Lick-G【ラッパー解説】HIPHOPでPUNK！次世代を担う超新星。2人目のフリースタイルダンジョン制覇者
今回はたくさんのリクエストを頂きましたLiCK-Gさん(リックジー・以下敬称略)の紹介をさせていただきます。若くしてMCバトルに参戦し各イベントで大活躍した事から注目が集まりここ数年で一気にシーンの最前線に立つところまで上り詰めました。
バトルはもちろん音源の評価も非常に高くこの世代のラッパーとしてトップクラスの人気を誇るアーティストでもありますね。というわけで今回は今後のHIPHOPシーンを背負っていく1人であろう彼リックジーの魅力を解説させていただきます。
MCバトルでの活躍
イギリス人の母と日本人の父を持つ彼は15,6才の時点ですでにMCバトルシーンでは注目されていてこの年齢でUMB(現KOK)の全国チャンピオンシップに出場(たしか史上最年少出場、コレけっこー凄い)に加え高校生ラップ選手権での活躍もあって2015年あたりから1,2年で一気に全国にその名を轟かせました。
当時DARTHREIDER(ダ―スレイダー)が「彼は『超高校級』と言われていますが年齢とか関係なく普通に『超級』って感じですね。大人と混じってもトップクラスの実力。上手すぎです。」みたいなコメントしてたのを覚えています。
まあとにかく当時からフリースタイルスキルに関して韻・フロウ・アンサーどれをとっても超一流で「天才現る」といった印象で、あの『チヤホヤされるの嫌う感じ』のクールな一面も彼のカリスマ性を印象付けるのを後押ししたように思います。
フリースタイルダンジョン制覇
2018年4月・5月に放送されたフリースタイルダンジョンではチャレンジャーとして登場しクリア不可能と言われていた難攻不落の2代目モンスターを圧倒的実力差で倒し100万円を獲得。晋平太に続いて2人目のダンジョンクリアを果たしました。
元々かなりの実力ゆえに2017年あたりから軽く伸び悩み感があった様な気がしてましたが、既存のバトルの在り方ををぶっ壊した破壊的なまでの自由奔放なスタイルを身に着けてからは完全に覚醒。唯一無二のオリジナルLick-Gスタイルが確立されています。
漂うPUNK臭
Lick-Gはラッパーですが彼の最近の色としてHIPHOPの中にPUNK臭を漂わせているところなども個人的にはとても好きです。そもそもあの白人ルックスにガリガリの不健康そうな見た目がすでにパンク感匂わせるんですが思想としてもその色はあるんじゃないかと思います。
ちょっとバトルの話に戻りますが、例えばバトルで自分のバース中にラップを止めてヘッドバンキングするといったパフォーマンスをLick-Gはしたりするんですが、AK-69はこれに対し憤慨していました。
「ラッパーが歌わずにステージ上で白目向いて頭振ってイカれた男を演じててさ、恥を知れって思ったね。体の動きだけでパフォーマンスするならダンサーにでもなれば？歌い手なんだからさ」って事みたいですね。
個人的にはLick-Gのパフォーマンスは全然アリだと思いますけどね。AK-69の主張は当たり前っちゃそうなんですがそういった既存のものを壊しに行こうとする姿勢がパンクだしヒップホップだと自分は思います。
AK-69は「本来あるべき姿を見せないと」といった事も言っていましたが、こうゆう『こうあるべき』って考えがなんかカウンターカルチャー的思想と反するんじゃないかな、とか思ったりしますね。
まあでも色んな文化って既存のものがあってそれに対するアンチテーゼがあって今度はそれが統合されたものが生まれて・・・って感じでどんどん進化していくものだと思うのでこういった新しい事に対する批判もHIPHOP進化の1ページと考えれば面白い局面だなとも思います。
ちなみに自分はもちろんAK-69もLick-Gも両方大好きです。AK-69は100％HIPHOPって感じですから彼とはアーティストの色が結構離れてる感じもするんでLick-Gには是非正統派ラッパーにはない表現をこれからも期待したいですね。
PUNK×HIPHOP
曲紹介は『
ちょっと前まではけっこうメッセージ性のある正統派の楽曲も多かったんですが最近はこっち路線にいってます。
あ、あと前の楽曲でいうと個人的に『執筆』は名曲ですんでこちらも紹介します。
youtube入れるとページ重くなるんでなるべく1曲紹介にしてるんですけどこれは聴いて欲しいのでこっちもチェケラしてください！って事でこれからもLick-Gには注目です。
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