レペゼン社会不適合者

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Kダブシャインの家事ラップwwwww「完全にセルアウトだと思います」【花王×Kダブシャイン】

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キングギドラのMCであり元祖社会派ラッパーとしてもお馴染みKダブシャインが花王とのコラボ企画として『家事ラップ』と称し商品のコマーシャルソングを手掛けています。

かつてはハードコアラッパーとして尖ったスタイルが武器だったKダブシャインも今では芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』に所属しバラエティ番組にも出演しています。

これは昔からKダブシャインを知っている人なら革命的な事です。それこそキングギドラ時代から彼を知っているファンから見たら上の画像(笑笑笑)なんてのはもうハルマゲドンクラスの事態です。にしてもすげー絵だわコレ

 

ウワサの家事ラップをまずはチェックwww

 

シュール過ぎるって!!

いや~コレは・・・とりあえず笑うなって方が無理っすよ。Kダブシャインを知らなくても笑うかもしれませんが、知ってたら「いやいやいやwwwKダブさん何やってんすかwwww?」って感じです。

Kダブシャインのスタイルの変化の解釈は人それぞれかと思いますが、個人的には戸惑いながらもこれはこれで応援しようというスタンスですのでディスじゃないんですけど、とりあえずツッコまずにはいられないですよ。

むしろ本人も意識的に笑わせにきてるところがあります。皮肉でも何でもなく、ネタキャラに自らなっている感じがありますからね。

 

シリアスなトーンでラップしながら風呂掃除してるのとか、もはやカワイさすら感じられます笑。ラップ自体は結構真面目にやってるのがまたアンバランスでシュールですね。

ちなみに今回紹介したのは『家事ラップ』第3弾ですがけっこう長編でシリーズ化されていますんで気になった方はチェックしてみて下さい。

 

批判が起きるのは過去のスタンスと矛盾しているから

これまでのKダブシャインは「カウンターカルチャーとしてのスタンスを貫くのがリアルなHIPHOPだろ」といったかなり硬派なスタイルが売りでした。

Kダブシャインの紹介記事でも言及した通りメッセージ性のある社会派ラップが主体で、過去の楽曲にコミカルなものはほぼ皆無で「チャラチャラしたラップは偽物だ!」と曲中でも度々口にしています。

2000年代初期の日本語ラップバブル期の『アンダーグラウンドHIPHOP VS ポップラップ』論争では売れ専(セルアウト)批判の最前線に立ってポップラッパーをディスしていました。

 

それが今やワンピース着てラップしながら部屋をクイックルワイパーで掃除している訳ですから、過去のKダブの尖ったスタイルにヤラれたファン達は「お前あんだけ言っといて何やってんだコラァー!!」となるのはしょうがないところではあります。

「好きでもない奴に頭下げたくねえ」と言っていたKダブも今は芸能事務所に所属し、ある意味対極から対極へ走った感じがあるのでこの矛盾から来る批判はどうしても避けられないところがあるのです。

 

「セルアウトだと思います」

(※セルアウトとはお金の為に自分を捨て商業的戦略に走る事)

2017年10月にこの『家事ラップ』第6弾がアップされましたがその冒頭でこの辺の事をリポーター?の人が質問してくれています!グッジョブ!

 

質問『セルアウトでは?という声がありますが』

Kダブ「完全にセルアウトだと思いますよ。やっぱりお金貰ってこの仕事をやっている訳ですから、それはもうセルアウトと断言していいんじゃないですか」

 

質問『他のラッパーが家事ラップやってたら?』

Kダブ「ん~・・・・俺にやらせろっていう」

あと一押し「昔の発言と矛盾した活動では?という声に関してはどう思いますか」まで突っ込んでほしかったですが、まあなかなか聞けないですかね。

 

俺的見解

まず、好意的に汲み取るとするなら批判されてでも日本語ラップ普及のために貢献する立場としての活動なのかもしれません。上の「俺にやらせろ」ってのも「泥は俺が被る」って風にも聞こえなくはないです。

 

イジワルに汲み取るなら、自分のエゴを捨ててでもお金をちゃんと稼いでいこうという社会人としての現実的な問題なのかと。「完全にセルアウトだと思いますよ」ってのは開き直ってる印象も受けます、というか開き直ってないと言えないです。

それくらい昔はセルアウトに対し不快感を露にしていました。今若いKダブがいたら間違いなくこの活動を先頭に立って批判しているでしょう。

ん~でもなんだかんだやっぱ自分は嫌いになれないんですよ、なんか憎めないんすよね~

【Kダブシャインの解説はコチラ】