レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

高ラ系のラッパーに胃もたれしてきた。同じ系統を連続で出し過ぎ。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月6日)

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2018年11月6日放送(放送日は11月7日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。前回で高校生ラップ選手権選抜チャレンジャー回が終わり、今回から新しいRECのスタートとなります。

先週はバトルの放送がなかったので1週開けて2週間ぶりの通常放送となります。今回の企画はROAD to Dungeonと称し8月のイベント『SUMMER BOMB 2018』で開催されたダンジョン出場権を懸けて行われたバトルの上位5名が登場します。

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TERU vs 裂固

今日チャレンジャーとして現れたのは第12回高校生ラップ選手権での活躍で一気に知名度を上げ勢いに乗るTERU(てる)が登場。そうです、「上か~らの太陽光発電」の人ですね笑。彼のテクニックはバトルシーンでもトップクラスを誇ります、とにかく上手いです。

対するは裂固。TERUの世代のバトルMCはやっぱり裂固を意識する人が多いのかTERUも名前を挙げていました。こういった最近活躍する若手がチャレンジャーの時は裂固が先人を切る時が多い気がします。

前の記事でも言いましたが、ぶっちゃけ前回までの高校生ラップ選手権選抜チャレンジャーのRECで、いわゆる最近の若手主流の''上手い''ラップを使うスタイルはお腹いっぱいだったのでTERUが出てきた時は正直「またこれ系か(-_-;)」ってのはありました。

まぁでもコレは俺の個人的な感覚なんで、サマーボムの予選を勝ち抜いてダンジョン出場権を得たTERUは何も悪くないんですがね笑。とにかく彼のラップは上手いので今回もその卓越したスキルを見せてくれるでしょう。

 

ではバトル考察です。裂固の最初のバースがとても良く、いいところ付いたな~って感じで先制ジャブとしては申し分ない入りだと思います。裂固は出だしから口喧嘩勝負を誘っていましたね。

しかしTERUはそれには乗らずいつも通りのハイレベルなライミングと変則フロウで対向します。裂固が仕掛けた論破合戦には付き合わずあくまでラップの技術やノリの良さをアピールするパフォーマンスをしていました。

今回のTERUのラップは全体的に誰にでも言える様な凡庸性の高い内容が多くてトップオブザヘッド感はあんまないんですが、そのテクニックだけでこのバトルは一点突破してしまいました。特に第2バースですね、あれはホントに上手かったですね。

相手のバースの最後の文字だけを借りてそこから繋げて押韻し、後半はフロウを変えて最後に落とす。これもよく見るパターンではあるんですがその魅せ方が非常に上手かった!そのインパクトで全部持って行きました。

勝負はTERUの1発クリティカル勝ちです。勝因は前述の通りかなと思います。裂固もカッコよかったので大差という印象はなかったのですがクリティカルになってしまいましたね。これぞまさにTERUって感じのラップをカマしていました。

 

TERU vs 呂布カルマ

次に登場したモンスターは呂布カルマです。前回のRECでは出番なしだったんで結構久しぶりですね。輪入道がさっきのバトルに納得いってなさそうだったんで輪入道でも面白そうでしたけどね。

呂布カルマはこういったテクニック先行型のMCにめっぽう強いです。もともと呂布カルマは「小手先の韻ばっか踏むラップだせえ」という主張で脚光を浴びたMCでもありますからね。

さらに相手が若手だとその効果はさらに増すのでTERUにとっては相性が良くない相手と言えます。最近はけっこう呂布カルマも踏んでますが昔は本当に主張力のみで勝っていったバトルも数多くあります。詳しくは上の解説記事でおさらいして下さい。

 

バトル考察です。このバトルは予想通り、TERUがいつものテクニカルなラップをカマしつつオッサンディス。それに対し呂布カルマが「最近よく見る焼き増しのスタイルだろ?」という主張で戦っていく感じになりました。

よく見るこの構図での呂布の勝ちパターンは『自分の主張で相手のテクニックをどんどんと無力化していき最後には''相手がなんか頑張って韻踏んでるだけ''って印象にしてしまう』というのが定石化されていてこれで若手は大抵やられてます。

