Amateras(アマテラス)【ラッパー解説】親がお金持ちの慶應ボーイ!「庶民とは生まれが違う」を武器に闘う男
今回はレペゼン白金台の慶應ボーイラッパーAmaterasさん(アマテラス・以下敬称略)を紹介です。
今までにない''金持ちスタイル''を武器にフリースタイルラップバトルイベント『戦極MC BATTLE』で頭角を現し『フリースタイルダンジョン』にも出場して現在注目株のこの男の魅力を解説さてていただきます。
親はイタリアで会社を経営する資産家
タイトルにもある通りこのアマテラスというラッパー、親はイタリアで会社を経営しておりアマテラス自身はセレブの街、白金に住んでいて大学は慶応義塾大学というVIPラッパーです。
彼が有名になるきっかけとなったMCバトルでの振る舞いも「俺は下から這い上がってやるんだ!」という既存のHIPHOPスタイルをぶっ壊し、「生まれも育ちもお前らとは違うんだよ」という非常に面白いスタイルで闘います。
ラップバトル界難攻不落の強豪呂布カルマとのバトルではセグウェイで登場し、そのままセグウェイに乗ってバトルをするという彼にしかできないパフォーマンスにも度肝を抜かれました。
この業界で『ボンボンを武器にする』という勇気
過去にも何回か言っていますがHIPHOPは『持たざる者』の文化であり、彼のような傍から見たら生まれた境遇に恵まれているような人がこのキャラクターで業界に参入するというのはかなりの覚悟がないとできないと思います。
しかもバトルから参入するってのはとんでもない事で、自分からみすみす「生ぬる環境で育ったボンボンがHIPHOPとか言ってんなよゴラぁ(# ゚Д゚)」とディスられにいくようなものです。
ところが彼のスタイルは一切ブレることなく、何を言われても「お前ら庶民と違って俺、貴族なんで」と堂々とした振舞いで臆することなく自分を表現します。
逆説的ですがHIPHOPではバトルにしろ音源にしろ、どちらかというと『不良』や『貧乏』『劣等感』といったような一見ネガティブな経験を武器にする方がヒップホップ文化の性質ともマッチしていますし、共感を得やすいところでもあります。
アマテラスの打ち出し方はモロにその逆を行っていて、一見その恵まれた環境がヒップホップでは足かせになりそうなものですが、徹底して突っ切ったこの金持ち高学歴キャラは徐々に支持を得ており、業界ではかなりセンセーショナルな存在ともいえます。
あまりに堂々としているので金持ちや高学歴アピールがなぜが鼻につかず全然イヤミに聞こえないですし、普通に「カッコイイ」とファンにそう思わせてしまうのが彼の凄いところです。
まずは代表曲をチェック
この音源はアマテラスの自己紹介的な曲ですがアマテラスにしか書けない歌詞がふんだんに盛り込まれている非常にカッコイイ曲です。
『毛並みから違う生粋のVIP』
『努力はしないエブリデイニート、社会一歩出てみればエリート』
『奴らが一生かけても舐めれない蜜の味が俺らの日常』
やばいパンチライン炸裂しまくりです!
GADOROと真逆のキャラクター
上で紹介した曲のYOUTUBEのコメントで「ガドロと真逆すぎる」とあったのですがホントにその通りで「ウマいこと言うなー」と思いつい笑ってしまいました。
以前紹介したGADOROは家賃5千円の4畳半に住み、彼女に借金をし、酒を飲んで現実逃避して生きてきた自分を『クズ』と呼ぶことでその劣等感を武器にしています。
「これ以上真逆のキャラがいるのか」と思えるくらいアマテラスとは対極の存在ですね、、、両方ともめちゃくちゃ好きなラッパーなのでいつか共演してその化学反応を是非見てみたいものです。
金持ちアピールだけじゃない
彼の音源はVIPをアピールするだけでなく、そのキャラを抜きにしても音源として非常にカッコイイ仕上がりになっています。
『ハハノシキュウ』というこちらもまた面白いラッパーがいるのですが、彼との共同音源など独特の世界観が表現されていてとても面白いです。気になった方は是非チェックしてみて下さい!
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