レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

CIMAの3人抜きで早くも2代目ピンチ!と思いきや・・・フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年9月11日)

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2018年9月11日放送(放送日は9月12日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。今回の相手もかなりの強敵でしたね~。というか2代目からすると相当危なかった気がするんで最後はややホッとしたところもあるかもしれません。

ちょっとダンジョン記事以外の更新が滞っており、メール等で「〇〇の解説お願いします」といった大変嬉しいご連絡もいただくのですが、なにゆえ時間がないものでもう少々お待ち下さればと思います。スイマセンッ。

更新ペースをなんとか以前の水準に戻したいんですがね汗・・・。1人ライターを雇おうかどうか悩み中です(´・ω・`)

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CIMA vs 輪入道

 本日のチャレンジャーは昔からMCバトル界で大活躍している関西エリアのトップライマー、兵庫西宮をレペゼンするCIMA(シーマ)が登場。韻踏合組合のHIDADDYがオーナーを務める大阪のHIPHOPショップ『一二三屋』の店員としてもお馴染みです。

けっこうベテランのイメージあったんでもうちょい歳いってるのかと思ってましたがまだ20代なんですね。MCバトルはかなり前から出場していますが昔から出場ペースは全く落ちず今でも積極的に大会にエントリーしています。

迎え撃つモンスターは輪入道です。さてバトルの方ですが、2人のラップスタイル的にも割と王道な正統派バトルが見れた感じがします。何が王道かってのもアレですが、別の言い方をすれば一世代前のバトルって感じですかね。

特にここ最近は台頭してくる若手がトレンドであるトラップフロウをバトルでも駆使したり、相手を言い負かす事にこだわらずノリ重視で会場を沸かせる場面が増えていて、一世代前のスタイルから比べるとまた新たな時代に入ってるなぁと思います。

この2人はフロウを崩すことなくビートに合わせ綺麗に韻を踏み、かつ相手の言った事に対しトップオブザヘッドでアンサーを返し会話していくのが超絶に上手いのでまさに『ザ・MCバトル』って感じの試合でしたね。

2人共とにかくテクニック面のレベルが本当に高く、わりかし会話型のバトルだったにもかかわらずめちゃくちゃ韻が固いですね。前述した通りフロウで遊ぶタイプではないので聴いている側は内容に注目してしまいます。

呂布カルマも言ってましたが個人的には常時テーマとなっていた「レペゼン大阪なのか兵庫なのか、大阪って言った言わない」みたいな話はそんなに引っ張るほどの話題でもない気がしてちょっとクドい印象がありました。

ただ2人とも即興性が物凄く高いラッパーなのでそういう部分も含めてフリースタイラーって感じですね。この辺はさすがとしか言いようがありません。

結果は2-1でCIMAの勝利です。自分が聞いていてもほとんど互角の戦いだと思いましたが、湧かせるようなパンチラインがややCIMAの方が多く特に第3ラウンドはその面で差が出たかなという印象です。

CIMAは小節ごとにバシッと決めて盛り上げるのがとても上手く、いつもこの勝ち方で強敵を倒してきました。今回もまさにCIMAらしい勝利と言えるでしょう。

 

CIMA vs ACE

次のモンスターはACEが登場しました。ちょっとここ最近の流れからするとダンジョンではプロップスが停滞しており本人としては厳しい状況が続いています。

このバトルでもやはりいつもの雰囲気になってしまっていて、なかなか会場のレスポンスが掴めない空気がありました。パフォーマンス自体はそんなに酷いラップではないんですけどね~。毎回こんな感じでイメージが固まってしまうとホントに抜け出せなくなってしまいそうで心配です。

CIMAには「スベりまくりやで」の出だしから一方展開になり、結果も1発クリティカルでのCIMA勝利でバトルが終了しました。

CIMAはACEに「人間的には否定してない」と言いつつもラッパーとしては本気で認めていなさそうな印象を受けました。バトルでのディスっていうよりマジのディスってムードでしたから。

自分もヘッズのハシクレなんでCIMAの言う「クソセルアウト野郎ふざけんな」って意見は大賛成なんですが、今のACEみたいに逆境に立たされている人を見ると「頑張れ、見返してやれ」って応援したくもなるんスよね~。

 

CIMA vs 呂布カルマ

3人目は呂布カルマが登場です。もともと超強いのは皆さんご存じの通りですがダンジョン就任後さらに実力を上げてきているカルマおじさん。試合前のCIMAに対しても余裕の振舞いという感じがニクいですね。

自分としてはこの戦いが今週の放送で一番面白かったです。CIMAの超攻撃的なディスにいつもの如くさらっとアンサーする呂布カルマのバトルはバチバチで見ごたえがありました。

呂布カルマがバトル中に中指立てるのは珍しいですね。シーマもかなりエグぐディスっていましたからね。「クールコア?笑かすな!クールポコの方がおもろいわ!」は関西テイスト満載の強烈なパンチラインでした。

呂布カルマも一歩も引かず攻めていて互角の戦いに見えたんですが結果はなんとCIMAの1発クリティカル勝ちです。圧倒的大差というよりはやや僅差の5-0勝ちと言ったところでしょうか。

自分が勝手に解釈しているジンクスとして『呂布カルマの見た目をディスったら負ける』ってのがあったんですが今回でそれが覆されてしまいました笑。「意味分からんバカンス気分のグラサン、アロハシャツ、イケてないパンツ、ガッデーム!!!」

 

初代にヤキ入れされて気合入ったと思いきやさっそく4人目まで到達されてしまった2代目モンスター早くもピンチです。が、しかしCIMAは3人目終了時点で30万円獲得して終了。ジブさんも心なしかホッとしている様に見えたのは俺だけでしょうか?

