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輪入道、胸ぐら掴むも中途半端な印象を残す。ミステリオが絶好調で初戦突破!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月20日)

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2018年11月20日放送(放送日は11月21日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。前々回から始まった『SUMMER BOMB 2018』のバトルイベント上位5名で選抜された企画ROAD to Dungeon。

今週の放送ではこのイベントの優勝者である小池潔宗が登場しましたね。残るチャレンジャーがあと一人なので放送枠的に見ても自分の予想では小池潔宗が2人倒して来週へ続く、みたいな感じかと思っていたんですが全然違いました。

なんと今回のRECは上記のチャレンジャーに追加して、ダンジョンホームページから応募された視聴者投票枠で選出された2名が登場するようです!そして今日現れた投票枠1人目のチャレンジャーミステリオがかなりカマしていましたね~。

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小池潔宗 vs 崇勲

という訳で前述の通り今週最初のチャレンジャーはROAD to Dungeon優勝者の小池潔宗(こいけよしのり)が登場しました。ここ最近の勢いからしてダンジョンその内出るんじゃないかな~と思っていましたが遂に登場です。

小池潔宗は今年のUMB2018の群馬予選を勝ち抜いて全国チャンピオンシップに出場を決めており勢いに乗ってますね。ダンジョンでも活躍してナイカMCに続く群馬のラップスターへ駆け上がりたいところです。

つーかラッパーの奥さんってみんな綺麗ですねっ。やはり皆マイクで狙った女性の心をジャックしてしまうのでしょうッ笑。対するモンスターは崇勲です。今のところ小池潔宗には無敗らしく試合前インタビューでも自信を覗かせていました。

直近のチャレンジャーで言えば小池潔宗は先週のNOuTYと同じようなタイプで、自分の気持ちをそのまま吐き出す男らしいラップをするタイプのMCです。

ちょっと余談ですが2010年代前半くらいからこのスタイルが量産された事でマンネリ化し、今の若手主流のスタイルがその流れを打破して今の時代に繋がっています。

現在はその逆で近年の高校生ラップ選手権世代の主流スタイルがマンネリ化し逆にこういった一昔前のスタイルへの需要が戻りつつある流れなので、今は結構バランスがいいんじゃないかとも思いますね。

後のミステリオもそうですが、その他いまだ見た事のないラップをするMCが出てくるなどしてスタイルの多様化がこれからさらに起これば今後のMCバトルもまだまだ楽しみになりますね。

 

バトル考察です。両者年齢的にも一世代前のバトルを彷彿とさせるパフォーマンスでした。崇勲はおそらく最近の若手のスタイル苦手っぽいので今回はやりやすそうでしたね。小池潔宗とはかなり噛み合っていたと思います。

バトル前コメントでも崇勲が言っていたように小池潔宗は会話型タイプのMCですが相手の揚げ足を取ったり皮肉るような事はあまり言わない硬派なラップをするので、相手の良さを潰していくスタイルではありません

小池潔宗はいつもの如くバイブスの乗ったラップを披露し相手にハートで当たっていく気持ちのいいパフォーマンスを展開、崇勲もそれに応えるようにアンサーしていきました。久々にダンジョンで昔ながらの古風なバトルを見た気がします。

特に崇勲の2バース目はここ最近で一番良かったと言っていいのではないでしょうか。自分のバースを終えた後の崇勲の楽しそうな顔が印象的で、このバトルがいかに気持ちよくできたかを物語っていましたね。

結果は2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝ちです。冒頭でも言及しましたが小池潔宗は今回3人目くらいまでは行くかなぁと個人的には思っていたのですが絶好調の崇勲に惜しくも敗れてしまいました。

 

ミステリオ vs 輪入道

あれ?まだ時間全然余ってるのに小池潔宗終わっちゃったよ~と思っていたらここでサプライズ。ホームページでの投票で選出されたラッパー2名がチャレンジャーとして召喚!そして現れたのがミステリオです。

番組では『ギャグラッパー』と紹介されてましたが、同じ肩書を持つ男で代表的なのはおそらくMCバトル界ではギャグラッパーの元祖DOTAMAが思い浮かびますね。

彼はダンジョンモンスターになってからギャグ選よりディスの強さを押し出すようになりましたが、印象としてはモンスター前のドタマをさらに奇抜にして説教臭さを無くしたようなイメージです。

この辺ニュアンスが難しいんですが、お笑いと言っても芸人的な面白い事を言いまくるというよりは、『真面目にふざける』みたいな感じと言えばいいですかね。ちょっと今までにはいなかった何やり出すか分からないタイプで非常に面白いMCです。

対するは輪入道です。バトル前ミステリオに「お豆さん」って言われたのが気に障った模様・・・めっちゃ機嫌悪そうに出てきたと思ったらいきなりミステリオに詰め寄り「誰が豆だこの野郎、舐めてんじゃねえぞお前(# ゚Д゚)」相変わらず恐えぇです。

 

バトル考察です。先行の輪入道はさっそくオラオラモードでいきます。しかし全く引かないミステリオ、というよりさらに煽ってましたね笑。この構図、自分は戦極のSIMON JAP vs Mr.Smileを思い出しました。