しかし今回のTERUは呂布カルマのラップを喰らってもなかなか無力化されずに中々の粘りを見せていたのは凄いです。TERUはこれまで通りテクニック面を押し出しての勝負でしたがラップのフィジカルでここまで呂布カルマとやれるのはホント凄いと思います。

逆に言うと若い人が呂布カルマ相手に口喧嘩の論破合戦して勝のは至難なので、そういうの無視して勝手に自分のやりたいようにラップやるってのは良い作戦かもしれません。それがガッチリハマったのがLick-Gでしたね。

しかし結局やはり戦いが長引くにつれて呂布のテクニック無力化効果が発動し始めた感じがあります。最終3ラウンド目では前述した通り『相手がなんか頑張って韻踏んでる』って印象が徐々に出てきていました。

これはもし仮にこの後4ラウンド、5ラウンドと続けたらどんどん差が広がるパターンですね。この毒のような呂布カルマ戦法に何人ものMCがやられていきました。かといって会話しにいっても厄介なんでやっぱり呂布カルマはめんどくさい(誉め言葉)です笑。

結果は3ラウンド目で呂布カルマのクリティカル勝ちです。TERUは負けてしまいましたが自分の良さをステージ上でアピールできたのではないでしょうか。くどいですが良くも悪くも『上手い』です。

やっぱり言ってる事がよく聞く言葉というか誰に対しても言えるような凡庸性の高いフレーズが多いので、どうしても仕込みっぽい印象が出てしまい即興感がほとんど感じられないのが弱点でもあるかなと思います。

とは言えまだまだ若いですしこれからどんどん進化していく事が期待できるラッパーの1人だと思うので、これからもシーンを盛り上げていって欲しいと思います。

 

今週の考察は以上となりますが、ハッキリ言って来週はマジでHARDY・TERU・G-HOPEみたいなザ・高ラ系上手いラッパーは勘弁して頂きたい!さすがに飽きるって!いや、ラッパーは何も悪くないんですよ。誰も得しないんだってコレは。

だってさ、アルバムとかでも10数曲あるのに同じ系統の歌ばっか連続で来たら飽きるっしょ?それって構成として微妙じゃないスか。ダンジョンも飽きられたくないならその辺の人選をもうちょい散りばめてバランスよくお願いします。届け!俺の声!って事で、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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2代目、強敵じょうを止めて高ラ選手権軍団に勝利し久々に平和にRECを終える。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年10月23日)

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2018年10月23日放送(放送日は10月24日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。今週の放送で高校生ラップ選手権選抜のチャレンジャー軍団『THE BATTLE OF SUPER ROOKIE』も最後になります。やっと終わった(小声)

という訳で今週のチャレンジャーは、高校生ラップ選手権史上過去最高レベルと言われた投票制のオールスターマッチだった第10回大会の王者じょうが登場しました。彼はフリースタイルダンジョンでも毎回カマしているので今回も期待大です。

モンスター達の反応を見ていてもじょうはかなり強敵とみなされている様で、今回RECのチャレンジャー6人の中ではもっとも手強い相手といえるでしょう。

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じょう vs ACE

さっそくバトル考察に参りましょう。強敵チャレンジャーじょうに最初に立ちはだかったのはACEです。ダンジョンファンからのここ最近の期待度も相当低くなってしまっているのでなんとか挽回したいところですね。

実際のバトルでは、いつも通りよく見るACEのラップにいつも通り観客の冷めたレスポンスって感じだったかと思います。ある程度ラップにメリハリをつけ脚韻でもちゃんと落としているんですけど・・・いかんせんスベってしまってます。

ちょっと前のダンジョン記事でも言ったんですが、お客さんや視聴者がACEに求める明確なものが特にないんで、ジブラの「次のモンスターはコイツだ!」でACEだと「あ~なんだエースか」ってなっちゃう人が増えてる感じがしますね。

ACEが出てきても「今日はエースのコレが見たい!見れるかもしれない!」ってのがかなり気薄になってきちゃってるんで、ケツでバシッとライミング決めても会場はシラ~ってなっちゃってます。

一方じょうはそれを飲み込むかのような勢いのあるラップで完全にACEを圧倒している印象を与えていました。じょうは声量や聞き取りやすさも凄く良いのでそれがさらに勝敗に差をつける結果になったかと思います。

