レペゼン社会不適合者

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MCバトル史上に残る褒め殺しラップで崇勲がクリティカル!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年12月18日)

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配信が遅れて申し訳ありません!2018年12月18日放送(放送日は12月19日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。先週から始まった激アツ企画『REGGAE vs HIPHOP』の2回目放送となります。

先週現れたレゲエ界からの刺客、Spicy ChocolateのKATSYYUKIが選抜したDeejay Clashの猛者5人がヒップホップフリースタイラーを代表するモンスターに宣戦布告!レゲエとヒップホップの熱い戦いが繰り広げられています。

前回最初に現れたチャレンジャーKYO虎がラバダブの凄さを見せつけ、それを裂固がなんとか阻止。しかしまだこのレベルのマイクパフォーマンスをするMC(Deejay、ややこしい笑)が4人もいるという事でモンスターにはまだまだ修羅場が続きます。

今回はさらに2人のチャレンジャーが登場しました。どんな感じだったのか、色々語っていきましょう♪

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

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Power Wave vs 輪入道

レゲエ界から送り込まれた次のチャレンジャーはDeejay Clash界で活躍中の若手というPOEWR WAVE(ぱわーうぇいぶ)が見参!紹介VTRを見ただけでレゲエ初心者の自分でもカッコいいのが伝わってきます。韻も固い!

対するは輪入道です。最近ちょっと調子が出ていない感じがしなくもないですが、いかんせんレゲエdeejayが相手だとどういったパオフォーマンスになるのか見てみないと全く分からない部分はありますね。

バトル考察です。Power Waveが闘争心むき出しな雰囲気なので輪入道もそれに乗っかってバチバチな感じのバトルになるのかと思っていましたがそうはならず、バトル中はレゲエリスペクトの気持ちを吐き出すような男気溢れるバースを蹴っていました。

1ラウンド目のレゲエビートでの戦いで輪入道が「俺はレゲエのフロウは出来ねえ」と言っていましたが実際はレゲエに合わせたフロウになっており、トラックに全く違和感なく乗っかっていたように思います。

固い押韻でまくし立て熱いバイブスで捲っていくのが昔から輪入道の必勝パターンですが、ゆっくりのフロウでもあの迫りくる雰囲気を表現できる輪入道はさすがです。

Power Waveも2ラウンド目のヒップホップビートでの戦いではレゲエdeejayというよりラッパー的な表現を前面に出したパフォーマンスをしていました。双方こうやって相手の土俵に乗っかって戦ってもカッコイイのはホント凄いです。

ただ、これはヒップホップ的な価値観なのかもしれませんがやはり完全即興にこだわらない分Power Waveの吐く言葉が定型文っぽい感じがあるので、主張力という面で輪入道の方がインパクトがあるように思いました。MCバトルに見慣れているとどうしてもアンサーが欲しいな~と思ってしまいますね。

結果は2-0で輪入道のストレート勝ちです。1ラウンド目で輪入道のクリティカルかなとも思いましたが、Power Wave最低あともう1ラウンドは見たかったので個人的には1発で終わらなくてラッキーでした。

 

AICHIN vs 崇勲

次に現れたのは横浜のレゲエ番長ことAICHIN(あいちん)が登場。ジャパレゲビギナーの自分としては横浜の番長と聞くとNANJAMAN(ナンジャマン)が思い浮かびますが、横浜のレゲエは昔からアツいって事だけは知ってるのできっと凄いDeejayがまだまだたくさんいるのでしょうッ。

対するは崇勲です。これは全く予想できなかったです。崇勲がレゲエビートに乗っかれない事だけは分かる(笑)んですが、そのモサっとした感じが相手のリズムを狂わすとも思うので、これは面白い戦いになりそうです。

バトル考察です。これはダンジョン史上、というかMCバトル史上まれに見る褒め合いバトルになりました。AICHINは「あまりトゲトゲせず、無駄なディスリ合いはしない」と言っていましたが崇勲もそれに乗っかり相手への批判を一切封印していました。

崇勲の誉めて褒めてホメまくるヨイショ攻めはかなり強力で、この褒め殺しはどうやらAICHINの予想の遥か上をいっていたようです。「褒められるの苦手だからもうそれ以上はヤメて」ってのを無視して褒めまくってました笑。

これは意外とありそうでなかった戦法ですよね。MCバトル界でもディスが好きじゃないMCたくさんいますし称え合いバトルもそこまで珍しくはないです。でもそれってもうちょい硬派な表現になりやすいというか「俺はお前をリスペクト!それでも俺は!」って感じのはよくあるんですよ。

今回のはフツーに男が女を褒め殺すかのような言い回しだったので非常に斬新で面白かったです。崇勲のキャラにも合っていますしとても良いですね。自分はここでサ上の「バーカ!嘘だよ~!」入れて落としてくるかもと予想しましたが、崇勲は予想以上にいい人でした笑。褒めて終了です。

結果は2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝利です。AICHIN本人も「ディスられるの覚悟して来たのにまさか」と言っていましたが、さすがにこの展開の対策は出来なかったでしょう。崇勲が一枚上手でした。

非常にピースな雰囲気になったところで今回の放送は終了です。次回は再放送を流すって事みたいなんであと2人のチャレンジャーは来年までお預けですかね?あとは年末(年始?)の特番の告知もありましたのでこちらも楽しみです。それでは次回も一緒に楽しんで見ましょう♪

フリースタイルダンジョン考察記事(12月18日放送)配信のお知らせ

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こんにちは!いつも当サイト『レペゼン社会不適合者』をご覧いただきありがとうございます!今週のフリースタイルダンジョン考察記事に関しましては21日夜遅くても22日内にはUPしますので少々お待ちくださいませ。

最近ダンジョン記事以外の更新がストップしてしまっているのですが、遂にダンジョン記事も即時更新が難しい状況になっていまして汗、いつも楽しみにしてくれている方には申し訳ない気持ちでいっぱいです(;´Д`)。

たくさん頂いたリクエストの方もやるやると言いながら全く答えられておらず、そちらでもご迷惑をおかけいたしておりますm(_ _)m。このサイトを風化させる気はさらさらありませんのでそこだけはご安心ください!

