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「終わった後に喋んな」2代目陣、バトルイベント歴代優勝者を3タテで圧勝!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年9月4日)

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2018年9月4日放送(放送日は9月5日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。初代vs2代目の戦いが終わり、3週間ぶりのダンジョンバトル放送です。先週、先々週のBBQの回もなんか書こうとしたんですが特に何も思いつかなかったのでスルーしました笑。

最近なかなかに忙しく久々の更新となってしまいました。記事を楽しみにして下さっている方スミマセンッ汗。更新ペースは以前と同じに戻すつもりですので、ダンジョン記事、ラッパー解説記事その他HIPHOP考察記事も今後も楽しみにして下さったら嬉しいです。よろしくお願いしますm(_ _)m

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挑戦者が全員歴代王者、とはいえ・・・

初代vs2代目が終わり、今回から新RECがスタートです。初代モンスター復活というビッグイベントの後ですので、今週からの通常放送はどうしても落差が出てしまうのではと思っていましたが今回はチャレンジャーが全員歴代のイベント王者という企画みたいです。

まあダンジョンに召集されるチャレンジャーはUMBや戦極クラスより規模の小さいものも含めてしまえば、挑戦者は皆ほとんどなんらかのイベントで優勝していると思うのでそんなにチャレンジャーのレベルは変わらないと思います。

ダンジョンに出てくるチャレンジャーが以前からすでにバトルMC界では日本最高峰のラッパーばかりなので『Battle OF Champion』と言ってもいつもの通常放送と同じと考えていいでしょう。

 

ふぁんく vs 崇勲

という訳で最初のチャレンジャーは『ADRENALINE 2017』のチャンピオンふぁんくが登場。もともと全国区のバトルMCですが、特に2017年のふぁんくはメチャ強かったですからね。

個人的にはUMB全国チャンピオンシップ2017の準優勝が肩書としては一番スゲーんじゃないかと思うんですが番組では紹介されませんでしたね。なんか色々あるのかな?というのはきっと俺の勘ぐりでしょう笑。

 

対するモンスターは崇勲です。これは曲者対決って感じですね。ですが実際のバトルの方は''この2人にしては''普通の戦いだったかなと思います。というより1ラウンド2バースで終わってしまったので普通というか個性が出る前に終わっちゃったって感じですね。

ダンジョンで崇勲はやや迷走期も続いていてあまり結果が出ていないので色々と突っつける(ディスれる)ところもあると思うんですが、ふぁんくはその辺の個人的なところは触れずに押韻とフロウをアピールするラップでした。

対する崇勲はふぁんくのバースのワードを使っての返しが上手く、プーさんのくだりからハチミツに繋げる言い回しや、ふぁんくの「こいつのデカいケツ」を使ってのアンサーなど見事でした。

結果は崇勲の1発クリティカル勝利です。連敗中でまたもや悩んでいる様でしたので判定が出た時は本当に嬉しそうでしたね。もう何ラウンドかやって戦いが長引けば2人の面白い掛け合いが見れたかもしれませんが、速攻で終了してしまいました。

 

雄猿 vs 裂固

次のチャレンジャーは千葉の古豪雄猿(ゆうえん)です。千葉に輪入道さえいなければ雄猿にもうちょいスポットライトが当たっていたかもしれません。2代目が始まったばかりの初期にチャレンジャーで登場して以来のダンジョン出場です。

たしか前回は「俺は2代目の引き立て役に使われた噛ませ犬です」といった皮肉たっぷりのメッセージを口にしていました。しかしそれが関係者の反感を買っていたというのは知りませんでした。

【前回の雄猿登場時の解説はコチラ】

クリア無理だぞこれは!フリースタイルダンジョン新モンスター第3、第4の刺客が出陣!