結果はじょうの一発クリティカル勝利です。じょうは勢いづくと止めるのが困難になってくるタイプでワンデイだと勝てば勝つほど調子上げてくるんで、この一戦目で好スタートを切れた事はかなり大きいと思います。

 

じょう vs 輪入道

次のモンスターは輪入道です。バトル前のコメントで「昔のじょうだったら簡単だったけど今のじょうは厄介」と言っていました。確かに高校生の頃のじょうはひねくれが効いた毒の強さ一辺倒って感じでしたがここ最近はかなり幅が広がっていますね。

輪入道は喉がヤラレて声が完全に枯れていて、そのせいもあってかいつもと少し違ったスタイルのラップをしていました。輪入道の専売特許でもあるあのまくし立てるのではなくゆっくり語り掛ける様なラップです。

なんとなく最初の入りとか聞いた感じ名古屋の強豪BASEを彷彿とさせました。ゆっくりフロウで「ブーシッ(Bullshit)」とかBASEが言いそうな感じですよね。輪入道がこういったアプローチをするのは珍しいです。

ただ、喉のコンディションの関係上輪入道がいつものガンガンまくし立てるラップができなかったのだとしたらコレはバトルの塩梅で言えばマイナスに働いたかなと思います。

じょうはこのバトルでも勢いとバイブスで相手をガンガン押していくラップをしていましたが、輪入道がいつものスタイルと変えてゆっくり落ち着いたラップをしたため、輪入道がやや押されている印象を受けました。

ゲスト審査員の鄭大世が「じょうの方が輪入道より勢いでも声量でも勝っていた」とコメントしていましたが自分も同じような感想です。

勝敗はじょうの1発クリティカル勝ちです。これで2連続1発クリティカルなんでモンスター陣ちょっとピンチかな~と思いました。勢いに乗らせてはいけない相手にトントン行かせてしまったのでこれはかなりヒヤヒヤな展開です。

 

じょう vs FORK

3人目に現れたのはFORKです。そろそろ呂布カルマ来るかなと思ったんですけどフォークでしたね。今回呂布カルマはでない作戦なんですかね?モンスター側から見ればこの辺でじょうを止めておかないと厄介な事になりそうです。

バトル考察です。FORKはいつもの様に若手に対するレクチャーラップでここまでの雰囲気を変えにいこうとしますが2戦連勝してノッてきたじょうも一筋縄ではありません。

一進一退の攻防が続きましたが1ラウンド目のじょうの最後のライン「『姓はアイスバーン名はフォークだ』は?親の顔が見てみたいわボンクラ!」で全部ひっくり返してクリティカルになるかと思ってましたが審査員は冷静でしたね。3-2でフォークが取りました。

2ラウンド目に関しては個人的には普通にFORKの勝ちという感想ですね。FORKに「でけえ声出してバイブスだけで勝負して勝てると思うな」って言われてましたが、じょうは次のバースで急にノリ重視に切り替えたんでコレはどうだったかな~って感じです。

さっきまで口喧嘩調で論破合戦してたのが最後だけいきなりトラップ調になったんでちょっと違和感ありました。言い合いから逃げたというか言い負かされた印象で、どうせなら最後まで言い負かし合いしてほしかったですかね。

勝敗は2-0でFORKのストレート勝ちです。僅差で惜しくも負けてしまいましたがやっぱりじょうは強いですね。今回もたくさんの見せ場を作ったと思います。でも呂布カルマvsじょうはちょっと見たかったです。

 

って事でここで今REC『THE BATTLE OF SUPER ROOKIE』はここで一区切りとなります。今回はチャレンジャーを3人目以内で仕留めたので2代目からしてもホッとしたと言ったところでしょうか。

番組側、というかMCバトルシーン全体に言えるかもですがマンネリ化対策が必要になってきた頃合いでもありますかね。特にダンジョンの人気が下がってきてしまうと一気にバトルシーンが冷え込む可能性もありますから、今後もダンジョンには楽しい打ち出しを期待しています。って事で来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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「あ~9forか~微妙」と思ってたら普通にカッコよかった!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年10月16日)

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2018年10月16日放送(放送日は10月17日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。チャレンジャーを高校生ラップ選手権選抜で固めた『THE BATTLE OF SUPER ROOKIE』も残すところあと2人。

