レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

MU-TON vs FORKは幻となった!ムートンまさかの途中退場!!フリースタイルダンジョン解説(放送日2017年10月17日)

f:id:asukaksk:20170809194150j:plain

2017年10月17日(放送日は18日早朝)のフリースタイルダンジョン感想・考察です。今回の放送で注目すべきはダンジョン制覇を匂わせる強さを誇るムートンがどこまで行くのかという部分ですね。

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

フリースタイルダンジョン カテゴリーの記事一覧 

 

 MU-TON vs 裂固

前回呂布カルマを初敗北に追い込んだ超新星ムートンの2人目の相手は裂固です。ダンジョン3連続クリティカル負けを喫しているという事でだいぶ精神的に追い込まれている様子が窺えます。

やはりダンジョンモンスターという大役のプレッシャーは出演者にとって相当な重荷になっている様です。そんな中強敵ムートンを相手にどういう戦いを見せてくれるのか。

 

裂固の先行で始まりましたが気合入ってましたね。「お前は会話になんねえからつまんねえ」とやはり会話する事にこだわらないムートンのスタイルを批判します。ちなみにこの「つまんねえ」後に続いた言葉は「俺はFRANKENじゃねえ」です笑

みんなフランケンほんと好きだねwこの後の般若ルームでもフランケンネタにされてたし。今人気ナンバー1なんじゃねえの?

ムートンは相変わらず呂布カルマ戦同様、超絶カッコいいラップを披露し会場も沸いています。しかしながら今回の裂固はいつも以上に韻が固い!もうダイヤモンド級に固いです。しっかりと相手の言葉で返し、かなりのハイパフォーマンスで会場を沸かせます。

 

裂固の「審判ジャッジメント、お前は脇役アタッチメント、お前には来ないハッピーエンド」の6文字踏みも素晴らしかったんですがこれに対してのムートンのアンサー「オーライオーライジャッジメント、韻ばっかHIPHOP感じねえよ?」はヤバかった。

これ、文字だと伝わりにくいんですがムートンは声や言い方、間の取り方や声量の乗せ具合などが絶妙でこの時は「返し上手い!」と思いましたし、常に言い合いに終始しない分、こういったたまに言い返すアンサーが非常に映えますね。

結果はムートンの1発クリティカル勝ちです。裂固はこれで4連続クリティカル負けとなります。裂固そんなに悪くなかったんですけどね、むしろカッコよかったです。あんまり気にしないでほしいところです。

 

そして「ムートン次誰とやるんだ~?フォークか?フォーク来るのか??」とぞわぞわしてました。

ZEEBRA「ムートン賞金20万円獲得です。次のステージに進みますか?」

MU-TON「やめます」

 

・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・・

 

えー!やめるんかい!!!!自信のクルーTRI MUG'S CARTELでレコード出すんでそれに充てるみたいですね。シビアだな~、リアルにお金稼ぎに来た感じですね。この辺のドライな感じもクールなMU-TONらしいです。

 

押忍マンに勝てばドリンクサービス

2人目のチャレンジャーは前回のダンジョン出演にて3人抜きを果たし4THステージまで進出した押忍マン(おすまん)です。2010年代のMCバトル界を盛り上げてきた1人で、特に『罵倒』で活躍していた印象ですね、優勝もしています。

バイブスと真っ直ぐな言葉が武器のバトラーで、ディスにも嫌味がなく見ていて非常に気持ちのいいバトルをする事からバトルヘッズはもちろん同業のラッパーからも評価が高いです。シリアスなラップもコミカルなラップも両方使えます。

 

彼はRINO Latina II の経営する白金高輪の『やきとり鳥居亭』に水・木曜日限定で出勤していて、インスタグラムには「来店時にフリースタイルで勝てばドリンク一杯サービス‼️ 挑戦者求む‼️」とあります。

いやラッパー以外勝つの無理だろ、いや結構なラッパーでも勝つの難しいぞ。でも押忍マン良い人そうなので空気読んで負けてくれそうですね笑。強者はチャレンジしてみよう!

 

押忍マン vs ACE

最初の相手は前回モンスター初勝利を挙げたACEです。押忍マンが優勝した『罵倒2014開幕戦』での準決勝のこの2人の試合は中々アツい試合でした。今回はどういった戦いを見せてくれるのか、そして『ACE沸かない問題』を解決しダンジョンでのプロップスを確立できるかも見どころです。

 

試合の第一ラウンドはドラゴンボールネタで展開。確か前述の『罵倒2014開幕戦』でも同じように押忍マンのスキンヘッドから派生して「ナッパだピッコロだクリリンだ」みたいな展開になってましたね。

ACEの「魔貫光殺砲」「赤ん坊を抱っこ」「アカンもう脱帽」という驚愕の9文字踏みは圧巻でした。

 

第二ラウンドは押忍マンのスキンへッドをACEがディスる展開ですが、これはもう慣れっこと言うかやっぱり押忍マンも頭の話になるとやりやすそうです。

むしろ押忍マンとやる時「ハゲ」って言うのは逆にそれしか言う事がない印象を与えます。審査員Lilyにもそこツッコまれてましたね。

 

第三ラウンドは定型的なやりとりが続いて正直退屈してしまいました。コンドームの話が唯一のフックとなっていましたが、2人ともフロウが秀でているタイプでないので、このスタイルが3ラウンド続くのはちょっと長く感じてしまい集中力が切れました。

 

勝負は2対1で押忍マンの勝利、2回戦へコマを進めます。ACEとSURRYの戦いでも思いましたが''定型的なラインで韻を踏んでまくし立てる''という一世代前のステレオタイプ同士の戦いは今のバトルシーンではアガりづらいですね。

ここ数年のバトルブームでこういったタイプのMCが量産された反動でファンのリテラシーが異常に上がってしまったので、よりハッキリとした個性を求められるところまで来ている感じはしますね。

 

まとめ

正直ムートンがもうちょい見たかったです。彼は2017年は『UMB』『KOK』もチャンピオンシップにまで駒を進めているのでそこは注目ですね。あとRAU DEFのライブもカッコよかったです。

来週は押忍マンvs崇勲戦からのスタートです!

【次週放送分の感想・考察はコチラ】