【記事更新まで暇つぶしに過去記事でも見てやるかって方は下記からどうぞ】

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レゲエvsヒップホップ!マイクの異種格闘技戦開幕!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年12月11日)

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2018年12月11日放送(放送日は12月12日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。年末まで通常放送なしかも、と思っていたんですが今週もバトル回でしたね。しかも今RECのテーマ『REGGAE vs HIPHOP』とか激アツじゃないすか~!

ダンジョンの企画力の高さは素晴らしいです!このままじゃ飽きられるんじゃ?とか勘ぐっていた自分が恥ずかしいですよ。こんな企画出されちゃったらファンは嫌でも見るしかないですよね!

ちょっと今回のRECに関してなんですけど、自分はほぼヒップホップ一辺倒な人間なものでお恥ずかしい話レゲエに関してのリテラシーがとても低いです。なのでレゲエに関しての詳しい解説は出来ません。ググってあたかも知ってる風なのはリアルじゃないだろ?笑

あくまで100%ヒップホップ脳の奴がレゲエDeeJayのラバダブを聴いているという視点で語らせていただきますのでその辺お手柔らかにお願いします汗。「ヘッズならレゲエの歴史も勉強しろよフェイクが」とかいう意見はうるせーからな笑。

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KYO虎 vs ACE

今回のチャレンジャーはSpicy ChocolateのKATSYYUKIがダンジョンに送り込んだ5人のラバダブDeejayがモンスターの相手となります。念のため説明しておきますと、ラバダブってのは即興の事でHIPHOPで言うフリースタイルです。

厳密にはフリースタイルに関しては皆さんご存知の通り基本は即興が絶対でネタや仕込みはディスられる傾向がありますが、ラバダブに関してはラップみたいに完全即興にはこだわっていないんだそう。

それからヒップホップではマイクを持って歌う人をMC・後ろでターンテーブルを回す人をDJと呼ぶのに対し、レゲエではマイクを持つ人をDJ・後ろでターンテーブルを回す人をセレクターって呼びます

この辺ややこしいので混同しない様にレゲエのDJを今はDeejayって表記したりします。意味は双方Disk Jockyで同じなんですが、確かレゲエでは元々皿回す人が歌も歌ってたんでそこがルーツだと思ったんだがまあその辺はレゲエファンに聞いてくれたまえ笑

ちなみにヒップホップでいうMCBattleの事をレゲエではDeejay Clashって言うんですね知りませんでした。ディージェイクラッシュって聞くとHIPHOPファンはどうしてもDJ Krushの方を思い浮かべてしまいますね。

 

レゲエ界からの最初の刺客はKYO虎(きょとら)が登場。MCバトル、じゃないやDeejay Clashの大会で幾度となく優勝を勝ち取っている強豪という事ですので強敵です。Deejay Clashは勝ち負けを決めないって聞いたんですが、色んなルールがあるんですね。

自分のようなレゲエ初心者はイメージでレゲエ=ラブ&ピースみたいなのあるけど、ディージェイクラッシュが原因でクルー同士のビーフに発展する事もあるんだそう。武闘派REGGAEクルーも恐そうだもんなぁ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

対するはACEです。おそらくACEはモンスターの中でレゲエのトラックに唯一対応可能なラッパーかと思いますね。他のモンスター5人はザ・ラッパーって感じのフロウですし主張もヒップホッパーって感じです。当たり前と言えば当たり前ですが。

 

ACEはどんなビートに対しても変幻自在に乗りこなすので今回のルール(1ラウンド目レゲエトラック・2ラウンド目ヒップホップトラック・3ラウンド目どちらか)でも全く問題ないと思いましたが、実際のバトルでのレゲエトラックでも違和感なかったですね。

そして注目のKYO虎なんですがカッコいいですね~。MCバトルでは醍醐味とされる言葉の掛け合い、アンサーにこだわわらずレゲエフロウで会場を上げていくラバダブスタイルは非常に新鮮でHIPHOPファンの心をえぐったのではないでしょうか。

ラッパーよりメロウなフロウを要求されるレゲエDJはやっぱりビートアプローチに関してもの凄いレベルが高いです。KOKに乗り込んできたKIRRYってレゲエDJがいたんですがその時も同じような衝撃受けましたがやっぱラバダブってスゲー!

そして相手と同じ土俵で戦うACEもスゲーです。ふつうにラバダブのノリでラップしてましたが全然互角に戦っていたように思えました。これができるラッパーは今のMCバトル界にあんまりいませんよ。さすがです!