これでCIMAはダンジョン戦績8戦7勝1敗って事ですよね?倒したのが漢a.k.a.GAMIサイプレス上野T-PablowDOTAMA輪入道ACE呂布カルマですか・・・凄えな!!

これで2代目モンスター陣がまた色々言われるのもなんか嫌なんで自分はこれからもモンスターを応援します。ん~でも強いチャレンジャーも見たいな~。本音を言えばシーマには続けて欲しかったですね。

来週はどうなるのか!皆さん次回も一緒に楽しんで見ましょう♪

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「終わった後に喋んな」2代目陣、バトルイベント歴代優勝者を3タテで圧勝!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年9月4日)

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2018年9月4日放送(放送日は9月5日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。初代vs2代目の戦いが終わり、3週間ぶりのダンジョンバトル放送です。先週、先々週のBBQの回もなんか書こうとしたんですが特に何も思いつかなかったのでスルーしました笑。

最近なかなかに忙しく久々の更新となってしまいました。記事を楽しみにして下さっている方スミマセンッ汗。更新ペースは以前と同じに戻すつもりですので、ダンジョン記事、ラッパー解説記事その他HIPHOP考察記事も今後も楽しみにして下さったら嬉しいです。よろしくお願いしますm(_ _)m

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挑戦者が全員歴代王者、とはいえ・・・

初代vs2代目が終わり、今回から新RECがスタートです。初代モンスター復活というビッグイベントの後ですので、今週からの通常放送はどうしても落差が出てしまうのではと思っていましたが今回はチャレンジャーが全員歴代のイベント王者という企画みたいです。

まあダンジョンに召集されるチャレンジャーはUMBや戦極クラスより規模の小さいものも含めてしまえば、挑戦者は皆ほとんどなんらかのイベントで優勝していると思うのでそんなにチャレンジャーのレベルは変わらないと思います。

ダンジョンに出てくるチャレンジャーが以前からすでにバトルMC界では日本最高峰のラッパーばかりなので『Battle OF Champion』と言ってもいつもの通常放送と同じと考えていいでしょう。

 

ふぁんく vs 崇勲

という訳で最初のチャレンジャーは『ADRENALINE 2017』のチャンピオンふぁんくが登場。もともと全国区のバトルMCですが、特に2017年のふぁんくはメチャ強かったですからね。

個人的にはUMB全国チャンピオンシップ2017の準優勝が肩書としては一番スゲーんじゃないかと思うんですが番組では紹介されませんでしたね。なんか色々あるのかな?というのはきっと俺の勘ぐりでしょう笑。

 

対するモンスターは崇勲です。これは曲者対決って感じですね。ですが実際のバトルの方は''この2人にしては''普通の戦いだったかなと思います。というより1ラウンド2バースで終わってしまったので普通というか個性が出る前に終わっちゃったって感じですね。

ダンジョンで崇勲はやや迷走期も続いていてあまり結果が出ていないので色々と突っつける(ディスれる)ところもあると思うんですが、ふぁんくはその辺の個人的なところは触れずに押韻とフロウをアピールするラップでした。

対する崇勲はふぁんくのバースのワードを使っての返しが上手く、プーさんのくだりからハチミツに繋げる言い回しや、ふぁんくの「こいつのデカいケツ」を使ってのアンサーなど見事でした。

結果は崇勲の1発クリティカル勝利です。連敗中でまたもや悩んでいる様でしたので判定が出た時は本当に嬉しそうでしたね。もう何ラウンドかやって戦いが長引けば2人の面白い掛け合いが見れたかもしれませんが、速攻で終了してしまいました。

 

雄猿 vs 裂固

次のチャレンジャーは千葉の古豪雄猿(ゆうえん)です。千葉に輪入道さえいなければ雄猿にもうちょいスポットライトが当たっていたかもしれません。2代目が始まったばかりの初期にチャレンジャーで登場して以来のダンジョン出場です。

たしか前回は「俺は2代目の引き立て役に使われた噛ませ犬です」といった皮肉たっぷりのメッセージを口にしていました。しかしそれが関係者の反感を買っていたというのは知りませんでした。

【前回の雄猿登場時の解説はコチラ】

クリア無理だぞこれは!フリースタイルダンジョン新モンスター第3、第4の刺客が出陣!