今日のチャレンジャーは第11回の高校生ラップ選手権王者9forが登場しました。今回の放送の次回予告で最後のチャレンジャーがじょうである事が確定したので俺のリクエストであるONO-DもDOPEMANも出場はなしでした悲。

まあでもドープマンはちょっと分かりませんがONO-Dは最近の活躍やファンの需要から見てそのうち出そうな感じするのでその時までのお楽しみとしておくとします。

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9for vs 裂固

タイトルにもあります通りジブラの「次のチャレンジャーはコイツだ!」で出てきたのが9forだった時は正直あ~↓って感じでした。別に9for好きですしフリースタイル超上手いんですけど個人的にはもうちょい変化球的な人選を期待していました。

HIBIKIはまあ外すとしてHARDY来て藤koos来てG-HOPE来てって流れだったんで、ちょっとイヤミな言い方すれば『韻踏むの上手くてフロウある程度操れてアンサーもそれなりに返せるラップが上手いここ最近の若手フリースタイラーの上位の人達』ばかりが来ている印象です。

自分的にはこの中に9forも入ってるんで、あ~また''普通に''上手い人出てきたかぁって感じでした。それなりに上手いラップして無難に2,3人目くらいで去ってくんだろうな~的なね。

 

しかし実際のバトルはけっこう熱くて面白かったです。これは裂固が押韻をある程度捨てて口喧嘩しにいったのがプラスに働いたと思います。あれで9forに火が付いた感じがありましたからね。

1ラウンド終わった後に9forが舌出して裂固に挑発的な態度見せるんですけど、ああいうのもパフォーマンスとしてカッコイイ噛みつき具合だったかなと思います。好戦的ではないこの2人にしてはまあまあバチバチで非常にカッコ良かったです。

前回のACEに関しての言及で自分は「押韻して上手いラップで無理して固めるより、韻を無視してでも間に会話重視のラインを入れた方がメリハリがあって良い」みたいな事を言いましたが、自分の理論を前提とするならこのバトルはそれがまさに良い方に働いたと思います。

このバトルはいつもこの2人がやるようなテクニック偏向型のバトルになっていたらもうちょい退屈だったハズです。テクニックの戦いはもちろんカッコイイのですが今回のRECの番組の流れ的にはここでまたそれやられちゃうと視聴者からすれば飽きを感じたかもしれませんね。

結果は2-0で9forの勝利です。2ラウンド目はかなり僅差で判定が裂固に挙がっていてもおかしくありませんでしたが、3ラウンド目に突入する前に9forがストレートで裂固を下す結果となりました。輪入道は納得いってない感じでしたがw

 

9for vs FORK

2人目に出てきたモンスターはFORKです。この2人はいままでシーンでも全く接点を感じないですし世代も全然違うのでバトルで何を言い合うのか予想が出来ませんでした。

バトル考察です。どんな話するのかと思いましたが実際は同じ神奈川エリアのラッパー同士、横浜の話題でバトってましたね。オジロザウルスのMACCHOのサンプリングなんかも出てきてこの戦いもなかなかにアツかったですね~。

今回のFORKもご多分に漏れずいつものレクチャーラップがキレキレで、相当なハイパフォーマンスを出していたと思います。『ストーカー』から繋げて『ストーナー』『ブローカー』『グローアップ』で踏むところとか芸術ですし

『ジャブ』『シャ〇』『バトル』から繋げて『まるでマングースとハブ、俺がスタメンならお前はサブ、俺がハーレーならお前はカブ』とかはかなりヤバスギルスキルで、このパンチラインはかなり強烈でした。

いつもだとFORKがここまでのパフォーマンスを見せつけた時は大抵相手の若手はフルボッコされて終了なんですが、9forがここで結構喰い下がったのがメチャクチャ凄かったですね!