結果は2ラウンド目でKYO虎のクリティカル勝利です。勝負はKYO虎に挙がりましたがパフォーマンスとしては両者とてもカッコよかったです。2ラウンド目のKYO虎はノッてましたもんね!ACE今度ラバダブの大会に乗り込んでみてはいかが?そうなったら会場敵だらけになるんだろうか?

 

KYO虎 vs 裂固

2人目のモンスターは裂固です。ある意味ここから本当の『REGGAE vs HIPHOP』の戦いが見れると言えます。裂固にラバダブのフロウはムリでしょうから、もちろん正統派のラップでKYO虎を倒しに行くでしょう。

バトル考察です。KYO虎は引き続き超ハイレベルなビートアプローチで裂固を攻撃していきます。裂固はそんなKYO虎に対し自分達フリースタイルラッパー最大の利点である『即興性』を武器に戦います。

裂固の主張は「お前らレゲエは仕込みばっかでアンサーを返す事すらできねえだろ?家で一生懸命考えたネタじゃあ俺には勝てないよ」ってやつですね。全体的にこのディスで攻めると同時に伝家の宝刀カチカチの押韻ラップを披露します。

これに対するKYO虎の主張も良かったです。即興ラップへのディス「俺は使い捨ての音楽に興味はない。聞く気もない。中身がスカスカで話にならない」これはラッパーにはなかなかできない批判ですよ。

フリースタイルにおいて即興は絶対ですから、そこを悪く言おうって考えはHIPHOP的には出にくい発想です。それを『使い捨ての音楽』とバッサリ切る主張はレゲエDJとしての誇りを感じました。いや~これぞHIPHOP vs REGGAE!最高です。

ただ、KYO虎は後半にかけてややネタ切れ気味なのか言う事がなくなってきた感じがありました。これが完全即興じゃないという部分の最大の弱点でもあるかもしれません。明らかに失速していましたから。

一方裂固はスタミナバッチリなんで「何ラウンドでも即興で相手しますよ」って感じでしょうね。相手がいちいち揚げ足をとってアンサーしてこないので失速してくれた分、より楽に相手できたのではないでしょうか。

結果は2-1で裂固の勝ちです。裂固が正攻法でキッチリ勝ってくれてとても嬉しいです。ただKYO虎も負けはしたもののラバダブの凄さというものを視聴者やHIPHOPヘッズに十分知らしめたのは間違いありません。

いやぁこれはまた来週が楽しみでしょうがないですよ。レゲエDJ vs 呂布カルマとかめっちゃ面白そうじゃん!うわ~早く見て~。って事で皆さん、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

【次週放送分の感想・考察はコチラ】

呂布カルマ盤石の強さで難敵ミステリオを撃破。百足は調子出ず。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年12月4日)

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2018年12月4日放送(放送日は12月5日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。今週も前回に引き続き注目のミステリオ戦からスタートです。強敵FORKを倒しラスボス般若戦まであと一歩に迫ったミステリオ。

ここで最後の門番として登場したのは呂布カルマです。なんか呂布カルマは4人目の足止め役としての存在感が出てきた気がしなくもないですね・・・初代のR-指定的なポジションになりつつあります。

あとは人気投票枠でダンジョン出場を決めたもう一人のチャレンジャー百足も登場しましたね。とりあえず今週もごちゃごちゃ語っていくとしましょう。

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

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ミステリオ vs 呂布カルマ

さあ、般若戦までリーチがかかったミステリオですがモンスター陣営は鉄壁の門番呂布カルマを当ててきます。まあ当然でしょう。モンスター側のサポーターから見たら、なんだかんだ一番安心して見ていられるというか頼りになるのは彼な気がします。

バトル考察です。このバトルは全体通してとてもいいバトルでしたね。スタイルウォーズと言いますか、お互いが自分の良さを発揮できたバトルで双方カッコよかったですね。

先週のフォーク戦もスタイルウォーズなんですが、記事でも言及した通りお互いの相性が良くないので長期戦になった事でより噛み合わなさが際立ってしまいましたが、今週の呂布カルマ戦はお互いの良さを引き出し合ういい試合でした。

ミステリオはこれまで通りギャグテイストを混ぜつつ相手をおちょくりながらディスっていくスタイル。呂布カルマは「こんなもんはラップじゃねえ、認めない」というスタイル。両者の主張が光っていて見どころも多かったです。

細かいところなんですがちょっと驚いたのは呂布カルマが「疑う」と「歌が上手い訳じゃない」で「うたが、う」の部分でトリッキーな頭韻を踏んでた事です。頭で踏むにしても今までこういうライミングしなかったんで意外でした。

いやぁしかしミステリオも相手をおちょくる立ち回りが本当に上手です。呂布カルマはこんなのラップじゃないって言ってますが、ミステリオは基本的なスキルの上にギャグやインパクトが乗っかっていると思うので個人的にはラッパーとして普通に素晴らしいと思っています。

おそらくオーソドックスな『カッコいいラップ』みたいなのをやろうと思えばある程度できるハズです。そこをあえてハズしてオリジナリティを確立したあの魅せ方が見事にハマって今のプロップスに繋がっています。

今回のミステリオもかなり強かったんですが、呂布カルマはもっと強かったです。ミステリオのペースに一切飲まれなかったのはさすがです。全く狂わされませんでした。「コイツ全然面白んない」のディスに「面白い事なんかハナからやろうと思っとらん」のアンサーとかもその辺の塩梅を表していましたね。

