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TRI MUG's CARTEL【ラッパー解説】MU-TONの活躍で一気にフックアップされた福島県白河小峰城下町のクルー

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今回は2016、2017年でMCバトル界で一気にブレイクした福島県白河市の超新星MU-TONの所属するTRI MUG's CARTEL(トライマグスカルテル)の紹介です。

メンバーはyano-maiさん、MU-TONさん、LOOPさん、DJ MONさんの4人組との事でしたが2017年10月19日に公式ツイッターで新たにTRICさん(以下敬称略)が加わった事が発表され5人組のヒップホップクルーとして今後活動していくようです。

正式音源の発表もまだされておらず彼らに関しては未だベールに包まれたままで、現場に行く事の出来ないファンがチェックする事が出来るのは現時点(10月24日)では公式YOUTUBEアカウントにアップされた1曲のみ。

その曲が非常にカッコよかったので今後の彼らの活動には期待が高まるばかりです。

 

やっぱりアングラ臭漂うHIPHOPはかっこいい

最近では日本語ラップも色々なスタイルのアーティストが登場して間口が広くなった事で、過去の閉鎖的なHIPHOPイメージから脱却し老若男女問わず聞けるジャンルになってきた事はファンとしても嬉しい限りです。

しかしそんな時代だからこそ正統派HIPHOPは欠かせない!YOUTUBE公式アカウントで発表されたTRI MUG's CARTELの『NOW WE COME』はドープなアンダーグラウンド臭漂うHIPHOPを体感させてくれる原点回帰的な曲になっています。

 

全国発信第1曲目という事で自己紹介曲のような感じかと思いますが、こういう夜の都会の薄暗い場所を歩いてる時にイヤホンで聞きたくなる重たーい雰囲気は個人的にはかなり好みで「やっぱコレだわ~」ってなっちゃいました。フード被りながら堂に入って聞きたいですね。

タイトルもNOW WE COME、「今に来るぜ」という事で今後HIPHOPシーンを揺るがす予告にも取れて非常にセンスがありますね。アルバムリリースが楽しみです。

 

HIPHOPの『連れていく』流れ

D12で言ところのエミネム、日本ならBAD HOPで言うところのT-PABLOW・YZREEの様に注目された個人から波及してそのクルー全体に注目が伝染するという現象が起こる事があります。

グループ全体を一つ上のステージに『連れて行く』『持ち上げる』役割をした人がメンバー内にいたりするのですがTRI MUG's CARTELに関してはMCバトルで大活躍しているMU-TONがその役割を果たしています。

2016年、2017年での『UMB』『KOK』での活躍に加えフリースタイルダンジョンでとてつもないインパクトを残したムートン個人からこのTRI MUG's CARTELに辿り着いた人が自分含めほとんどかと思います。音源リリース前にこの注目度ですから、いかにムートンの人気が凄まじいか分かりますね。

 

こういったクルーのフックアップが大前提のための個人の活動、「自分が活躍して仲間を連れていく」という精神がHIPHOPにはあって、これが個人⇒グループ⇒ラップ⇒ヒップホップとどんどん波及する流れはラップに限らず本気で活動しているヒップホッパーの大半が思い描いている部分ではあると思います。

 

TRI MUG's CARTELが注目されるのは非常にいい流れ

MU-TONの様なバトルをフックにして音源にも興味を持たせるラッパーが出てくるのはとてもいい事だと思っています。ファンの興味がバトルでストップせず所属クルーのTRI MUG's CARTELまで流れて行っていますからね。

このブログでも何度か言及している「今いる『バトルヘッズ』をMCバトルバブル崩壊後までにどれだけ『HIPHOPファン』にできるかが業界維持のカギではないか」という展望にも非常に良い流れを感じさせてくれます。

 

リリース前に注目が集まってしまっている事で期待値が非常に高くなっているので彼らのプレッシャーは計り知れませんが、是非ともカッコイイSHITをドロップして自分含めファンを唸らせて欲しいです。

トライマグスカルテルって名前もインパクトあります。そういえばグループ名に『カルテル』って入れてるの今まで意外といそうでいませんでしたね。という事で今後のTRI MUG's CARTEL要チェックです!

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