結果は2-0でFORKの勝ちです。しかしながら負けた9forは今回の出演で逆にプロップスを上げたのではないかと思います。あのFORKのラップに対して完全一方展開にされなかったのは彼の底力がいかに凄いかを物語っていました。

 

ちなみにさっきの 『押韻して上手いラップで無理して固めるより・・・』という自分の意見ですが、フォークはガチガチにライムを固めているにも関わらず言葉が軽く感じませんね。

これは母音を合わせているだけでなく文の意味までしっかり通している事はもちろん、言葉選びのワードセンスが常軌を逸したレベルにあるからではないでしょうか。これがフォークの言うところの『韻とライムの違い』なのでしょう。

という訳で来週は冒頭にも紹介した通り、次回予告でチャレンジャーはじょうが出てくる様です。ここまでのチャレンジャー6人の中で一番何か起きそうな可能性高いラッパーですのでけっこー楽しみです。また呂布さん怒らせてくれないかな笑

では、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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ダダ滑りのG-HOPE。ACE覚醒のヒントは『韻を踏まず』にあるのでは。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年10月9日)

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2018年10月9日放送(放送日は10月10日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。先週から始まったチャレンジャー全員を高校生ラップ選手権出身者で固めた『THE BATTLE OF SUPER ROOKIE』。

今週誰が来るのか楽しみだったんですけど前回の俺のリクエストであるONO-DもDOPEMANもかしわも来なかったですね。まあかしわは99パーないとしてONO-Dとかなら3,4割位の確率であるかな~と思ったんですが、それは来週へのお楽しみで。

あとACEスランプ突破口ちょっと思いついたんで語ります。それは『ACEはライミングが上手すぎる事が逆にマイナスになってる』論です。

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藤koos vs ACE

本日最初のチャレンジャーはここ最近若手としてバトルシーンで台頭している注目株藤Koos(ふじこーす)です。番組でも紹介ありましたが第14回高校生ラップ選手権ではRED-EYEに惜しくも敗れたものの会場を大きく盛り上げていました。

冒頭のコメントでACEをけっこう挑発してました。「ラップ下手なのに何でモンスターやねん」。これはさすがにACEが出ないとですねッ。って事で出陣したモンスターはもちろんACE。

 

バトル考察です。ACEも先のコメントに対し「怒ってない」って言ってましたがやっぱちょっと怒ってましたね笑。特にACEの2バース目は珍しく少し韻を度外視して罵倒する感じが出ていました。まあそれでも少しですけど。

これって前述した通り藤Koosの態度にムッときたからだと思うんですけど、これが結構カッコ良かった。それで俺は思ったんですよね。

ACEって韻に縛られてね?

リリ姉も言ってたけどあのバースは明らかにここ最近のACEのラップと違いました。これまでだと言いたい事があるときでも無理してケツで踏もうとしてたので、なんというか、核心ついてるアンサー返しても『ただ上手いラップしてる』感じが出ちゃってたじゃないですか。

ACEはラップが上手すぎて嫌でも踏んじゃうんだと思うんですけど、あのバースみたいに韻とか多少シカトしてもいいんでただ言いたい事いうスタイルが出来るようになれば殻破れんじゃね?とか思ったりしました。分かりやすく言うなら

SIMON JAP感を出してはどうか

って事です。サイモンジャップ兄貴は熱くなってくるとラップ関係なしにただ言いたい事言うだけの小節を入れますよね。韻とか踏んでないけどあれが挟み込まれるからこそ他の小節の押韻も映える訳じゃないですか?

あれがACEみたいに全小節ずっとケツ踏みにこだわってるとあのインパクトは出ないと思うんですよ。そのメリハリがこのバトルの2バース目のACEには少し垣間見えた気がします。

勝敗は2-1でACEの勝利です。スミマセン藤koosのラップに全然触れないですね笑。彼はノッてる時はもっとハイパフォーマンス出してくるんですが今回はそんなにハマりませんでした。今後の活躍に期待です。

 

G-HOPE vs 崇勲

お次のチャレンジャーは第13回高校生ラップ選手権王者のG-HOPE(ジーホープ)が登場。ダンジョンの挑戦は2回目です。たしかモンスターが2代目になってのチャレンジャー第一号が彼だったですよね。あれ違ったっけ?

