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MOL53【ラッパー解説】『炎上請負人』の異名を持つバチバチのMCバトラー。フリースタイルダンジョン出演はあるのか

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今回はMCバトルで長年に渡り全国区のラッパーとして君臨し続ける『炎上請負人』ことMOL53さん(もえるごみ・以下敬称略)の紹介です。

ハイトーンボイスに加え対戦相手を逆撫でるようなディスを連発する事からバチバチの試合になる事が多く大会を盛り上げる事が多いラッパーです。

宮崎県出身のバトルMCと言えばこのMOL53とGADOROの2強の名前は外すことができず、2人のライバル関係はバトルヘッズからも語り草となっています。

バトルだけではなく音源の評価も高い事から今も注目が集まるこの男の魅力を解説させていただきます。

 

容赦なく立てる中指

女にも容赦なくファッ〇ユー

MOL53は2010年代初頭から活躍し始め2012年の『UMB』全国大会で準優勝する(優勝はR指定)という快挙を果たしてからは一気に全国強豪の仲間入りを果たしました。

当時この出来事は宮崎県出身というローカルを背負ったラッパーとしてはかなり凄い事でここから一気に『宮崎の星』的な存在となりました。(この年は熊本予選から全国へ進出)

彼のスタイルは冒頭でも説明した通り、相手を強烈に煽るようなパンチラインを連続でぶっこんでいくというバチバチのバトルスタイルです。ですので相手が感情的になる試合がけっこう多く戦極MCバトルでつけられた異名は『炎上請負人』文字通り試合が炎上します。

MOL53は「MCバトルは馴れ合いじゃねえんだよ」と言ったようなアンダーグラウンド思考のファンからとても支持があり、『フリースタイルダンジョン』や『高校生ラップ選手権』の影響で徐々にスポーツライクになってきた現在のバトルシーンにピリついた昔の風を感じさせてくれる1人です。

 

ライバルGADOROの出現

2012年の『UMB』でMOL53の名が一気に全国に知れ渡ったわけですが、彼は続く翌年もR指定に雪辱を果たす為、『UMB』2013宮崎予選にもエントリーします。(UMBは県予選優勝者が各県代表として全国へ進出する甲子園システム)

この年の宮崎予選はMOL53が圧倒的な実力差で優勝し彼のワンマンショー的に大会が終わるものだろうと予測していたのですが、この2013年の宮崎には突如とんでもない伏兵が現れます。

それが後の『KOK』優勝者のGADORO(ガドロ)です。ヒップホップファンでもこの時点でGADOROの名前を知っている人はほとんどおらず完全にノーマークだったはずです。

彗星の如く現れたガドロはチプルソを彷彿とさせるその神がかった押韻で瞬く間に話題となりこの大会から一気に名を轟かせる事になりました。

後のライバル関係となる2人はこの2013年宮崎予選の決勝で初めて相対することになるのですが、この戦いはMOL53にディスられまくったガドロが、我を忘れ途中でブチギレるという衝撃的な試合となります(優勝はMOL53)。

この戦いは今でも語り草となっていますが、ここから宮崎2強として2人のライバル関係が始まりヒップホップバトルシーンを大きく盛り上げる話題の1つとなっていきます

 

フリースタイルダンジョン出場は?

なんだかんだフリースタイルダンジョンが始まって結構長い時間が経ったので、全国区の有名なMCバトラーでまだ出場していない人も段々と少なくなってきており『弾切れ』が起きてくるのではいかと予想されます。

そんな中MOL53はネームバリューのあるバトラーの中でまだフリースタイルダンジョンに出演していないラッパーの1人です。実力から見て番組サイドからもチャレンジャー候補に挙がっているのは確実な1人なのですが、いまだ出演はありません。

出演に関して個人的に思う事は「地上波で彼を見てみたい気もするけど出て欲しくない気もする」という複雑な気持ちになります。この気持ちはMOL53ファンの人なら少しは分かってくれるかなと思います。

彼はアンダーグラウンドにこだわりを持っているアーティストの1人だと思いますがMOL53が「フリースタイルダンジョンになんて出ねえ」という態度でいるとするならそれはそれでカッコイイと思ってしまいます。

実際10代の若手で実力があっても『高校生ラップ選手権』にはあえてエントリーしない人もいるようですが『フリースタイルダンジョン』でも同じような考えを持つ人はいるのでしょうかね?この辺はかなり気になります。

  

バトルだけじゃなく音源もチェックせよ

MOL53は音源も物凄くカッコイイです。今回紹介するPVはかなりストリート色が強いですが、それだけじゃなく色々な表現ができる器用なアーティストでもあるので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。

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