MU-TON人気ハンパねえ!呂布カルマ遂に倒される!フリースタイルダンジョン解説(放送日2017年10月10日)
2017年10月10日(放送日は11日早朝)のフリースタイルダンジョン感想・考察です。毎週楽しませてもらってますが、いや~今週はかなり面白かったです。今回もさっそくごちゃごちゃ語ってくとします。
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MCバトル界の曲者 MC松島
最初のチャレンジャーはMCバトル界では北海道エリアの重鎮とも言えるバトラーMC松島です。結構ベテランなんですけどまだ20代だったんスね。彼の特徴は何といっても曲者感。相手にとって凄ーーーくやり辛い曲者タイプです。
MC松島はなんというか『普通に口喧嘩が強い』って感じですかね。その強いってのも罵倒しまくるとかそういった強さではなく、戦術立てて口喧嘩する感じというか、論破するのが上手というか・・・とりあえずあんまし言い争いはしたくないタイプです笑
『戦極MCバトル』代表MC正社員は彼の事を『晋平太は相手の力を最大限引き出させて、さらにその上から叩き潰すタイプ。MC松島は相手の力を出させず最小限に抑えた上で、ちょっとだけ自分が上回って勝つタイプ』と説明しています。
少し前ですがYoutuberラッパーのヘタレビーボーイとのBEEFもなかなか盛り上がっていて、この時はMC松島がフルボッコにしてましたが音源ディスでもこの論破強さが存分に発揮されていました。曲は双方カッコよかったです。
MC松島 vs 輪入道
最初の相手は輪入道という事でいきなりモンスター3強の1角が相手となりました。バトルは1ラウンド目からMC松島節が作裂、「次のバースで俺の悩み相談するから聞いてくれ」と仕掛けます。
そして次のバースの松島「俺は友達がいなくなった、昔夢を語りつくしたあいつらもゴルフと出世話と銭の話しかしなくなっちまった」と語ると、輪入道も「そんなんでいなくなっちまう奴らなんて本当の友達じゃねえだろ」と輪入道らしい返し、しかし!
これは松島トラップだった!
これは長渕剛の『友達が1人もいなくなっちゃった』という曲の話で、長渕の番組に出演したりライブにも立ったことのある輪入道に対し、「お前長渕に媚び売って近くにいるクセに全然曲知らねえじゃねえかよ!」と超絶ディス。
輪入道はこれに対し「俺は長渕のライブ10万人の前で本物のHIPHOP見せてきた!」と会場を盛り上げたものの長渕の曲を知らなかった部分に関してはアンサーしきれていない気がしましたが持ち前のバイブスと押韻が好印象で輪入道に軍配。
個人的には松島勝ちでもいいような感じはしましたが、画面では伝わらない会場のバイブスなどもあるのでしょう。こういうところで落とさないあたりがやはり輪入道の強さです。
2ラウンド目はややペースダウンしたMC松島に対し、逆にずっと失速しない輪入道がそのまま押し切りMC松島を敗退させます。やはり輪入道レベルになるとずっとパンチラインを出し続けないと倒せませんね、安定の強さです。
いや~でも1ラウンド目見ててやっぱMC松島強え!と思いました。構成立てて攻め来る感じは怖いですね。MC松島の弱点はバトル中のラップのカッコよさ的な聞き栄えが弱いところかと個人的にはいつも思います。言い負かす事に関しては超上手いんですけどね。
ここ最近1番乗っているMU-TON
次のチャレンジャーはヒップホップクルーTRI MUG'S CARTEL(トライマグスカルテル)所属のMU-TON(ムートン)です。遂に出てきたムートン!超新星って紹介でしたがまさにいきなり去年あたりから出てきたヤベーヤツです。
去年のUMBは福島予選を制し全国ベスト8でMCニガリa.k.a.赤い稲妻に惜しくも敗れたものの、全国のバトルヘッズに「誰だコイツ!」というインパクトを残しここから一気に知名度が上がりました。
今年のUMBも宮城予選を制しチャンピオンシップに駒を進めると共に『KOK』の8人目の決勝ラウンド出場者として正式エントリーされた事も記憶に新しく、2冠王を狙える立場にいる実力者です。
おそらく若手の中では一番のトレンドと言っても過言じゃないです。MC正社員もラジオでやたら彼の名前出しますしね笑。
彼の魅力は気持ちいいグルーヴのフロウで奏でる超絶カッコいいラップです。とりあえず理屈抜きでまじカッコイイです。そう言った意味ではさっきのMC松島と逆で言い負かして勝つというより、カッコよさで魅せて勝つタイプですね。
MU-TON vs 呂布カルマ
最初の相手は呂布カルマです。去年のUMBで当たって欲しかったんですけどやっとここで見れます胸アツです。あと最近ダンジョンはFORK無双が続いてたんでそろそろ呂布カルマが見たかった!とりあえず番組見て思ったのは
ムートン人気パねえ!!って事です。
新シーズンからだと今のところチャレンジャーで一番の歓声が挙がっていたんじゃないでしょうか。登場からすでに観客が味方に付いている感じが凄いです。ここ1年でのプロップスの上がり具合は凄いですね。
バトル開始から呂布カルマは「たかだか1回か2回地方代表になったくれえで何が超新星だ。ふざけんなテレビ朝日。こんなヤツ掃いて捨てる程見てきた」とベテランらしいスーパーヘビー級のパンチラインで責め立てます。
MU-TONは先ほどの解説の通りこれを理論で言い返していく口喧嘩スタイルではなく、ラップのフィジカル的なカッコよさで魅せていくタイプなので対呂布カルマ戦には相性がいいかもしれません。正論の言い合いで呂布カルマに勝つのは至難の業ですから。
なので呂布カルマの言葉のキャッチボールにあまり付き合わずにグルーヴを効かせたラップを自分のペースで淡々と続けるMU-TONのスタイルはバッチリハマりました。そして何よりやはり
観客を完全に味方につけています。歓声の挙がり方が尋常ではありません。
呂布カルマは得意の「何言ってるか分かんねえ」状態を作ろうとしますが、これもムートンにはあまり効果がない気がします。少し極端に言うならムートンは多少何言ってるか分かんなくてもあんま問題ないです。
ラップも英語を多用しますし、ぶっちゃけ歓声を上げている観客も聞き取れていない部分は多いと思います。でも正論の言い合い勝負じゃないからそこはそれほど重要じゃない。とりあえず聞いててカッケーってところが最大の強さです。
ムートンのこの''呂布カルマの言葉に付き合わない感じ、少し無視している感じ''が『いつも冷静で落ち着いている呂布カルマが、今日はなんだか必死に見える』という印象を作り上げています。
2ラウンドのムートンの最後「無視してKick、盛り上がってこうかい」と言いながら呂布カルマを文字通り無視して背中を向け観客に「Everything gonna be alright!」で雰囲気的に勝負ありかと思いました。
このスタイルウォーズの結果は1ラウンド目、2ラウンド目ともにMU-TONが取り勝利します。遂に呂布カルマの無敗記録がここでストップしました。
まとめ
今回のダンジョンはアガりました。MC松島とMU-TONという真逆の個性ある二人が見れてとても面白かったです。来週のMU-TONの相手は裂固と予告が入っていましたね。いや~楽しみ~早く見たいですね!
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