自分は2ラウンド目で呂布カルマのクリティカル勝ちかなと思ったんですが、やはりERONEはミステリオ結構好みっぽいですね。エローンだけミステリオに挙げて4-1でした。

3ラウンド目は明らかにミステリオが失速してました。同じ相手をおちょくり続けるには長期戦が向かないスタイルなんですかね。間が持たないと言いますか、ネタ切れする感じがありました。これはダンジョン以外でも思う時ありますね。

結果は2-1で呂布カルマの勝利です。惜しかったですね~もう一押しという感じでしたがやはり呂布カルマはクソ強いです。ミステリオは負けはしたものの、この放送でさらにプロップスを得たんじゃないでしょうか。新規ファンもかなり増えたはずです。

これからもMCバトル、日本のラップを盛り上げていって欲しいですね。余談ですが、ああいうタイプのラッパーが客演とかで急にめちゃシリアスな歌とかやるのズルいよね~。ギャップでカッコよさ6割り増しするに決まってるじゃんか~。

 

百足 vs ACE

人気投票枠で選出されたもう一人のチャレンジャーは、スキルフルなラップで抜群のセンスを見せつけている00年世代若手筆頭ラッパー百足(むかで)が登場しました。顔もイケメンでここ最近超人気ありますね。

自分も百足は結構注目株です。前回のダンジョン企画の元高校生ラップ選手権出身チャレンジャー回でも言及しましたが自分は若手トレンドの韻もフロウも多彩な『上手くてカッコいい』ラップがあんま好きじゃないというか、増えすぎで飽きてるんですよね。

百足ももちろんテクニック面では高校生から20代前半の若手世代の第一線のMCバトラーと同等のスキルを兼ね備えているのですが、それだけが武器の量産型ではなくなってきてるってのが人気の理由かなと思います。

百足は出始めそんな感じのイメージでしたがここ最近皆が良くやるタカタカタカフロー(伝わる人は伝わるハズw)に逃げなくなり、会話型のバチバチバトルも結構やるようになってきてて、急激に成長してる覚醒待ちラッパーの1人です。

対するはACEです。バトル前コメントでは「百足?名前は知ってるしバトル見たことあるハズなんだけど覚えてない」と言ってましたね。『若手によくいるタイプの1人』くらいの認識って感じでしょうか。

 

バトル考察です。調子悪いのかとりあえず百足が微妙なのが残念でした。最近何度も同じ事言ってるんでしつこいかもしれませんが、彼の様な若手が出てきて自分が思うのは「とにかく量産型のラップはなるべく勘弁してくれ」って事なんですよ。

百足はよく聴くそれとは違うものを見せてくれる事を期待していたんですが今回はちょっとアレでしたかね。それなりに上手くライミングして、変速フロウも使ったりして、それなりに上手いラップしてた、くらいの印象しか残らなかったです。

もちろん期待値が高いのでこういう厳しい意見になっちゃうんですが、凄いともダサいとも思わない量産型のラップって感じでした。今回の放送で百足を始めて見た人に対していいプロモーションになったかどうかは微妙なところかと思います。

かといってACEも同じタイプと言えば同じタイプなんで笑、そういう意味ではこういうスタイルの先駆け的な存在でもあるかもしれませんね。いつも通りの徹底したライミングと自由自在のフロウで安定したラップを披露していました。

勝敗は2ラウンド目でACEのクリティカル勝ちです。2人ともラップ超上手かったですが、今回の試合に関してはACEが上回っていたかと思います。百足は大舞台でちょっと調子が出ませんでしたかね。

しかしまだまだMCバトル界を盛り上げてくれるであろう期待のホープである事は間違いありません。今回が百足初見の人はこれで判断するのちょっともったいないので興味がある方は是非他の動画などでもチェックしてみて下さい。

これでこのRECは終了ですかね。スケジュール的に年末まであと火曜日が3回しかないですが来週は通常放送するんでしょうかね。そろそろ年末のスペシャルがどんな企画なのかも気になり始める今日この頃です。来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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噛み合わないFORKとミステリオ。般若戦まであと一歩まで迫る。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月27日)

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2018年11月27日放送(放送日は11月28日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。今週は人気投票枠で選出された刺客、ギャグとディスをドッキングさせたスタイルで人気を得たミステリオが2回戦の裂固を相手にするところから始まりました。

先週の放送が色々と物議を醸したというか、ミステリオのインパクトが際立った回になったので今回の放送を楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか?

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ミステリオ vs 裂固

先週の番組予告にもありました通りミステリオを止めるべく現れた本日最初のモンスターは裂固です。バトル前インタビューでもやっぱりミステリオに対してやりにくい印象を持っている旨を語っていました。

前回のダンジョンの記事の最後に『来週裂固出るみたいだけど、正直勝つ姿が思い浮かばない』と言及したんですが、実際のバトルもけっこう自分が予想した展開になったかな~と思います。

 

裂固も言っていましたがミステリオは人気投票で来てるので最初からある程度オーディエンスが味方に付いている状態に加え、一回戦の輪入道戦でさらに会場の空気を掴んでいるので裂固の様な正攻法タイプだと結構なインパクトを残さない限り判定がミステリオに挙がるというのが自分の展開予想でした。

裂固はめっちゃめちゃヤバいステージを期待させるというよりは、ハズレがなく毎回安定したパフォーマンスを見せるってタイプだと思います。よく言えば『ムラがない』悪く言えば『予想を超えてこない』って感じでしょうか。