モンスターからは裂固が登場。どうせなら輪入道が出て欲しかったな~なんて思いましたが2代目チームの采配は裂固の様です。ポロシャツ着てキャップ被ると中高生くらいに見えてしまうのは俺だけだろうか笑

 

さて、バトルですがこの戦いは裂固の圧勝だったかなと思います。雄猿は他のバトルでもちょいちょいネガティブな部分が見え隠れするんですが、それが人間的に見えるときもあればネガティブに働くこともあると思います。

「ダンジョンに出たくて出た訳じゃない」というメッセージ。これはかなりマイナスに働いたかなと思います。MOL53とかがコレ言ったらフフッてなりますが視聴者の感じる彼のプロップスからはう~んって感じはしてしまいます。

野外イベントの『brother』や彼の所属クルーWHITEWOODのワードアップなども、民放のダンジョンで使うにはややスベってしまいました。「W.H.I.T.E.W.O.O.D」って言われても伝わんない人がほとんどだと思いますので。

結果は裂固の1発クリティカルです。しかし批判を浴びてでも「千葉の窓口になる」という雄猿の主張もHIPHOPだと思うのでこれからもその姿勢は貫いて欲しいとも思います。

 

SNAFKN vs 呂布カルマ

2人連続1発クリティカルという事で今日は3人目まで登場です。3人目の刺客はMCバトル界でもトップクラスの実力と人気を誇るスナフキンが登場。対するは呂布カルマ。

バトル考察ですが、スナフキンは「2代目モンスターに用はねえ」といったかなり好戦的な主張で呂布カルマを攻撃します。このサイトで何回も言及してますがこういった口喧嘩的な主張合戦での呂布カルマはめっちゃくちゃ強く彼を論破するのは本当に至難の業です。

しかしスナフキンもディスもアンサーもテクニック面も超一級品なので、彼もそれを武器に正々堂々とした男らしいバトルで呂布カルマに挑んでいきました。このバトルでもワードセンスが素晴らしく、その上に彼の持つストリートの黒さも相まってとてもカッコよかったです。

しかし呂布カルマのディスやアンサーがいちいち的確で、この辺はさすがとしか言いようがありません。序盤あれだけ好戦的だったスナフキンが徐々に言い返せなくなっていく雰囲気を感じました。

さらに最近の呂布カルマは論破力だけでなく、韻もかなり固く踏んでくるのでけっこう手の付けられない強さになってきてますね。2代目の中でモンスター抜擢以降一番スタイルを広げたのは呂布カルマではないかと個人的には思っています。

今回の一番好きなシーンは自分のバースで盛り上げ、バトルが終わった後にさらに会場の雰囲気を作ろうとしてマイクパフォーマンスを入れたスナフキンに「終わった後に喋んな!」と呂布カルマが一括したシーンです。

MCバトルはラップ勝負ではありますがステージでの立ち振る舞い、パフォーマンスも本当に大事で大きく審査に響きます。それは勝ち負けが人間の感性で判断されるためで、絶対王者であるR-指定なんかはこういった『自分が勝っている雰囲気』を作るのもとても上手です。

スナフキンはあの直前のバースでメチャ盛り上げましたから、さらに会場のイニシアチブを握る為に空気を作ろうとしたと思うのですが、呂布カルマにはそう言った面でもカウンターを喰らってしまいました。

個人的にはあのラウンドは僅差でスナフキンが勝っていたと思いましたが、あの些細なやりとりがあった事で感覚的に判定が呂布カルマに傾いたと思った程です。そういった面でもステージに上がるアーティストとして呂布カルマは自分を魅せるのが本当に上手だと思いました。

結果は2-0で呂布カルマのストレート勝ちです。スナフキンはこれで呂布カルマに3連敗ですのでちょっと苦手意識が芽生え始めているかもしれませんね。というか対呂布カルマが得意なラッパーっていなさそうな気もします笑。

なんか呂布さんベタ褒め記事になってますがスナフキンもとてもカッコよかったです。次回は誰が登場するのか、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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呂布カルマ遂にリベンジ、R-指定の進撃を阻止!2代目チームの防衛成功。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年8月14日)

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2018年8月14日放送(放送日は8月15日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。ここ数カ月に渡って放送されてきた初代モンスターvs2代目モンスターの戦いも本日で最終回となりました。

今週の放送は初代モンスター最後の刺客、MCバトル界最強の男R-指定が4人抜きできるのかどうかが注目ポイントでしたが、2代目の門番・呂布カルマ先生が現役モンスターの意地を見せ進撃を阻止しました。

バトルの方も非常にカッコよく、両者ともこのビッグマッチの最後に相応しい素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたねッ。

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呂布カルマvsR-指定

R-指定3人目の相手は呂布カルマです。先日の記事で「R-指定は6人抜きもありえる」みたいな話をしたんですが、どうやらこれは通常のダンジョンルールに乗っ取り4人抜きでモンスター制覇となり初代勝利という事になってたみたいです。

なのでここで呂布カルマが負けると初代勝利にリーチがかかります。前前回の漢a.k.a.GAMI戦は4人目まで行ってたんでけっこう危なかったんですね。

呂布カルマにとってR-指定は目の上のタンコブ的な存在でもあります。UMBでも未勝利ですし、何より前回のダンジョンで呂布カルマが途中降参するという衝撃的結末から数カ月経っての再戦ですのでこのバトルもまた非常にドラマがあります。

 

バトルの方ですが、まず呂布カルマの「前に来た時、落としてったもの拾うチャンスがまたやってきた」って入りがイイですね~、ストーリーを感じさせます。呂布カルマはバトルでも本当にリリカルです。

