中国政府がヒップホップを規制。「HIPHOP文化は低俗。青少年に悪影響を与えている」
中国政府が同国内メディアでHIPHOPを規制する方針を発表しました。
23日、 中国政府はヒップホップ文化は低俗だとして、ラップ歌手らをテレビやラジオ番組に出演させない方針を示した。体制批判に結び付きやすいヒップホップ文化が大衆に浸透することを警戒したとみられる。メディアを管理する国家新聞出版広電総局は「入れ墨のある芸能人、ラップを含むヒップホップ文化、不健全な文化は番組で扱わない」よう関係機関に求めた。
だそうです。
相次ぐ出演キャンセルや配信停止
この政策が発表されてから、中国でテレビに出演していた人気のラッパーはテレビへの出演が軒並みキャンセルされ、今後メディアへの露出が著しく低下するものと思われます。
その他にもラップミュージックのストリーミングサイトでの配信停止や動画配信サイトからの削除、ヒップホップを連想させるアクセサリー(ブリンブリンw)にモザイクがかかったり、アーティストが自身の歌詞が社会に不適切だとして謝罪したり等々・・・。
中国国内ではヒップホップ弾圧へバビロン(権力)が大きく仕掛けてきた模様です。
UZIさんの影響力すげえ!!
中国の世論まで変えてしまった!!
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嘘ですwww。UZIさんは何の関係もございません!
ちなみにフリースタイルダンジョンのUZIさんの大麻騒動に関して前回の記事で誤った情報を発信してしまった事をこの場でもう一度お詫び申し上げますm(_ _)m。記事は修正済みですので情報が更新されていない方は↓の記事をチェック。
『中国HIPHOP元年』と言われるほどの大ブーム
中国は2017年から史上まれにみないHIPHOPブームが起きており、ファンの間で2017年は『中国ヒップホップ元年』と言われるほどの人気となっています。
同年2017年からスタートしたラップミュージックのオンライン番組『Rap of China』の初シーズンの視聴者数は30億人らしいですからね(゚Д゚;)。マジなのこれ?!
日本でもちょうど2016年から『フリースタイルダンジョン』を皮切りにラップブームとなりましたがそれのもっと凄い版みたいな感じでしょうか。
ここ1年、中国で一気にラップミュージック、HIPHOP文化に興味を持った人が急増したという事ですね。しかし『権威に対する反骨精神』を秘めたこの文化が広まっていく事はお国にとってなかなか都合がよろしくない様で。
カウンターカルチャーを恐れた中国共産党
当局は「中国共産党の中核的な価値観や倫理観にそぐわない俳優、アーティストはメディアで使用しない。入れ墨のある芸能人やヒップホップ文化やその他サブカルは低俗で悪趣味」という事の様ですね。
まあ一番説得力のある言い分としては『一部のHIPHOPアーティストが表現するアウトロー表現(ドラッグや暴力を肯定するパフォーマンス)が青少年に悪影響を与える』ってやつですね。
いや~しかしラップミュージック自体を弾圧してくるとはなかなか攻めた政策です。
HIPHOPというのはレベルミュージックです。元々は権威に対する不服や矛盾、それを権力を恐れずに踏み込んで声に出して主張するというのがルーツで、この思想が世界中の『持たざる者』達に活力を与えここまで大きくなりました。
本場アメリカはもちろんここ日本でも『ちょっとコレはおかしくないか?』と社会派のメッセージを投げかけるアーティストも多くいますが、こういったカウンターカルチャーとしてのマインドが広がっていく事が国民の統制に逆風であると中国政府は判断したという事なんでしょうかね?
そうだとして話を進めるなら、効果はあるでしょうね。これによって中国国内でのラップミュージックの売り上げは著しく落ちるでしょうから、、、でもね、、、
HIPHOPはしぶといよ。
むしろガチなフォロワーにはより力を与えている逆説的な解釈もできます。
弾圧されればされるほど強固になる
なんでかって?それはHIPHOPカルチャーってのはこうやって押さえつけられた奴らがそれをパワーにして生き残ってきた文化だからです。
つまりこうやって無理矢理押さえつければ押さえつける程に、HIPHOPフォロワーはその精神を強固にしていくと思います。弾圧された事で逆に大きくなってきたHIPHOPを、さらにパワーで弾圧しようとしている感じですね。
これでフェイクは淘汰されても、こういう状況はHIPHOP精神をガッチリ持ったアーティスト、ファンのハートにより火を付けたとも言えます。もう一回言うZE!
バビロンさん、HIPHOPはしぶといよ
こういった展開得意だよねリアルなチャイニーズラッパー達よ!是非とも権力に負けずにこれからもこの文化を残していって下さい応援してます!