この無難な感じは、正攻法から大きく外れ、なおかつ会場を味方につけて期待値が上がっているミステリオに対して勝つのは中々に難しい。この『会場が味方に付いている』ってのが本当にデカいです。

ミステリオの様な特異なスタイルはプロップスが確立されていない状態だとそうでもないんですが、審査員含め会場が『ミステリオが次は何をやり出すか期待している』状態になってしまってるんで、

この状態で裂固が基本に忠実なラップで魅せる事をしても印象に残らずにミステリオのインパクトだけが残るって流れになるのではと思っていましたが実際もそうでした。

 

今回のバトルも裂固はアンサーもしっかり返してて韻も固いのですが、みんなミステリオの言葉に耳を澄ませているので、そこで「ニーハオシェイシェイ」とかやられちゃうともう完全に印象として上書きされてしまったかなと思います。

勝敗はミステリオの1発クリティカル勝利です。ラップのクオリティとしてはクリティカル程の差はないとは思うのですが、こういった状況やラッパーの相性からしてこの辺は自分の予想通りの展開になったかなという感じです。

 

ミステリオ vs FORK

3人目に立ちはだかるモンスターはFORKです。多分FORKはバトルMC以前にヒップホッパーとしてミステリオの事あんま認めていないんじゃないかと思いましたが、バトル前コメント聞いてもやっぱりそんな感じでしたね。

フォークとミステリオ、何から何まで真逆のラッパー同士がダンジョンで戦います。先の裂固ミステリオ戦と違いこの組み合わせは噛み合うのか噛み合わないのかどっちが勝つのか全然予想が付かなかったので楽しみでした。

 

バトル考察です。第一ラウンド、FORKのレクチャーラップが見事に炸裂します!だいたい若手はこれでやられていきますが、今回のフォークのこれもワンパンKOクラスに決まっていたので個人的にはここでクリティカルかなと思いましたが・・・

ここでまさかの4-1判定!このラウンドのエローンの見解コメント聞きたいですけどね。やはり大阪ノリのギャグラップ好みなんでしょうか。この判定が後にこのバトルの流れを大きく変える事になります。

2ラウンド目このままFORKが押し切るのかと思いましたが攻めあぐねます。1ラウンド目で言いたい事全部言っちゃってもう言う事があんま残っていない様にも見受けられました。ちょっと無理に踏みに行ってる感じもありましたし。

かといってミステリオも今までの流れからすれば少し失速した様にも見えました。というかこの2人、あんま噛み合ってなく双方やり辛そうだったのでお互いの力を引き出し合うようなバトルにはなりませんでしたね。

非常に相性の悪い2人だなと見ていて思いました。何と言いますか、例えるなら価値観もテンションも笑いのツボも話すスピードも全然違う2人が無理に会話してる感じって言ったらいいスかね笑。とにかく話合わねーみたいな笑。

話が合わないならそれはそれでバトルの口喧嘩として噛み合う事は多々あるんですが、バトルとしても噛み合ってない感じだったので減点法みたいな戦いになってしまったかなと思います。

勝敗は2-1でミステリオの勝ちです。フォーク全然納得いってなさそうでしたがこれは不完全燃焼でしょうね。1ラウンドで仕留めてたハズだったのにっ!て感じでしょうか。とは言えFORKに勝ったのは凄いですね。何だかんだ4人目まで来てしまいました。

次週は呂布カルマが登場します。これはさすがに通すわけにはいかないと思いますので2代目としては死守しなけれないけません。でもミステリオvs般若もちょっと見たい笑・・・って事で来週はどうなるのか!次回も一緒に楽しんで見ましょう♪

【次週放送分の感想・考察はコチラ】

輪入道、胸ぐら掴むも中途半端な印象を残す。ミステリオが絶好調で初戦突破!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月20日)

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2018年11月20日放送(放送日は11月21日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。前々回から始まった『SUMMER BOMB 2018』のバトルイベント上位5名で選抜された企画ROAD to Dungeon。

今週の放送ではこのイベントの優勝者である小池潔宗が登場しましたね。残るチャレンジャーがあと一人なので放送枠的に見ても自分の予想では小池潔宗が2人倒して来週へ続く、みたいな感じかと思っていたんですが全然違いました。

なんと今回のRECは上記のチャレンジャーに追加して、ダンジョンホームページから応募された視聴者投票枠で選出された2名が登場するようです!そして今日現れた投票枠1人目のチャレンジャーミステリオがかなりカマしていましたね~。

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小池潔宗 vs 崇勲

という訳で前述の通り今週最初のチャレンジャーはROAD to Dungeon優勝者の小池潔宗(こいけよしのり)が登場しました。ここ最近の勢いからしてダンジョンその内出るんじゃないかな~と思っていましたが遂に登場です。

小池潔宗は今年のUMB2018の群馬予選を勝ち抜いて全国チャンピオンシップに出場を決めており勢いに乗ってますね。ダンジョンでも活躍してナイカMCに続く群馬のラップスターへ駆け上がりたいところです。

つーかラッパーの奥さんってみんな綺麗ですねっ。やはり皆マイクで狙った女性の心をジャックしてしまうのでしょうッ笑。対するモンスターは崇勲です。今のところ小池潔宗には無敗らしく試合前インタビューでも自信を覗かせていました。

