野武士、気合い入りすぎて空回り!持ち味の歌唱力を生かせず。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月13日)
2018年11月13日放送(放送日は11月14日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。『SUMMER BOMB 2018』のバトルイベント上位5名で選抜されたROAD to Dungeonという企画が先週から始まりましたが今回はその2回目の放送となります。
今週はモンスターが絶好調だったので3人登場しましたね。盛り上がりはマズマズといったところでしょうか。ここ最近のダンジョンは初代モンスター復活企画・SIMON JAP登場回から徐々に下降気味な感じはしますが、毎週神回を期待するのも野暮ですかね・・・・(^-^;
MCバトルの番組という性質上ネタ切れを起こさない工夫がかなり難しい気もしますよね。あと年末が近づいてきたので今年は何やるのかも楽しみになってきました。
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BunTes vs 崇勲
今週最初のチャレンジャーは相棒REGØLITHとのユニットBuzz BratsのMCの1人BunTes(ぶんてす)です。おいおいおいまたか・・・。←この辺のボヤキについては先週の記事を参照。
【高ラ系のラッパーに胃もたれしてきた。同じ系統を連続で出し過ぎ。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月6日) - レペゼン社会不適合者】
バトルに関してですが自分のカテゴライズでは彼も『上手い』ラッパーなんで正直この天丼攻撃には食傷気味です。もちろんブンテスさんは何も悪くないです。番組の構成がクドいだけです。今週3人出たんだからせめて最後に持ってくるとかして欲しかった。
個人的にBunTesはバトルより音源の方が好みなんですが、フリースタイルでも音源のようなクオリティのラップするのでめっちゃ上手いです。特にUMBの東京予選はかなりカッコよかった思い出があります。今回はただ出てくるタイミングが悪かった。
もう一回言いますけど番組の人選や構成も悪いんですよ!9forの後に高ラ軍団出てきてその後TERUでしょ?そんで次にこのタイミングでブンテス出てくるのはマイナスプロモーションになりかねないっしょ!ダンジョン飽きさせたいんスか?
崇勲も試合前「今の若い人達はノリ重視で聴く人が多い。俺は会話がしたい」って言ってましたが自分も同じ気持ちでした。テクニカルなラップお腹いっぱいなんで会話型のラッパー同士のバトルがそろそろ見たいって感じです。
バトル考察です。結果から先に言いますと2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝ちです。自分が思うに前述の意見に関しては審査員も同じ事思っていたんじゃないかって判定でした。
さっきの崇勲のインタビューも「ラップのノリで判定されるとキツい」とありましたがこのバトルは明らかに論破力を重視した判定をしていました。フロウやライミングなら余裕でBunTesの方が上だったと思うんでどっちを取るかの話になるんスよ。
これだけ連続でテクニック重視のラッパーばっかり出ると聞く側としてそろそろ会話型を求めるでしょうし、フロウ技術が高くない崇勲のモサっとしたラップはこういう状況ではより映える結果になったのかなと思います。
逆にもし仮に先週まで押忍マンとかSURRYとか歩歩みたいな系統のラッパーが何週も連続で来たら判定は同じにならなかった可能性もあります。とりあえずチャレンジャーの人選はバランスよくお願いしたいものです。
NOuTY vs 呂布カルマ
次のチャレンジャーは男らしい硬派なバトルスタイルで活躍中の若手ラッパーNOuTY(ノーティー)です。いや~、やっと色が変わった!これで次またトラップやる若手とか来たら見るのやめてたかも笑
NOuTYは若いですがこの世代のラッパーとしてはあまりトレンドに乗っておらず、音源・バトルでも一世代前のスタイルを彷彿とさせる硬派なラッパーで、ノリやグルーヴではなく気持ちを表に出していくタイプです。
輪入道とレーベルが同じなのは初めて知りました。ラップのスタイルを見ていてもこの2人は気が合いそうな感じがしますね。バトル前も輪入道とのバトルを希望していました。
しか~し出てきたのは呂布カルマ。輪入道とのステージ上での会話が見たかったのですが、後輩に名指しされていきなり出て行くなんて先輩としてできねえぜってところでしょうか。
バトル考察です。いいっすね~!気持ちでぶつかるバトルに飢えてたんでスゲー良かったです。NOuTYの小細工なしの武骨なラップはとても男らしくてカッコ良かったと思います。
しかしこれはちょっと呂布カルマが強すぎでした。NOuTYの真っ向勝負は素晴らしかったですが普通に実力の差が出てしまったかなと思います。マジで強いです。言葉のウエイトに差がありすぎましたね。
結果は呂布カルマの1発クリティカル勝ちです。でも自分は小細工できない(しない?)そんなNOuTYが好きです。彼には変速フロウとかトラップとかやらないんでいいんでこのままのスタイルを磨いていって欲しいと思っています。
野武士 vs ACE
本日3人目のチャレンジャーは『シンガーソングライマー』こと野武士(のぶし)が登場。たしか前まで天照(あまてらす)って名前だったような(うろ覚え)。まあアマテラスって聞くとあっちのアマテラスが浮かんじゃいますが・・・
正直自分はそこまで興味なかったのであんまディグってなかったんですが、ここ最近バトルに出てたんですね。調べてみたら罵倒とか出てるしッ!そういえばKOKの予選もいた気が・・・とにかくここ1年ほどかなり精力的にバトルシーンに参戦しています。
ラッパーでも歌うようなフロウを使う人いますが、さすがにこの人はちょっとレベル違いますね。とりあえず歌がめっちゃ上手いです。May-Jのバックコーラスやるくらいなんでガチレベルの歌唱力を兼ね備えています。
対するはACEです。特殊な相手ですが相性的にこの2人はステージ上のパフォーマンスとしてはとても合っていそうな気がしますね。ここで客を湧かせてプロップスを取り戻すきっかけにしてもらいたいところです。
バトル考察です。この試合後に審査員Lilyがコメントで「オリジナリティを残そうとしすぎて空回った」と言っていましたが自分も同じ印象を受けました。ACEが良かったというよりはやや野武士が自爆した感が否めないかと思います。
インパクトを残したい気持ちからか気合が入り過ぎて前のめりなパフォーマンスに傾倒しすぎでしたかね。コンプラもア〇ルとかう〇ことか連呼しすぎたせいて自分の最大の持ち味である歌唱力の魅力が大幅に目減りしていました。あれはもったいない!
野武士のスタイルは唯一無二なんで、別にあそこまで汚い言葉を使ったディスをしなくても十分持ち味を発揮できたハズなんですが、ダンジョンという大舞台にやや飲まれていたかなと思います。
ACEも野武士の下品ネタ乗っかったせいでステージではかなり汚いバトルが繰り広げられました笑。別に下品バトル自体は悪くないのですが、野武士が魅せたかったところはそういう部分ではないハズなんでこれも大きなマイナスだったかと思います。
結果はACEの1発クリティカル勝ちです。正直もうちょい見たかったですかね~、バトルシーンに野武士みたいなタイプは稀なので他の組み合わせのバトルも色々見てみたかったです。
今週はここまでです。残るチャレンジャーはあと1人なのでおそらく来週は『SUMMER BOMB 2018』の優勝者小池 潔宗(こいけよしのり)の登場ですかね。小池 潔宗は自分も好きなので楽しみです。って事で来週も一緒に楽しんで見ましょう♪
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