レペゼン社会不適合者

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レゲエvsヒップホップ!マイクの異種格闘技戦開幕!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年12月11日)

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2018年12月11日放送(放送日は12月12日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。年末まで通常放送なしかも、と思っていたんですが今週もバトル回でしたね。しかも今RECのテーマ『REGGAE vs HIPHOP』とか激アツじゃないすか~!

ダンジョンの企画力の高さは素晴らしいです!このままじゃ飽きられるんじゃ?とか勘ぐっていた自分が恥ずかしいですよ。こんな企画出されちゃったらファンは嫌でも見るしかないですよね!

ちょっと今回のRECに関してなんですけど、自分はほぼヒップホップ一辺倒な人間なものでお恥ずかしい話レゲエに関してのリテラシーがとても低いです。なのでレゲエに関しての詳しい解説は出来ません。ググってあたかも知ってる風なのはリアルじゃないだろ?笑

あくまで100%ヒップホップ脳の奴がレゲエDeeJayのラバダブを聴いているという視点で語らせていただきますのでその辺お手柔らかにお願いします汗。「ヘッズならレゲエの歴史も勉強しろよフェイクが」とかいう意見はうるせーからな笑。

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KYO虎 vs ACE

今回のチャレンジャーはSpicy ChocolateのKATSYYUKIがダンジョンに送り込んだ5人のラバダブDeejayがモンスターの相手となります。念のため説明しておきますと、ラバダブってのは即興の事でHIPHOPで言うフリースタイルです。

厳密にはフリースタイルに関しては皆さんご存知の通り基本は即興が絶対でネタや仕込みはディスられる傾向がありますが、ラバダブに関してはラップみたいに完全即興にはこだわっていないんだそう。

それからヒップホップではマイクを持って歌う人をMC・後ろでターンテーブルを回す人をDJと呼ぶのに対し、レゲエではマイクを持つ人をDJ・後ろでターンテーブルを回す人をセレクターって呼びます

この辺ややこしいので混同しない様にレゲエのDJを今はDeejayって表記したりします。意味は双方Disk Jockyで同じなんですが、確かレゲエでは元々皿回す人が歌も歌ってたんでそこがルーツだと思ったんだがまあその辺はレゲエファンに聞いてくれたまえ笑

ちなみにヒップホップでいうMCBattleの事をレゲエではDeejay Clashって言うんですね知りませんでした。ディージェイクラッシュって聞くとHIPHOPファンはどうしてもDJ Krushの方を思い浮かべてしまいますね。

 

レゲエ界からの最初の刺客はKYO虎(きょとら)が登場。MCバトル、じゃないやDeejay Clashの大会で幾度となく優勝を勝ち取っている強豪という事ですので強敵です。Deejay Clashは勝ち負けを決めないって聞いたんですが、色んなルールがあるんですね。

自分のようなレゲエ初心者はイメージでレゲエ=ラブ&ピースみたいなのあるけど、ディージェイクラッシュが原因でクルー同士のビーフに発展する事もあるんだそう。武闘派REGGAEクルーも恐そうだもんなぁ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

対するはACEです。おそらくACEはモンスターの中でレゲエのトラックに唯一対応可能なラッパーかと思いますね。他のモンスター5人はザ・ラッパーって感じのフロウですし主張もヒップホッパーって感じです。当たり前と言えば当たり前ですが。

 

ACEはどんなビートに対しても変幻自在に乗りこなすので今回のルール(1ラウンド目レゲエトラック・2ラウンド目ヒップホップトラック・3ラウンド目どちらか)でも全く問題ないと思いましたが、実際のバトルでのレゲエトラックでも違和感なかったですね。

そして注目のKYO虎なんですがカッコいいですね~。MCバトルでは醍醐味とされる言葉の掛け合い、アンサーにこだわわらずレゲエフロウで会場を上げていくラバダブスタイルは非常に新鮮でHIPHOPファンの心をえぐったのではないでしょうか。

ラッパーよりメロウなフロウを要求されるレゲエDJはやっぱりビートアプローチに関してもの凄いレベルが高いです。KOKに乗り込んできたKIRRYってレゲエDJがいたんですがその時も同じような衝撃受けましたがやっぱラバダブってスゲー!

そして相手と同じ土俵で戦うACEもスゲーです。ふつうにラバダブのノリでラップしてましたが全然互角に戦っていたように思えました。これができるラッパーは今のMCバトル界にあんまりいませんよ。さすがです!

結果は2ラウンド目でKYO虎のクリティカル勝利です。勝負はKYO虎に挙がりましたがパフォーマンスとしては両者とてもカッコよかったです。2ラウンド目のKYO虎はノッてましたもんね!ACE今度ラバダブの大会に乗り込んでみてはいかが?そうなったら会場敵だらけになるんだろうか?

 

KYO虎 vs 裂固

2人目のモンスターは裂固です。ある意味ここから本当の『REGGAE vs HIPHOP』の戦いが見れると言えます。裂固にラバダブのフロウはムリでしょうから、もちろん正統派のラップでKYO虎を倒しに行くでしょう。

バトル考察です。KYO虎は引き続き超ハイレベルなビートアプローチで裂固を攻撃していきます。裂固はそんなKYO虎に対し自分達フリースタイルラッパー最大の利点である『即興性』を武器に戦います。

裂固の主張は「お前らレゲエは仕込みばっかでアンサーを返す事すらできねえだろ?家で一生懸命考えたネタじゃあ俺には勝てないよ」ってやつですね。全体的にこのディスで攻めると同時に伝家の宝刀カチカチの押韻ラップを披露します。

これに対するKYO虎の主張も良かったです。即興ラップへのディス「俺は使い捨ての音楽に興味はない。聞く気もない。中身がスカスカで話にならない」これはラッパーにはなかなかできない批判ですよ。

フリースタイルにおいて即興は絶対ですから、そこを悪く言おうって考えはHIPHOP的には出にくい発想です。それを『使い捨ての音楽』とバッサリ切る主張はレゲエDJとしての誇りを感じました。いや~これぞHIPHOP vs REGGAE!最高です。

ただ、KYO虎は後半にかけてややネタ切れ気味なのか言う事がなくなってきた感じがありました。これが完全即興じゃないという部分の最大の弱点でもあるかもしれません。明らかに失速していましたから。

一方裂固はスタミナバッチリなんで「何ラウンドでも即興で相手しますよ」って感じでしょうね。相手がいちいち揚げ足をとってアンサーしてこないので失速してくれた分、より楽に相手できたのではないでしょうか。

結果は2-1で裂固の勝ちです。裂固が正攻法でキッチリ勝ってくれてとても嬉しいです。ただKYO虎も負けはしたもののラバダブの凄さというものを視聴者やHIPHOPヘッズに十分知らしめたのは間違いありません。

いやぁこれはまた来週が楽しみでしょうがないですよ。レゲエDJ vs 呂布カルマとかめっちゃ面白そうじゃん!うわ~早く見て~。って事で皆さん、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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