直近のチャレンジャーで言えば小池潔宗は先週のNOuTYと同じようなタイプで、自分の気持ちをそのまま吐き出す男らしいラップをするタイプのMCです。

ちょっと余談ですが2010年代前半くらいからこのスタイルが量産された事でマンネリ化し、今の若手主流のスタイルがその流れを打破して今の時代に繋がっています。

現在はその逆で近年の高校生ラップ選手権世代の主流スタイルがマンネリ化し逆にこういった一昔前のスタイルへの需要が戻りつつある流れなので、今は結構バランスがいいんじゃないかとも思いますね。

後のミステリオもそうですが、その他いまだ見た事のないラップをするMCが出てくるなどしてスタイルの多様化がこれからさらに起これば今後のMCバトルもまだまだ楽しみになりますね。

 

バトル考察です。両者年齢的にも一世代前のバトルを彷彿とさせるパフォーマンスでした。崇勲はおそらく最近の若手のスタイル苦手っぽいので今回はやりやすそうでしたね。小池潔宗とはかなり噛み合っていたと思います。

バトル前コメントでも崇勲が言っていたように小池潔宗は会話型タイプのMCですが相手の揚げ足を取ったり皮肉るような事はあまり言わない硬派なラップをするので、相手の良さを潰していくスタイルではありません

小池潔宗はいつもの如くバイブスの乗ったラップを披露し相手にハートで当たっていく気持ちのいいパフォーマンスを展開、崇勲もそれに応えるようにアンサーしていきました。久々にダンジョンで昔ながらの古風なバトルを見た気がします。

特に崇勲の2バース目はここ最近で一番良かったと言っていいのではないでしょうか。自分のバースを終えた後の崇勲の楽しそうな顔が印象的で、このバトルがいかに気持ちよくできたかを物語っていましたね。

結果は2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝ちです。冒頭でも言及しましたが小池潔宗は今回3人目くらいまでは行くかなぁと個人的には思っていたのですが絶好調の崇勲に惜しくも敗れてしまいました。

 

ミステリオ vs 輪入道

あれ?まだ時間全然余ってるのに小池潔宗終わっちゃったよ~と思っていたらここでサプライズ。ホームページでの投票で選出されたラッパー2名がチャレンジャーとして召喚!そして現れたのがミステリオです。

番組では『ギャグラッパー』と紹介されてましたが、同じ肩書を持つ男で代表的なのはおそらくMCバトル界ではギャグラッパーの元祖DOTAMAが思い浮かびますね。

彼はダンジョンモンスターになってからギャグ選よりディスの強さを押し出すようになりましたが、印象としてはモンスター前のドタマをさらに奇抜にして説教臭さを無くしたようなイメージです。

この辺ニュアンスが難しいんですが、お笑いと言っても芸人的な面白い事を言いまくるというよりは、『真面目にふざける』みたいな感じと言えばいいですかね。ちょっと今までにはいなかった何やり出すか分からないタイプで非常に面白いMCです。

対するは輪入道です。バトル前ミステリオに「お豆さん」って言われたのが気に障った模様・・・めっちゃ機嫌悪そうに出てきたと思ったらいきなりミステリオに詰め寄り「誰が豆だこの野郎、舐めてんじゃねえぞお前(# ゚Д゚)」相変わらず恐えぇです。

 

バトル考察です。先行の輪入道はさっそくオラオラモードでいきます。しかし全く引かないミステリオ、というよりさらに煽ってましたね笑。この構図、自分は戦極のSIMON JAP vs Mr.Smileを思い出しました。

ちょっと微妙かなと思ったのは1ラウンド目で輪入道があのままブチギレモードでいくのかと思いきや中途半端にギャグっぽいテイスト混ぜてきたところですかね。2バース目の「俺かよ~」みたいなのはかなりマイナスに働いたかなと思います。

輪入道はプッツンしててもそれがいい方に働くタイプで、ブチ切れたまま高速で韻を踏みながらまくし立てるのでそれが魅力でもあるんですけど今回のは主張の方向性がよく分からなかったです。怒ってるなら怒ってるラップすればいいのに、と思ってしまいました。

一方ミステリオは終始一貫して相手を子馬鹿にするミステリオワールドを展開。輪入道はそのミステリオの世界にペースを乱された面もあるのかもしれません。ステージの雰囲気は完全にミステリオのものになっていた印象があります。

 

そして問題の2バース目。輪入道がミステリオの胸ぐらを掴む事態になります。ダンジョンでのボディタッチはあの伝説のバトルT-Pablow晋平太戦以来です。

しかし先ほども言及した通り輪入道の主張が中途半端なのでついつい手が出てしまって相手を掴んだというよりはパフォーマンスとしてやったように見えてしまい、『怒っている様に見せている感じ』が出てなんかHIPHOP的ではない気がしました。

ダンジョンのルールとして『過度なボディタッチは禁止』という事、あとは『MCバトルで手を出すのはダメ』という前提を無視したとしても最悪の最悪ホントにブチ切れて胸ぐら掴んじゃったならそれはそれで自分をさらけ出しているとも言えます。

晋平太戦のパブロもキレているフリではなく本当に怒っていましたし、USU戦のSIMON JAP(手で突き飛ばしながらマイクで顔を突いた)とかも手を出さずにはいられなかったって感じでした。

しかし今回の輪入道は我を忘れたわけではなく考えて胸ぐら掴んだ様に見えました。本当に怒っていたのかもしれませんが自分にはそう見えました。故意に反則した訳ですから怒りを抑えきれなくてやったんじゃないとしたらそれはどうかと思いますね。輪入道好きだったのでこれは結構ショックでした(´;ω;`)。

