「分析とかうるせえよ」ファンに媚びない呂布カルマ好き。vs FEIDA-WAN戦考察。フリースタイルダンジョン解説(放送日2017年11月14日)
2017年11月14日放送(放送日は11月15日早朝)のフリースタイルダンジョンの呂布カルマvsFEIDA-WAN戦の感想・考察です。
前回から2ターン制になりましたがあんまし評判がよろしくない様ですね。確かにちょっと物足りない感じがしますが、この辺はZEEBRAさんも色々とバランスを取るのが大変そうです。
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岡山県の門番 FEIDA-WAN
最初のチャレンジャーは岡山県のバトルシーン筆頭戦士のFEIDA-WAN(フェイダワン)です。『UMB』の岡山予選では彼がエントリーしている場合まず間違いなく勝ち上がって来る大本命です。
たしか5,6回は県予選を制して代表になっているかと思います。2010年のUMBではチャンピオンシップ決勝で惜しくも晋平太に敗れましたが全国準優勝という快挙を打ち立てています。放送では2006年のFORKとの試合が流れてましたが久しぶりに見ました、懐かしい!
番組では『天下無双のアウトロー』と紹介されていましたが、バトルや音源などでもストリートを感じさせる正統派スタイルなものの、アウトロー感を前面に押し出すというよりは純粋にHIPHOPを表現する本格派というイメージがあります。
バトルでもオラつくような罵りで攻めるタイプではなく相手にリスペクトを持ってぶつかっていくスタイルなので個人的には『ピュアなB-BOY』という印象があり人間力があるような人柄を連想させる男らしいラッパーです。
機嫌悪そうな呂布カルマ
FEIDA-WANの最初の相手は呂布カルマです。冒頭のコメントで前回MU-TONに初敗北を喫した後について
「SNSとかで知ったような事言ってるヤツいるじゃないすか、勝手に分析されたり。ツイッターのDMで知らない奴がアドバイスとかしてくる事とかあってムカつくっすね、うるせえよ。やっぱ負けると色々言われるんだな、と思った」
呂布さん、ご機嫌ナナメのご様子((((;゚Д゚))))
きっとこのサイトの考察とかも「知ったような口聞いてんじゃねえよ誰だお前」と思われるんでしょう。ファンなんだから分析くらいさせて~、ダメですか呂布さん?それくらいあなたはヘッズにとってスターであるという事なのです。
でも「色んな意見があって真摯に受け止めます」とか言わないところがカッコいいですね。「ウザってえな黙って見てろよ」って尖った感じが好きでニヤッとしてしまいました。
FEIDA-WAN vs 呂布カルマ
さて、勝負の方ですがいつも通りFEIDA-WANが熱いバイブスで仕掛けていくのに対し呂布カルマがFEIDA-WANの矛盾点を付いていく戦いで一進一退の攻防が続きます。
少しビックリしたのは2ラウンド目のビートJUSWANNAの『BLACKBOX』で呂布カルマがサビの部分をサンプリングしていた事です。呂布カルマはあんまりバトルでそういう事やらないのでコレはけっこう珍しいですね。
次のバースでさっそくFEIDA-WANにそこ突っ込まれますが「俺のサンプリングはサービス精神、なんせお前になんか大して言う事ねえからな」とアンサー、流れ的にこのラウンドで勝負ありかと思いましたがLily姉さんのお陰で首の皮一枚で持ちこたえたFEIDA-WAN。
一番好きだったやり取りは3ラウンド目のFEIDA-WANのバース
「アンタをリスペクトしてる。でもこの場所でリスペクトなんかいらねえんだ」
「仕事辞めてきた、好きな女に彼氏ができた、大好きだったクラブはぶっ潰れちまった、だからやるしかねえんだ」
「ここは男と男の勝負、それが俺らのドープ」
に対し呂布カルマが
「男と男の勝負の中に好きな女の話持ち込んで女々しいのはどっちだ?」
「『実はリスペクトしてるけどこの場所にリスペクトはいらねえ』とか嘘もいらねえ」
「いらないものたくさん持ち込んでんじゃねえ、全部捨てていけここで」
呂布カルマさすがに上手い!
これでクリティカルかな、と思ったんですが堂々と「好きな女いて何がいけねえんだよ!」とアンサーしてたのが純粋で男らしい印象のあるFEIDA-WANっぽくて好きでしたし、ここでまた巻き返したかな?とも思いました。
勝負は2-1で呂布カルマに軍配があがりFEIDA-WANを一回戦で撃退、盤石の強さを見せます。ただKEN THE 390の『3割増理論』の通りテレビでの呂布カルマ三割増し補正が期限切れになってきた感があるので今後のアップデートが逆に楽しみでもあります。
今回のサンプリングとかはそういういつもと違う呂布カルマを見せるという事なのかもしれません。こういう評論分析がまた彼をイラつかせるのかもしれないね・・・でもそんくらい好きって事で多めに見て下さいね呂布さん。
SAM戦は次回アップします
次のSAM vs 輪入道戦の解説は次回にしますのでお待ちください。※追記 アップしました。