レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

MCバトル史上に残る褒め殺しラップで崇勲がクリティカル!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年12月18日)

f:id:asukaksk:20180404050152j:plain

配信が遅れて申し訳ありません!2018年12月18日放送(放送日は12月19日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。先週から始まった激アツ企画『REGGAE vs HIPHOP』の2回目放送となります。

先週現れたレゲエ界からの刺客、Spicy ChocolateのKATSYYUKIが選抜したDeejay Clashの猛者5人がヒップホップフリースタイラーを代表するモンスターに宣戦布告!レゲエとヒップホップの熱い戦いが繰り広げられています。

前回最初に現れたチャレンジャーKYO虎がラバダブの凄さを見せつけ、それを裂固がなんとか阻止。しかしまだこのレベルのマイクパフォーマンスをするMC(Deejay、ややこしい笑)が4人もいるという事でモンスターにはまだまだ修羅場が続きます。

今回はさらに2人のチャレンジャーが登場しました。どんな感じだったのか、色々語っていきましょう♪

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

フリースタイルダンジョン カテゴリーの記事一覧 

 

Power Wave vs 輪入道

レゲエ界から送り込まれた次のチャレンジャーはDeejay Clash界で活躍中の若手というPOEWR WAVE(ぱわーうぇいぶ)が見参!紹介VTRを見ただけでレゲエ初心者の自分でもカッコいいのが伝わってきます。韻も固い!

対するは輪入道です。最近ちょっと調子が出ていない感じがしなくもないですが、いかんせんレゲエdeejayが相手だとどういったパオフォーマンスになるのか見てみないと全く分からない部分はありますね。

バトル考察です。Power Waveが闘争心むき出しな雰囲気なので輪入道もそれに乗っかってバチバチな感じのバトルになるのかと思っていましたがそうはならず、バトル中はレゲエリスペクトの気持ちを吐き出すような男気溢れるバースを蹴っていました。

1ラウンド目のレゲエビートでの戦いで輪入道が「俺はレゲエのフロウは出来ねえ」と言っていましたが実際はレゲエに合わせたフロウになっており、トラックに全く違和感なく乗っかっていたように思います。

固い押韻でまくし立て熱いバイブスで捲っていくのが昔から輪入道の必勝パターンですが、ゆっくりのフロウでもあの迫りくる雰囲気を表現できる輪入道はさすがです。

Power Waveも2ラウンド目のヒップホップビートでの戦いではレゲエdeejayというよりラッパー的な表現を前面に出したパフォーマンスをしていました。双方こうやって相手の土俵に乗っかって戦ってもカッコイイのはホント凄いです。

ただ、これはヒップホップ的な価値観なのかもしれませんがやはり完全即興にこだわらない分Power Waveの吐く言葉が定型文っぽい感じがあるので、主張力という面で輪入道の方がインパクトがあるように思いました。MCバトルに見慣れているとどうしてもアンサーが欲しいな~と思ってしまいますね。

結果は2-0で輪入道のストレート勝ちです。1ラウンド目で輪入道のクリティカルかなとも思いましたが、Power Wave最低あともう1ラウンドは見たかったので個人的には1発で終わらなくてラッキーでした。

 

AICHIN vs 崇勲

次に現れたのは横浜のレゲエ番長ことAICHIN(あいちん)が登場。ジャパレゲビギナーの自分としては横浜の番長と聞くとNANJAMAN(ナンジャマン)が思い浮かびますが、横浜のレゲエは昔からアツいって事だけは知ってるのできっと凄いDeejayがまだまだたくさんいるのでしょうッ。

対するは崇勲です。これは全く予想できなかったです。崇勲がレゲエビートに乗っかれない事だけは分かる(笑)んですが、そのモサっとした感じが相手のリズムを狂わすとも思うので、これは面白い戦いになりそうです。

バトル考察です。これはダンジョン史上、というかMCバトル史上まれに見る褒め合いバトルになりました。AICHINは「あまりトゲトゲせず、無駄なディスリ合いはしない」と言っていましたが崇勲もそれに乗っかり相手への批判を一切封印していました。

崇勲の誉めて褒めてホメまくるヨイショ攻めはかなり強力で、この褒め殺しはどうやらAICHINの予想の遥か上をいっていたようです。「褒められるの苦手だからもうそれ以上はヤメて」ってのを無視して褒めまくってました笑。

これは意外とありそうでなかった戦法ですよね。MCバトル界でもディスが好きじゃないMCたくさんいますし称え合いバトルもそこまで珍しくはないです。でもそれってもうちょい硬派な表現になりやすいというか「俺はお前をリスペクト!それでも俺は!」って感じのはよくあるんですよ。

今回のはフツーに男が女を褒め殺すかのような言い回しだったので非常に斬新で面白かったです。崇勲のキャラにも合っていますしとても良いですね。自分はここでサ上の「バーカ!嘘だよ~!」入れて落としてくるかもと予想しましたが、崇勲は予想以上にいい人でした笑。褒めて終了です。

結果は2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝利です。AICHIN本人も「ディスられるの覚悟して来たのにまさか」と言っていましたが、さすがにこの展開の対策は出来なかったでしょう。崇勲が一枚上手でした。

非常にピースな雰囲気になったところで今回の放送は終了です。次回は再放送を流すって事みたいなんであと2人のチャレンジャーは来年までお預けですかね?あとは年末(年始?)の特番の告知もありましたのでこちらも楽しみです。それでは次回も一緒に楽しんで見ましょう♪