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MCニガリa.k.a.赤い稲妻【ラッパー解説】高校生ラップ選手権で人気爆発の長野のホープ

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(※情報が古いので記事更新予定です。)

今回は若手ラッパーの登竜門『高校生ラップ選手権』の第6回、第7回で2連覇を果たし、ラッパーとしては今まであまりいなかった様な、あどけなさの残る親しみやすいキャラクターで人気を博したMCニガリa.k.a赤い稲妻さん(以下敬称略)の紹介です。

 

非常に親しみやすいキャラ

自主張が強くいわゆる都会派ヤンキーみたいなイメージの強いラッパーですが、彼はどちらかというと『ラップ好きの純粋な青年』という感じです。

彼が知名度を大きく上げるキッカケとなった高校生ラップ選手権はいわゆる『ラップ版甲子園』的な存在で大会のコンセプトも非常にクリーンなものです。

そういった意味では『田畑に囲まれた長野の田舎で育ったおじいちゃん子』というキャラで打ち出されたニガリは大会の色とマッチしていたと言えます。

自分も当時見ていてなんとなく垢抜けていない彼が都会で揉まれた少年達に闘いを挑む姿を見て応援したくなったのを覚えています。

 

高校生ラップ選手権と相性が良い

彼は高校生ラップ選手権の第3回大会から第7回まで出場していてさらに第6、7回は優勝しているという、まさにミスター高校生ラップ選手権の様な存在です。

これはかなり素晴らしい偉業で、この大会は高校生限定の大会といえど全国から予選を勝ち上がってきた猛者たちの中の頂点ですから実力も折り紙付きなわけです。

しかしそれだけではなく前述の通り、大会の色とニガリのキャラがマッチしていたという面もかなり大きいのではないかと思っています。

これは予想ですがおそらく高校生ラップ選手権は18才以下限定という事もあり大人の大会より規制が厳しいと思われます。ボディタッチは反則で、見た感じ非合法なワードや暴力を匂わすタイプ物言いはあまり支持されない傾向にあります。

そう言った意味では後に出てくるバッドボーイRed Eyeの登場はかなり面白いですね。ニガリはもともとクリーンで純粋な気持ちを相手にぶつけるスタイルですので力を発揮しやすく彼のキャラと大会との相性も良かったと思います。

 

卒業後のスタートも好調


高校卒業後上京した彼は音源制作も開始し卒業の旅立ちソングともいえる『こんばんわ』はyoutubeでも100万再生を突破し好調のスタートです。

さらには日本最大級のラップバトルイベントUMB』の東京代表に選ばれ全国大会本戦出場という快挙も成し遂げ自身のフリースタイルが大人にも通用するという事を証明しました。

UMBの東京予選という最激戦区で有名なラッパーを倒して勝ち上がっていく姿に自分もとても感動しました。

 

大人になった現在

しかし、有名になっていくと周囲の期待値も上がり評価も厳しくなるというのが世の常。彼のスタイルにも慢性化の声や体系(卒業後急激に太った)に対しての批判がちょいちょい聞こえてくるようになりました。

さらには上京後ルームシェアしていたGOMESSとの確執や恋人の事、長野を代表しているラッパーとしてのプレッシャーなどなど、上京した少年が社会に出て揉まれている感じ』がヒシヒシと伝わってきます。

2017年現在では20才か21才かと思いますがまだまだ若いですし、ファンとしては人生の逆風に負けずにこれからも頑張ってほしいですね。

現在はまだソロで音源のリリースなどはされていませんが他のラッパーとのフューチャリング曲ではなかなかいい味を出しています。ファーストアルバムはいつになるかは分かりませんがリリースがとても楽しみなアーティストの1人です。

 

 

怖そうなのが苦手な人に是非

前回のSALUの紹介でも同じような事言ってた気がしますが・・・入れ墨の入ったアウトローなイメージが苦手な人は逆にかなり好きなタイプかと思います。

非常に聞きやすい韻とフロウ、「純粋にHIPHOPが好きだ」というのが伝わってくるニガリのラップを是非是非聞いてみて下さい。

他にもたくさんのラッパーを語らせてもらってます。良かったらこちらから覗いてやって下さい。ラッパー解説 カテゴリーの記事一覧