ワタライビートの決戦感も手伝ってファーストラウンドからいきなりアガりました。あのラウンド自分的にはややRに分があるかな?と思いましたが判定は3-2で呂布に挙がりましたね。

ラウンドの最後Rが噛んでなかったら逆だったかもしれません。両者トップレベルなので審査員側も優劣を付けるのがとても難しいでしょうから、ああいった繊細なミスだけで印象が傾く面もあるのでしょう。

いつもと違うのはUMBでもダンジョンでも呂布カルマはRに対しディス一辺倒だったのがいつものやり方では勝てないという事からか今回は「このポジションになってお前の気持ちが分かった」といった感じのリスペクトニュアンスを少し入れていました。

一方R-指定もコレ言われたくね~って感じのキツいディスに芸術的な押韻をドッキングさせた穴のないスタイルはさすがの攻撃力です。

2ラウンド目のウータンネタもオシャレでしたし、かと思えばタンポン・エール・エリエール・サイドギャザーみたいな単語置きまくって押韻とインパクト重視のラインも入れてくるなどラップのメリハリが素晴らしかったです。

 

とりあえず2人ともラップ抜きにして単純に口喧嘩がめちゃくちゃ強いタイプだと思うので「嫌なところ突いてくるなぁ」って事連発で言いまくるし、普通の人なら「コレ言われたら言い返せないす泣」ってところから両者普通に言い返すのマジ凄いと思います。

例えば呂布カルマがCreepy NutsのFUJIROCK出演に関してディスった後R-指定が「あれ?お前『本物のラッパーは場所を選ばねえ』みたいな事言ってなかったけ?」ってところこか完全論破されてるハズなんですが平然と「違うね」ってアンサーする呂布カルマ恐ろしいです。

そんな2人の戦いなので、『ああ言えばこう言う』といった(悪い意味ではなく)口喧嘩的な言葉の戦い面でも見ていて面白かったです。

多分この2人と本気で口喧嘩したら言われたくない事全部言われた上、こっちが言った事も全部論破されて最後には「う、うるせー」「はぁ?」「だ、黙れ(涙目)」しか言えなくなりそう笑

 

勝敗考察

勝敗は2-1で呂布カルマの勝利となりました。判定は全ラウンド3-2でしたし、いとうせいこうも言っていった通りもう一回改めて見たら意見が変わるくらいの僅差の勝負だったと思います。

結果論から考察するとすればR-指定は今回徹底してブーメラン攻撃をしていた点です。今週の呂布カルマ戦、前回のACE戦、最初のFORK戦全てで「言った事全部自分に返ってきてますよ、墓穴掘ってますよ」って主張を軸にバトルをしていました。

Rからすればここが2代目のウィークポイントであると判断していた事からその部分を徹底して突いていった部分もあると思いますし、アドバイス的な側面もあったのではないかと思いますが最後には逆にコレでカウンターを喰らってしまいました。

番組最後に出演者陣も言及していた呂布カルマのパンチライン「ブーメランは確実にお前の首元を切り裂いて俺の手元に戻って来る」これ一発で今までのRのブーメランの振りを全て回収しました。

これに対しRが全くアンサーできなかったですし最後のバースの最後の小節をこれで絞めたのも審査にかなり好印象だったかと思います。

試合巧者の呂布カルマなのでもしかしたらFORK戦ACE戦を見て狙っていたのかもしれません。呂布カルマらしい本当に見事な切り返しでした。

 

初代vs2代目抗争決着

という訳でこれにて初代モンスターvs2代目モンスターの戦いは2代目陣の防衛という形で終了しました。ビックイベントが終わってしまった感がややあるので少し寂しい気もしますが、今後も視聴者を飽きさせない工夫をスタッフも色々試行錯誤されていると思うので来週以降もダンジョンには期待しています。

次回は2代目モンスターのバーベキュー大会といったバラエティ番組ノリの放送なのでバトルはお休みっぽいですね。次回以降のバトルも一緒に楽しんで見ましょう♪

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R-指定、安定の強さで連勝!解決しない『ACE会場湧かない現象』。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年8月07日)

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2018年8月7日放送(放送日は8月8日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。前回放送で久しぶりにMCバトルのステージに現れたR-指定ですが、ファンの期待を裏切らない神懸かり的強さを見せつけMCバトル界史上最強ラッパーの存在感はいまだ健在である事を証明しました。

初代モンスターvs2代目モンスターの戦いも最終局面に突入し、初代最後の刺客R-指定が2代目をどこまで倒せるのかも注目ポイントですが今週R無双を止めるべく立ちはだかったのはACEです。

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ACE vs R-指定

先週のFORK戦がかなりの名勝負だっただけに今週の登場はなかなかプレッシャーがあるかと思いますがここで出てきたのはACEです。番組冒頭から始まったダイジェストや2代目モンスターの感想などの尺が結構長かったので今週はこの1戦のみでした。

って事で早速バトル考察です。ライミングに関しては日本トップのスキルを持つ2人の戦いですが、バトル中もライムに関しての話題が度々出てきました。とにかく両者とも踏んで踏んで踏みまくってましたね。

