った事はありません。ですが不穏な空気になる事がないかと言えばやっぱりそう言った事はあります。

フリースタイルダンジョン高校生ラップ選手権の影響もありラップバトルもしっかりと1つの『スポーツ』として確立されてきましたが、他のスポーツでも同じ事が起こるのと同じでお互い本気でやっている以上、ラップバトル上でも同じような事があります。

『罵りあい』という特性上、「ラップバトルに参加しよう」というエネルギー溢れる若い人達がお互いの考えをぶつけ合うわけですからこの辺の事はどうしても起こってしまいます。

 

何でも言っていい訳ではない

ヒヤヒヤするぜ((((;゚Д゚))))

 

ラップバトルは現時点では相手を言い負かした方が勝つという感じの流れになっています。ですのでラッパーは『対戦相手のカッコ悪いと思うところ』だったり『相手が言われて痛いところ』を突いたりすることがよくあります。

ラッパー自身もバトルに出場する以上ある程度色々な事を言われる覚悟を持って出ていると思います。が、「マイクで闘うのに手を出すのなんてダサい」という事を盾に言いたい放題言うことが許されている訳ではありません。

ルール上「これは言わないで下さい」といったような禁止ワードはなく何を言ってもいいのですが、言った言葉に責任を持てないような発言はするべきではないというのは現実社会と同じかと思います。

例えばバトルで「お前のいるクルーはダサい」みたいな感じのディスをしたとします。そうしたらコレを発言した時点でそのクルーとビーフになってしまう可能性があるという覚悟を持たなければいけません。

『KOK2016・2017』の王者GADORO「先輩のラッパーをディスる時は遺書を書くくらいの気持ちで言う」と発言していましたが、トップのバトルMC達は皆自分の言った事に責任を持っているからこそHIPHOPなんだと思います。

 

バイオレンス性の需要

個人的にはバトルのステージ上で手を出すのは絶対にタブーだと思いますしラッパーとしてかなりカッコ悪いと思っています。仮にどうしても許せなかったとしてもオーディエンスでファンが見ている前ではやってはいけないと考えます。

HIPHOPは「暴力で戦っていたものを別のアートに置き換えて戦う事で血を流さない様にしていこう」という文化としての側面もあるので本番であるステージ上で殴ってしまったら本末転倒です。

ただ、そう言った事が起こりうることに対して刺激を感じるファンもいるでしょうしその辺はやはりストリートの音楽らしくてそこが好きな人もたくさんいると思います。

マイクタイソンや昔の亀田兄弟のようにモラルを度外視したスキャンダラスな人がいるからこそハラハラするし業界が盛り上がる部分もあるとは思いますのである意味必要悪的な部分もありますからね。

上で紹介したMr.SMILE vs SIMON JAPの様な雰囲気の試合は最近あまり見れなくなってしまったのでああいったバトルも自分は好きです。 

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楽しんで見ましょう♪

こういう話をするとそういう面にフォーカスしてしまうのでアレですが、一流のバトルMCほどボディタッチにはかなり気を使っていますし、カッコいいラッパーは皆マイクで正々堂々と闘いますので苦手な方も安心して楽しんでください。

これからも純粋にマイクバトルを一緒に楽しんで見ていきましょう。