ちょっと微妙かなと思ったのは1ラウンド目で輪入道があのままブチギレモードでいくのかと思いきや中途半端にギャグっぽいテイスト混ぜてきたところですかね。2バース目の「俺かよ~」みたいなのはかなりマイナスに働いたかなと思います。

輪入道はプッツンしててもそれがいい方に働くタイプで、ブチ切れたまま高速で韻を踏みながらまくし立てるのでそれが魅力でもあるんですけど今回のは主張の方向性がよく分からなかったです。怒ってるなら怒ってるラップすればいいのに、と思ってしまいました。

一方ミステリオは終始一貫して相手を子馬鹿にするミステリオワールドを展開。輪入道はそのミステリオの世界にペースを乱された面もあるのかもしれません。ステージの雰囲気は完全にミステリオのものになっていた印象があります。

 

そして問題の2バース目。輪入道がミステリオの胸ぐらを掴む事態になります。ダンジョンでのボディタッチはあの伝説のバトルT-Pablow晋平太戦以来です。

しかし先ほども言及した通り輪入道の主張が中途半端なのでついつい手が出てしまって相手を掴んだというよりはパフォーマンスとしてやったように見えてしまい、『怒っている様に見せている感じ』が出てなんかHIPHOP的ではない気がしました。

ダンジョンのルールとして『過度なボディタッチは禁止』という事、あとは『MCバトルで手を出すのはダメ』という前提を無視したとしても最悪の最悪ホントにブチ切れて胸ぐら掴んじゃったならそれはそれで自分をさらけ出しているとも言えます。

晋平太戦のパブロもキレているフリではなく本当に怒っていましたし、USU戦のSIMON JAP(手で突き飛ばしながらマイクで顔を突いた)とかも手を出さずにはいられなかったって感じでした。

しかし今回の輪入道は我を忘れたわけではなく考えて胸ぐら掴んだ様に見えました。本当に怒っていたのかもしれませんが自分にはそう見えました。故意に反則した訳ですから怒りを抑えきれなくてやったんじゃないとしたらそれはどうかと思いますね。輪入道好きだったのでこれは結構ショックでした(´;ω;`)。

これに対してのミステリオのアンサー「これボディタッチしたから俺何もせんでも勝てんちゃうんコレ」といってラップせず踊るだけってパフォーマンスも非常にミステリオらしいです。つーか前もどっかでやってなかったっけなコレ笑

結果は2-0でミステリオの勝ちです。これはノらせたら厄介ですよ。来週は裂固が迎え撃つみたいですが正直裂固が勝つ姿があまり思い浮かばない・・・でも裂固が勝つとしたらそれはそれでどうやって勝つのかも楽しみです。

 

不明確なボディタッチ禁止ルール

視聴者からの風当たりが強くて心労もあるだろう審査員LIiy姉さん。今までも「え~、なんでそっちに挙げんの?!」って判定も多く、他4人の審査員とは逆をいく感性からクリティカルを阻止する『リリーストップ』という必殺技は批判の対象になっています。

しかし自分はどちらかというと他の視聴者よりはLIiy擁護寄りではありました。自分も「は?」って思う事は確かに多いですが、彼女には彼女の審査基準がありそれは一般のヘッズとは違うものだったとしても尊重されるべきだからです。

5人全員が同じ判定基準だったら5人いる意味ないですし、それぞれ違った判断をする5人を納得させてこそのクリティカルだと思うので、他のスポーツの様に得点やタイムで勝敗を付けられない以上は審査員の感性に従うべきと自分は思います。

しかし今回のリリーストップどゆ事?!

『相手への過度なボディタッチは減点』なんですよね?輪入道ミステリオ戦の2ラウンド目、Lilyだけ輪入道に挙げてるんですがアレはどういう事なんでしょうか?ボディタッチを差し引いても輪入道が良かったって事ですかね。

だとしてもあれで輪入道に挙がるなら結局このルールはないのと同じじゃないですか。だって故意に胸ぐら掴んでもラップがカッコよければ勝てるって事になりますよ。

まぁぶっちゃけこのルールもボディタッチしたらどう減点されるのかよく分かんないんですよね。『ボディタッチ一回につき通常判定マイナス1ポイント』とか明確に説明してほしいです。

ミステリオが「3回ボディタッチされたから何もしないでも俺の勝ち」って言ってたんでもしかしたらそういうルールなのかもしれませんがだとしたらこのルール説明されてないせいで批判されるLilyは可哀想です。

しかしそうではなく『審査員それぞれの判断の中で減点対象となる』って判断なら今回のLily判定はかなり問題ですよ。だってボディタッチしても勝てるんですからルールが根底から覆される事になります。

多分今回の放送でこの判定の件に関しては炎上するでしょうからZEEBRAの回答が聞きたいところです。

 

という訳で今回の考察は以上です。最近ダンジョン記事以外全然上げれてないですリクエスト送って下さってる方マジスイマセン!!m(_ _)m何回謝っとるんや!謝るだけなら誰でもできるぜ!ってご意見は分かっておりますッ。

リクエスト記事、ラッパー解説記事その他につきましても必ず再開致しますのでどうかお持ちくださいませッ!!よろしくお願いいたします。それでは来週のダンジョンも一緒に楽しんで見ましょう♪

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