勝負のキーポイントは韻を上手く踏むなんてことは出来て当たり前、というこの2人がそれ以外の部分でどれだけ差を付けれるかと言ったところでしょうか。

R-指定の最初の仕掛け「2代目の戦い方は自分達の見方の弱点を言っているだけ、『ダジャレみたいな韻』ってFORKが言った言葉がそのままブーメランでお前に突き刺さる」これを初っ端から言われてしまった事でACEがカッコよく見えない空気をいきなり作り上げてしまいました。

ACEはこの言葉に対し真っ直ぐに言い返さず開き直っている姿勢を見せる事でアンサーしたんですが、これに対する「言葉の勝負を投げたお前、ならそんな奴に興味などない」というR-指定の主張は見る側の大半の気持ちとリンクしていたのではないかと思います。

R-指定に対しACEは全体的に内容がないラップで凡庸性の高そうなライムを多用していました。これは必ずしも悪い事ではないと思います。

ただ今回のバトルに関してはその点に関しR-指定が、ただ言葉の語尾を合わせているだけの『ダジャレ』と批判する事で会場全員を納得させていました。このバトルでのACEは論破合戦的な言葉の勝負をほぼ放棄していましたから。

こういった口論・議論の面を無視した事に加えて、バースの中で審査員批判を入れてしてしまったのもマイナスポイントになったかなと思います。結果は2ラウンド目でR-指定のクリティカル勝ちです。

最後のモンスタールームのコメントでDOTAMAが「ACE君、ダジャレ良かったよ」という結構キツイ皮肉を言うんですが、その後に崇勲が「ACE、ライミング良かったよ」ってフォローするシーンがなんか良かったです。崇勲やさC~。

 

会場が味方に付いていないACE

上の考察ではACEの良かった部分にあまり触れませんでしたが、見せ場もたくさんあったと思います。最初のバースの入り方とか普通にカッコよかったですし、あの押韻連打に変速のフロウはさすがと言ったところです。

ん~しかし、いかんせんお客さんがついてこないですね。ACEがここだ!みたいな感じで落とす場面でもお客さんはシラけ気味でスベってしまっています。

2代目発足からずっとあるこの『ACE湧かない現象』ですが、中々この空気は変わりませんね。ダンジョンモンスター就任以前の2016年後半くらいからバトルシーンでこの風潮が出始めた感じするんですがなぜなんでしょう?

それ以前はそんな事なかったんですけどね。昔のバトルでも今と全然遜色ないラップをカマしていて落としどころでは会場も大いに沸いていて今よりもレスポンスが良かった気が。このACEプロップス停滞の理由が自分には分からないところではあります。

お客さんがACEに求めるものが明確ではないというのはあるかもしれません。例えば2代目モンスターで言うなら「FORKの諭すようなレクチャー式のラップが聞きたい」「呂布カルマは今日どんなパンチラインを言ってくれるのか」「裂固のカッチカチの固い押韻が聞ける」などなど。

人によって求めるものにバラつきはあるかと思いますが、そのラッパーそれぞれの強い個性からくる「コイツのコレを聞きに来た!」ってものがファン側にはあるはずです。

ですがジブラが「次のモンスターはコイツだ!」と言ってACEが出てきた時、見る側が何を期待するかと言われると・・・コレっていう明確なものがない気もします。

「ラップがとても上手い人が出てきた」という以外に何か強い興味があるかと言われればちょっと出てこないって感じのファンが多いのかもしれません。今日この人は何を言ってくれるんだろう・・・という期待感が低い。

本人からすれば非常に悩ましい状況が続いています。なんとかしようと必死なのはとても伝わるので個人的にとても応援しているんですが、こうなってけっこう時間が経っている事を考えると殻を破るのは容易ではないのでしょう。

ZEEBRAも「この壁を乗り越えて一回り大きくなって欲しいって期待もあってダンジョンモンスターという厳しいポジションを与えた」みたいな事言ってたと思うので、ACEには是非覚醒してもらって今後のラップシーンをより盛り上げる存在になってくれる事を期待しています。

って事で来週は呂布カルマがR-指定と闘うみたいですね。まさか晋平太の時みたいにこのREC終わるまで1放送1試合しかやらないパターン?まあいいか、とにかく来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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質問「ラップが上手いだけではヒップホップじゃない」ってどういう意味ですか?

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久々の質問回答コーナーです。フォームからの質問で

「HIPHOPファンの人が『あいつはラップが上手いだけでヒップホップじゃない』と言ったりしますが、YOUTUBEのコメント欄でもそういった意見をよく目にします。バトルなどを見ていても、とても上手なラッパーが批判されていたりしますがこれはどういう事なのでしょうか?僕は音源やバトルで上手に韻を踏んでいたりすると凄くカッコイイと思うのですがそれはHIPHOP的に間違っているんですか?」(一部略)

といったメールを頂きました。

こういうのはHIPHOPファンになれば耳にタコができるくらいよく聞きくフレーズです。「あいつはヒップホップだ!」「あいつはヒップホップじゃない!」って議論ですね。

【質問回答コーナーはコチラ↓】

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間違ってないです

まず「この考え方はHIPHOP的に間違っていますか?」という質問ですが、リスナーとして聴いているのですからそういう事はあまり気にしないでいいと思いますよ。自分がカッコいいと思ったんですからそれはカッコいいで間違いないです!