これに対してのミステリオのアンサー「これボディタッチしたから俺何もせんでも勝てんちゃうんコレ」といってラップせず踊るだけってパフォーマンスも非常にミステリオらしいです。つーか前もどっかでやってなかったっけなコレ笑

結果は2-0でミステリオの勝ちです。これはノらせたら厄介ですよ。来週は裂固が迎え撃つみたいですが正直裂固が勝つ姿があまり思い浮かばない・・・でも裂固が勝つとしたらそれはそれでどうやって勝つのかも楽しみです。

 

不明確なボディタッチ禁止ルール

視聴者からの風当たりが強くて心労もあるだろう審査員LIiy姉さん。今までも「え~、なんでそっちに挙げんの?!」って判定も多く、他4人の審査員とは逆をいく感性からクリティカルを阻止する『リリーストップ』という必殺技は批判の対象になっています。

しかし自分はどちらかというと他の視聴者よりはLIiy擁護寄りではありました。自分も「は?」って思う事は確かに多いですが、彼女には彼女の審査基準がありそれは一般のヘッズとは違うものだったとしても尊重されるべきだからです。

5人全員が同じ判定基準だったら5人いる意味ないですし、それぞれ違った判断をする5人を納得させてこそのクリティカルだと思うので、他のスポーツの様に得点やタイムで勝敗を付けられない以上は審査員の感性に従うべきと自分は思います。

しかし今回のリリーストップどゆ事?!

『相手への過度なボディタッチは減点』なんですよね?輪入道ミステリオ戦の2ラウンド目、Lilyだけ輪入道に挙げてるんですがアレはどういう事なんでしょうか?ボディタッチを差し引いても輪入道が良かったって事ですかね。

だとしてもあれで輪入道に挙がるなら結局このルールはないのと同じじゃないですか。だって故意に胸ぐら掴んでもラップがカッコよければ勝てるって事になりますよ。

まぁぶっちゃけこのルールもボディタッチしたらどう減点されるのかよく分かんないんですよね。『ボディタッチ一回につき通常判定マイナス1ポイント』とか明確に説明してほしいです。

ミステリオが「3回ボディタッチされたから何もしないでも俺の勝ち」って言ってたんでもしかしたらそういうルールなのかもしれませんがだとしたらこのルール説明されてないせいで批判されるLilyは可哀想です。

しかしそうではなく『審査員それぞれの判断の中で減点対象となる』って判断なら今回のLily判定はかなり問題ですよ。だってボディタッチしても勝てるんですからルールが根底から覆される事になります。

多分今回の放送でこの判定の件に関しては炎上するでしょうからZEEBRAの回答が聞きたいところです。

 

という訳で今回の考察は以上です。最近ダンジョン記事以外全然上げれてないですリクエスト送って下さってる方マジスイマセン!!m(_ _)m何回謝っとるんや!謝るだけなら誰でもできるぜ!ってご意見は分かっておりますッ。

リクエスト記事、ラッパー解説記事その他につきましても必ず再開致しますのでどうかお持ちくださいませッ!!よろしくお願いいたします。それでは来週のダンジョンも一緒に楽しんで見ましょう♪

【次週放送分の感想・考察はコチラ】

野武士、気合い入りすぎて空回り!持ち味の歌唱力を生かせず。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月13日)

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2018年11月13日放送(放送日は11月14日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。『SUMMER BOMB 2018』のバトルイベント上位5名で選抜されたROAD to Dungeonという企画が先週から始まりましたが今回はその2回目の放送となります。

今週はモンスターが絶好調だったので3人登場しましたね。盛り上がりはマズマズといったところでしょうか。ここ最近のダンジョンは初代モンスター復活企画・SIMON JAP登場回から徐々に下降気味な感じはしますが、毎週神回を期待するのも野暮ですかね・・・・(^-^;

MCバトルの番組という性質上ネタ切れを起こさない工夫がかなり難しい気もしますよね。あと年末が近づいてきたので今年は何やるのかも楽しみになってきました。

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

フリースタイルダンジョン カテゴリーの記事一覧 

 

BunTes vs 崇勲

今週最初のチャレンジャーは相棒REGØLITHとのユニットBuzz BratsのMCの1人BunTes(ぶんてす)です。おいおいおいまたか・・・。←この辺のボヤキについては先週の記事を参照。

高ラ系のラッパーに胃もたれしてきた。同じ系統を連続で出し過ぎ。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月6日) - レペゼン社会不適合者

バトルに関してですが自分のカテゴライズでは彼も『上手い』ラッパーなんで正直この天丼攻撃には食傷気味です。もちろんブンテスさんは何も悪くないです。番組の構成がクドいだけです。今週3人出たんだからせめて最後に持ってくるとかして欲しかった。

個人的にBunTesはバトルより音源の方が好みなんですが、フリースタイルでも音源のようなクオリティのラップするのでめっちゃ上手いです。特にUMBの東京予選はかなりカッコよかった思い出があります。今回はただ出てくるタイミングが悪かった。

もう一回言いますけど番組の人選や構成も悪いんですよ!9forの後に高ラ軍団出てきてその後TERUでしょ?そんで次にこのタイミングでブンテス出てくるのはマイナスプロモーションになりかねないっしょ!ダンジョン飽きさせたいんスか?