モンスターからは裂固が登場。どうせなら輪入道が出て欲しかったな~なんて思いましたが2代目チームの采配は裂固の様です。ポロシャツ着てキャップ被ると中高生くらいに見えてしまうのは俺だけだろうか笑

 

さて、バトルですがこの戦いは裂固の圧勝だったかなと思います。雄猿は他のバトルでもちょいちょいネガティブな部分が見え隠れするんですが、それが人間的に見えるときもあればネガティブに働くこともあると思います。

「ダンジョンに出たくて出た訳じゃない」というメッセージ。これはかなりマイナスに働いたかなと思います。MOL53とかがコレ言ったらフフッてなりますが視聴者の感じる彼のプロップスからはう~んって感じはしてしまいます。

野外イベントの『brother』や彼の所属クルーWHITEWOODのワードアップなども、民放のダンジョンで使うにはややスベってしまいました。「W.H.I.T.E.W.O.O.D」って言われても伝わんない人がほとんどだと思いますので。

結果は裂固の1発クリティカルです。しかし批判を浴びてでも「千葉の窓口になる」という雄猿の主張もHIPHOPだと思うのでこれからもその姿勢は貫いて欲しいとも思います。

 

SNAFKN vs 呂布カルマ

2人連続1発クリティカルという事で今日は3人目まで登場です。3人目の刺客はMCバトル界でもトップクラスの実力と人気を誇るスナフキンが登場。対するは呂布カルマ。

バトル考察ですが、スナフキンは「2代目モンスターに用はねえ」といったかなり好戦的な主張で呂布カルマを攻撃します。このサイトで何回も言及してますがこういった口喧嘩的な主張合戦での呂布カルマはめっちゃくちゃ強く彼を論破するのは本当に至難の業です。

しかしスナフキンもディスもアンサーもテクニック面も超一級品なので、彼もそれを武器に正々堂々とした男らしいバトルで呂布カルマに挑んでいきました。このバトルでもワードセンスが素晴らしく、その上に彼の持つストリートの黒さも相まってとてもカッコよかったです。

しかし呂布カルマのディスやアンサーがいちいち的確で、この辺はさすがとしか言いようがありません。序盤あれだけ好戦的だったスナフキンが徐々に言い返せなくなっていく雰囲気を感じました。

さらに最近の呂布カルマは論破力だけでなく、韻もかなり固く踏んでくるのでけっこう手の付けられない強さになってきてますね。2代目の中でモンスター抜擢以降一番スタイルを広げたのは呂布カルマではないかと個人的には思っています。

今回の一番好きなシーンは自分のバースで盛り上げ、バトルが終わった後にさらに会場の雰囲気を作ろうとしてマイクパフォーマンスを入れたスナフキンに「終わった後に喋んな!」と呂布カルマが一括したシーンです。

MCバトルはラップ勝負ではありますがステージでの立ち振る舞い、パフォーマンスも本当に大事で大きく審査に響きます。それは勝ち負けが人間の感性で判断されるためで、絶対王者であるR-指定なんかはこういった『自分が勝っている雰囲気』を作るのもとても上手です。

スナフキンはあの直前のバースでメチャ盛り上げましたから、さらに会場のイニシアチブを握る為に空気を作ろうとしたと思うのですが、呂布カルマにはそう言った面でもカウンターを喰らってしまいました。

個人的にはあのラウンドは僅差でスナフキンが勝っていたと思いましたが、あの些細なやりとりがあった事で感覚的に判定が呂布カルマに傾いたと思った程です。そういった面でもステージに上がるアーティストとして呂布カルマは自分を魅せるのが本当に上手だと思いました。

結果は2-0で呂布カルマのストレート勝ちです。スナフキンはこれで呂布カルマに3連敗ですのでちょっと苦手意識が芽生え始めているかもしれませんね。というか対呂布カルマが得意なラッパーっていなさそうな気もします笑。

なんか呂布さんベタ褒め記事になってますがスナフキンもとてもカッコよかったです。次回は誰が登場するのか、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

【次週放送分の感想・考察はコチラ】