むしろそういった周りの意見とかに流されず「これ聴いていたらダサいと思われるのかな」とか気にしないで楽しむ方が姿勢としてはヒップホップ的だと思います。もし自分の趣向をディスる人がいても「他人が何と言おうと自分はコレが好き」と堂々としちゃいましょう♪

一番ダサいのは本当はそんなに興味ないのにプロップスの高いアーティストにハマっているフリをしている事です。さっきのと逆で「これ聴いていたらカッコいいと思われる」ってのを気にしている自称音楽通を目指す必要はナッシング。見栄張って取り繕っている方がよっぽどフェイクです。

 

カルチャー思想を感じるかどうか

んで本題の「ラップが上手いだけでヒップホップじゃない」ってやつなんですが、これは''HIPHOPカルチャーのマインドをその人のラップから感じるのか''という部分を指している事が多い気がします。

これはロックファンに「楽器・歌が上手いイコールROCKなのか」と聞けばおそらくそうでないと答える人がいるのと同じで、そのジャンルの文化の思想を聴いている側が感じなかった時なんかにこういった批判が起きたりします。

HIPHOPにはレベルミュージック(反抗・反逆・反骨)の思想以外にも『成り上がり精神』『ディス(批判)』『セルフボースト(自己主張・自己賛美)』『リアル(等身大)』など色々な要素があります。

これらの要素をラップから感じるのであればたとえ韻を踏むのが下手でも音程が外れていてもフロウがドンクサさくてもその曲、またはMCバトルでもいいですがそこにヒップホップを感じる事ができます。

もちろんシーンで活躍しているアーティストは韻を踏むのも上手くてフロウも個性的でなおかつHIPHOP思想を感じさせる人ばかりです。『上手いだけ』というのは文字通りテクニック面だけがアピールポイントになっているって事です。

ただこれは非常に難しくてHIPHOPの定義も人によってズレがあるので、だからこそビーフが起きたりするんですが、この『上手いだけ』ってのもその人の主観でしかなかったりもします。

他の人にはそのリリックが響いているかもしれませんし、「歌詞は重要じゃない。声はただの音でしかないと思っています。音として気持ち良いかが大事です。」と言ってるラッパーもいるのでこの辺はもう何がHIPHOPかって言い出すとキリがないですね。

まあつまりは最初に言った事に戻るんですが、結局自分が良いと思ったものを聴けばいいというシンプルな結論になります笑。

サイモンジャップのアニキがダンジョンの審査についての言及でこの辺軽くニートTOKYO(アカウント復活おめでとうございます!)で話してるのでそちらもチェックしてみて下さい♪

「自分がいいと思ったものはいい、カッケーと思ったものはカッケー、それがHIPHOPじゃねえの?」 ユノ~セ~♪

R-指定やっぱ強ええええ!!!FORKとの両軍エース対決がヤバ過ぎる!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年7月31日)

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2018年7月31日放送(放送日は8月1日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。終盤戦に突入した初代モンスターvs2代目モンスターの戦いですが、いや~今週は神回でしたね。

初代チーム5人目の刺客サイプレス上野が出陣するところからのスタートでしたがこのバトルもなかなかアツかったです!

そして何より2戦目!遂に!遂にあの男がダンジョンに戻ってきたワケなんですがこの戦いがもうねッ。このバトルがあまりにヤバすぎて見終わった後は1戦目のサ上戦の記憶が完全に忘れ去られる程の衝撃でした!

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サイプレス上野 vs 呂布カルマ

前回予告通り初代モンスターチームからはサイプレス上野が登場、迎え撃つのは呂布カルマでした。漢 a.k.a. GAMIから2戦連続の登場です。

これは完全に自分の妄想なんですが、ここまでの2代目陣のメンバー編成を見ていると終盤まではFORKと呂布カルマを温存する作戦だったのではないかと思います。

漢 a.k.a. GAMIが想像以上に好調だったために呂布カルマがあそこで出ざる負えませんでしたが、この2人を除いた4人でなるべく多くの初代陣を倒していき、できればR-指定戦までに1人切り札を残しておきたいって感じに見えました。

6人とも平均的に出てしまうと既視感、というか慣れの作用が働くのでそれを防ぐのにもこの作戦は有効です。実際FORKカードを使わないままR-指定戦まで辿り着く事ができたので戦術としては成功と言えるでしょう。

前回の記事で2人が中々出ない事に軽く文句言っちゃいましたが、初代に勝つためにこういう戦法を取るのはシビアで良いですね。と言っても自分の勝手な予想なんですが笑。

今日の放送を見ていると明らかにR-指定対策としてFORKを残していたのは間違いないので、Rが予想より早く出てくればそこでFORKが出ていたかもしれません。でもやっぱりRは最後でしたね。

 

妄想をごちゃごちゃ言っちゃいましてスミマセン脱線しました。って事でバトル考察です。サ上はお笑い色が強い時より言いたい事を主張する時の方が個人的に好きなのですが今回は後者のモードでしたね。

ただ、サ上は初代モンスターとしての立場だけでなく現司会者・ナレーターとしてのポジションもあるので様々な思いが頭の中で交錯していそうです。試合前も「戸惑っています」とありましたが、やや立ち位置に迷っている感じがあります。