崇勲も試合前「今の若い人達はノリ重視で聴く人が多い。俺は会話がしたい」って言ってましたが自分も同じ気持ちでした。テクニカルなラップお腹いっぱいなんで会話型のラッパー同士のバトルがそろそろ見たいって感じです。

 

バトル考察です。結果から先に言いますと2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝ちです。自分が思うに前述の意見に関しては審査員も同じ事思っていたんじゃないかって判定でした。

さっきの崇勲のインタビューも「ラップのノリで判定されるとキツい」とありましたがこのバトルは明らかに論破力を重視した判定をしていました。フロウやライミングなら余裕でBunTesの方が上だったと思うんでどっちを取るかの話になるんスよ。

これだけ連続でテクニック重視のラッパーばっかり出ると聞く側としてそろそろ会話型を求めるでしょうし、フロウ技術が高くない崇勲のモサっとしたラップはこういう状況ではより映える結果になったのかなと思います。

逆にもし仮に先週まで押忍マンとかSURRYとか歩歩みたいな系統のラッパーが何週も連続で来たら判定は同じにならなかった可能性もあります。とりあえずチャレンジャーの人選はバランスよくお願いしたいものです。

 

NOuTY vs 呂布カルマ

次のチャレンジャーは男らしい硬派なバトルスタイルで活躍中の若手ラッパーNOuTY(ノーティー)です。いや~、やっと色が変わった!これで次またトラップやる若手とか来たら見るのやめてたかも笑

NOuTYは若いですがこの世代のラッパーとしてはあまりトレンドに乗っておらず、音源・バトルでも一世代前のスタイルを彷彿とさせる硬派なラッパーで、ノリやグルーヴではなく気持ちを表に出していくタイプです。

輪入道とレーベルが同じなのは初めて知りました。ラップのスタイルを見ていてもこの2人は気が合いそうな感じがしますね。バトル前も輪入道とのバトルを希望していました。

しか~し出てきたのは呂布カルマ。輪入道とのステージ上での会話が見たかったのですが、後輩に名指しされていきなり出て行くなんて先輩としてできねえぜってところでしょうか。

 

バトル考察です。いいっすね~!気持ちでぶつかるバトルに飢えてたんでスゲー良かったです。NOuTYの小細工なしの武骨なラップはとても男らしくてカッコ良かったと思います。

しかしこれはちょっと呂布カルマが強すぎでした。NOuTYの真っ向勝負は素晴らしかったですが普通に実力の差が出てしまったかなと思います。マジで強いです。言葉のウエイトに差がありすぎましたね。

結果は呂布カルマの1発クリティカル勝ちです。でも自分は小細工できない(しない?)そんなNOuTYが好きです。彼には変速フロウとかトラップとかやらないんでいいんでこのままのスタイルを磨いていって欲しいと思っています。

 

野武士 vs ACE

本日3人目のチャレンジャーは『シンガーソングライマー』こと野武士(のぶし)が登場。たしか前まで天照(あまてらす)って名前だったような(うろ覚え)。まあアマテラスって聞くとあっちのアマテラスが浮かんじゃいますが・・・

正直自分はそこまで興味なかったのであんまディグってなかったんですが、ここ最近バトルに出てたんですね。調べてみたら罵倒とか出てるしッ!そういえばKOKの予選もいた気が・・・とにかくここ1年ほどかなり精力的にバトルシーンに参戦しています。

ラッパーでも歌うようなフロウを使う人いますが、さすがにこの人はちょっとレベル違いますね。とりあえず歌がめっちゃ上手いです。May-Jのバックコーラスやるくらいなんでガチレベルの歌唱力を兼ね備えています。

対するはACEです。特殊な相手ですが相性的にこの2人はステージ上のパフォーマンスとしてはとても合っていそうな気がしますね。ここで客を湧かせてプロップスを取り戻すきっかけにしてもらいたいところです。

 

バトル考察です。この試合後に審査員Lilyがコメントで「オリジナリティを残そうとしすぎて空回った」と言っていましたが自分も同じ印象を受けました。ACEが良かったというよりはやや野武士が自爆した感が否めないかと思います。

インパクトを残したい気持ちからか気合が入り過ぎて前のめりなパフォーマンスに傾倒しすぎでしたかね。コンプラもア〇ルとかう〇ことか連呼しすぎたせいて自分の最大の持ち味である歌唱力の魅力が大幅に目減りしていました。あれはもったいない!

野武士のスタイルは唯一無二なんで、別にあそこまで汚い言葉を使ったディスをしなくても十分持ち味を発揮できたハズなんですが、ダンジョンという大舞台にやや飲まれていたかなと思います。

ACEも野武士の下品ネタ乗っかったせいでステージではかなり汚いバトルが繰り広げられました笑。別に下品バトル自体は悪くないのですが、野武士が魅せたかったところはそういう部分ではないハズなんでこれも大きなマイナスだったかと思います。

結果はACEの1発クリティカル勝ちです。正直もうちょい見たかったですかね~、バトルシーンに野武士みたいなタイプは稀なので他の組み合わせのバトルも色々見てみたかったです。

今週はここまでです。残るチャレンジャーはあと1人なのでおそらく来週は『SUMMER BOMB 2018』の優勝者小池 潔宗(こいけよしのり)の登場ですかね。小池 潔宗は自分も好きなので楽しみです。って事で来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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