実際今回のバトルでも「2代目に喝入れに来た」という主張と「司会は俺だ」って主張が行ったり来たりになっていてちょっと定まんない印象でしたね。

対する呂布カルマは「2代目強えだろ」というこのRECのテーマそのままの分かりやすい主張で言いたい事がハッキリしていましたしディスもけっこう攻撃的でした。最後の締め「芸人風情が俺にでけえ口叩くな」はバシっと決まってとてもカッコよかったです。

あと呂布カルマがバッドホップのベンジャジーの名前出したのは意外でした。彼がああいうポジティブなニュアンスで若手の名前を出す事も珍しいですし、しかもベンジャジーをチョイスするとは。

勝敗は呂布カルマの1発クリティカル勝ちです。1ラウンドでスパッと終わらせた気持ちのいい勝ち方で2代目チームとしては良い雰囲気を残してラストマッチのR-指定戦に繋ぐ事ができました。

サ上今回のバトルは残念でしたが、これからも2代目モンスターと共に司会としてダンジョンを盛り上げていって欲しいですね。

 

R-指定 vs FORK

さあ、遂に初代陣ラスボス、最強の男R-指定の登場です!そして対するはフォーク!前述した通りR-指定対策でフォークカードを切り札としていたっぽいので、なんというか決戦感が堪らんですね~。両陣営エース対決です。

R-指定のバトルがまた見れるってだけでもヨダレものなんですが、とりあえずR-指定相変わらずクソ強いですね!MCバトル史上最強ラッパーの名は伊達ではありません。

MCバトルブームも長く続いた事でバトルシーンの全体的なレベルが上がりファンの耳も肥えているのでハードルが上がってるのは間違いないのですが、それでもやっぱりR-指定は別格で頭1つ抜けていますね。

リズムキープやフロウ、ライミング、活舌、論破力、ボキャブラリーから来るワードセンス等どれを取っても全ステータスパラメーターMAXに近いです。弱点が全くないので崩すのは容易ではありません。

 

しかしフォークも負けてはいません。このRECでのモンスタールームの様子を見る感じ今回のフォークは2代目の中で一番ピリついているというか、めちゃ気合入ってる印象を受けました。

年齢、キャリア、実力的にも2代目のリーダーは彼でしょうし、初代陣に色々と言われる事に関してマジで納得いってなさそうなので、初代チームに絶対に負ける訳にはいかないという気持ちが画面越しにも凄く伝わってきます。

ラップの方もそのバイブスが十分に乗っていて、その気合とフォーク独特の諭すようなレクチャースタイルが融合された事で神掛かり的なカッコよさを醸し出していました。

 

R-指定はUMB時代からそうなんですが相手の力を引き出す作用が働くんですよね。なのでベストバウト製造機でもあります。MC松島みたいに相手の力を封じ込めて勝つタイプの人もいますが、R-指定は相手に120パーセントの力を出させてさらにその上を行って勝つって感じです。

この戦いも例外ではなくフォークの良いところを一切封じる事無く相手のパフォーマンスを最大限発揮させての戦いになりました。ですのでお互いの持ち味が存分に発揮された事でダンジョン史上に残る名勝負がまた一つ生まれましたね。

1ラウンド目はフォークが取り、2ラウンド目でRがハンパないバースを蹴ったのでここでRのクリティカルかと思ったんですが正直この戦いがまだ見たい!頼む!もつれてくれ!と思っていたところ!!!

ここでLilyストップキター!

リリ姉グッジョブ!!!!

個人的にはあのラウンド完全にRの勝ちでしたが、きっとリリーの姉御はファンの需要に答えるため空気を読んでフォークに挙げたんだと思いますッ。女性は男性より空気を読むのが上手いですからねッ、うんッ、きっとそうです、そうに決まってます。だからいいかお前ら

リリ姉あんまイジめんなよ

お前も十分イジってんじゃねーかというツッコミはなしだ!なにかと批判の多いLilyさんだが、マジな話今度自分は彼女を擁護する記事を上げようと思っているくらいなのだ。

 

結果は3ラウンド目でR-指定のクリティカル勝ちです。FORKがあれだけカッコいいラップをカマしたにもかかわらず中盤から徐々にRのペースになっていきました。

Rに勝つには毎バース炸裂する彼の連続パンチラインを上回るパフォーマンスをずっと続けないといけないのでけっこう無理ゲーなんですが、これはチーム戦なので6人でいけば全然勝機はあると思います。

例えるなら10000メートル走で1000メートルのラップタイムを1000メートル走の新記録ペースでずっと走り続けてるという感じでしょうか。最初は喰らいつけるんですが途中で付いていけなくなり少しでもペース落とすと速攻でつき離されてしまいます。

でも6人交代で走れば勝てるかもしれないですね。そう考えるとこの怪物と何年も肩を並べてきた晋平太はやはり凄いです。

これで次回も楽しみになってきましたね!R-指定が6人抜きするのも見てみたいですが2代目にも頑張ってもらいたいッ。ん~どうなるのかッ。来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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漢a.k.a.GAMIの天敵、呂布カルマが2代目チーム4人抜きをストップ!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年7月24日)

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2018年7月24日放送(放送日は7月25日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。6月から始まった初代モンスターvs2代目モンスターの戦いも折り返し地点を過ぎこれから終盤戦に差し掛かるといったところですね。

前回放送で絶好調のラップを披露した初代モンスター4人目の刺客漢 a.k.a. GAMIが今週も2代目陣を倒していくのか、それとも2代目が現役モンスターの意地を見せるのか非常に楽しみでした。

今回は先週の予告通り裂固戦からのスタートになりましたが、今週もこのままFORK呂布カルマ出なかったらさすがに「オイオイ~」ってなるところでしたが呂布さん出撃したので安心しました笑。

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漢a.k.a.GAMI vs 裂固

というわけで、勢いに乗る漢を止めるために2代目陣が送り込んだのは裂固です。正直ここで裂固が出るのは需要としても采配としてもかなり微妙だったかなと個人的には思います。

FORK呂布カルマ登場が焦らされてる事に加えて漢と裂固の戦いはそんなに何かが起きそうな気配もないので、この局面で2人の戦いが見たいかと言われるとん~ってなっちゃいます。お互いどうしても言いたい事があるという感じでもないと思うので。

しかも前回のACE戦でもそうだった様にラップのテクニカルな面が評価されにくい空気を漢が作り上げているのは明白なこの場面で、若々しい押韻が武器の裂固を当てるのは作戦的にも微妙かなと思いました。ここで裂固が勝つのはかなり難しそうな気がします。

自分の予想としては裂固が安定したライミングを見せていくものの、漢がこの2戦で作り上げてきた空気・彼の風格と言葉の重みが乗ったパンチラインで裂固のラップが帳消しにされる展開になり漢が勝つんじゃないか、という予測でしたが実際もそうなりましたね。

というよりこの戦いはテクニックや会話の駆け引きなどの単純なラップバトル勝負でも普通に漢が圧倒していました。漢はフロウをビートに綺麗に乗せないのでライムがバシッと決まるタイプではないんですが、それでもあの頭韻脚韻の使いこなしはホント凄いです。

結果は2ラウンド目で漢のクリティカル勝ちです。最初のラウンドでクリティカルでもおかしくなかったと思ったんですがそこはクリティカルストッパーLily姉さんにより2ラウンド決着となりました。

まあただLily姉さん皆の前で漢に文句言われてたのはちょっと可哀想だった・・・これでテンパったのかコメントも「漢のラップがエロかった」とかよく分からん事言ってましたね・・・でもお前らいいか?

それでもリリ姉あんまイジめんなよ

 

漢a.k.a.GAMI vs 呂布カルマ

3人抜きで絶好調の漢、そろそろ止めないと2代目チームとしてはマズイです。という事で出陣したのは呂布カルマ。ここでフォークか呂布カルマじゃなかったら明日テレビ朝日にうんこを投げに行くつもりでした。

漢にとって呂布カルマはちょっと苦手な相手っぽいのでここで流れが変わる可能性はあります。ある程度言葉を選んで戦わなければいけない漢に対して、何度もやっていると言う事が無くなってくるところから呂布カルマがさらに何を言うのかも楽しみです。

さてバトルですが、漢は前の3戦、特にACE裂固戦は彼の存在感からくる余裕が相手の言葉を軽くあしらう雰囲気をより強くしていましたが、この呂布カルマ戦はその感じが薄れていました。

よく言えば『攻撃的になって積極的に勝ちにいっている』悪く言えば『余裕がなく力んでいる』という感じなんですが、前の試合の流れからするとどうしても後者の印象が強くなってしまいます。

逆にこういった'''軽くあしらう''空気を作る戦い方が呂布カルマの強さでもありますので、アウトロー面でゴリ押ししてきた漢に対して「ああそうスか、だから?」って雰囲気を作るのは相変わらず上手かったですね。

ただ2ラウンド目とかは段々アツくなってきたのか呂布カルマも結構攻めたディスをカマしていました。終了直後の漢の表情を見ていてもあのディスはややデッドラインに引っかかっていたっぽいです((((;゚Д゚))))

リアルを信条とする漢が今回何度か口にした「裏で言えない事をステージの上で言うな」という主張に対する呂布カルマの返し

「あそこをくぐる、マイクを握る、スイッチが入る。俺は俺でなくなる、ラッパーになる、呂布カルマとしての仕事を全うする」というアンサーはいかにも彼らしい言い回しで持ち味が出ていましたね。

勝敗は2-0で呂布カルマの勝利です。この第一ラウンドでもLily姉だけ皆と違う方に挙げてクリティカルストップしてたんでまたもや漢にイジられてましたね・・・。いとうせいこうのコメントも突き放すような感じで寂しそうなリリー・・・。

とは言えこのバトルでも漢はとてもカッコ良かったので「クリティカルに決まってるだろ!」って程の差はなかった気がします。だからお前らいいか?

リリ姉あんまイジめんなよ、いいな

 

初代チームも残るモンスターはあと2人。来週はサイプレス上野が登場するみたいですね。R-指定はやはりトリか、まあそうだよな、R-指定終わった後にサ上だけ残ってるってのもなんか違う気するし・・・。

個人的にはサイプレス上野vs崇勲が見たいですね。お互いのキャラクターを生かした戦いは面白そうです。それでR-指定FORKのエース対決で締めくくるって感じの展開はどうでしょう。では、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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