対するモンスターは崇勲です。こちらも先のバトルと同じくバトル前からチャレンジャーに挑発されてややご立腹のモンスター崇勲先生。若手vsベテランの構図ではやっぱりこのシュチュエーションに限りますね笑。

つーかG-HOPEちょっとキャラ変わった?ちょっと前まで好青年っぽいイメージあったんですけど、なんか澄ましたB-BOYって感じになってましたね。選手権優勝してラッパーとしての自信が付いたってところでしょうか。

 

しかしですね・・・今回は結構スベってた感じになっちゃったかな~って感じです。スミマセン、ジーホープさんにはもちろん恨みもないですしきっと凄くいい人なんでしょうけど、ちょっと今回のコレは色々ダサく感じちゃいましたかね自分は。

ヒップホップって等身大だからヒップホップだと思うんです。それはラップだけでなく普段の態度や生き方も含めてです。ファンはそういうところも見てその人のプロップスを判断します。

今回のG-HOPEの立ち振る舞いやラップは、明らかにヘッズが抱いている彼のイメージより遥かに上行ってます。なんつーんすかね、甲子園とかで活躍した高校生が注目されて調子乗っちゃってイチローみたいな態度とってたらイタいじゃないですか。

イケイケなのは良いですし自分もイケイケな若手大好きですけどパフォーマンスとそれが釣り合っていなければフェイクです。HIPHOP精神でよく言われる『周りに何と言われようが自分のやりたいようにやる』ってのは都合のよい言い訳にもなりえるって事です。

「MCバトルには選手権以来出ていない」と余裕の振舞いでしたが、あんまMCバトルを馬鹿にしない方がいいかなと思います。第13回の選手権はほとんど練習しないで取ったそうなので本当に凄いモノを持った人なんでしょうけどちょっとナメすぎです。

ダンジョンに出るなら出るでちゃんとアーティストとして仕上げてきてもらわないと、今回たまたまダンジョン見た人がこれ見て「HIPHOPってやっぱダサいね」ってなるのは自分らヘッズや他のリアルなアーティストにマイナスでしかないので、もうちょい責任感もってステージに上がって欲しかったです。

勝敗は2ラウンド目で崇勲のクリティカル勝ちです。崇勲はまあ普通に勝ったって感じですね。さすがに今回のこれは勝って当たり前というか、これで負けるようだと俺は崇勲の地元春日部に向けて『口寄せ・隕石級巨大ウ〇コ』を唱えていたでしょう。

ってことで高ラ組残るチャレンジャーはあと2人。来週こそONO-DかDOPEMANたのんますッ。普通にラップの上手い人はもうお腹いっぱいなんであと2人は曲者を召喚してほしいです。来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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新RECはチャレンジャー全員が高校生ラップ選手権出身の若手軍団。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年10月2日)

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2018年10月2日放送(放送日は10月3日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。先週のSIMON JAPの余韻も冷めやらぬ今週のフリースタイルダンジョンですが、今回からまた新RECのスタートです。

今RECは『THE BATTLE OF SUPER ROOKIE』と称し、チャレンジャー全員が高校生ラップ選手権出身の6人の若手が登場するみたいです。個人的にはベテランも差し込んで欲しいので嬉しい企画かどうかは微妙なところですが、とはいえ誰が登場するかとても楽しみでもありますね。

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HARDY vs 裂固

というわけで『THE BATTLE OF SUPER ROOKIE』最初のチャレンジャーはハイレベルな第14回高校生ラップ選手権で見事チャンピオンに輝いた新星HARDY(ハーディー)です。

ここ最近の高校生ラップ選手権では決勝トーナメント常連のハーディですが、4回目の出場で悲願の王者になる事ができましたね。フリースタイルダンジョンへの挑戦は今回が初めてです。なんか出た事あった気もするんですが初めてだったっけ?

対するモンスターは裂固です。チャレンジャー全員高校生ラップ選手権出身なのでここはまず同門の裂固が行くようです。これはもう全員1回戦の相手は裂固でいいんじゃいかな。いや・・・良くないな・・・それじゃ飽きるな多分(笑)。

ここ最近のモンスター陣へのプレッシャーや今回のテーマ(チャレンジャーが全員若手)がそうさせるのか裂固がいつもより気合入っている感じがありますね。

 

バトル考察です。双方非常にラップのクオリティが高くビートアプローチ、ライミング共に高水準でした。が、響いたパンチラインがあったかと言われると特になく「うん、まあ、上手かったよね」という印象だけが残った、というのが個人的な感想です。

まあでも最近のハードルが上がり切っているシーンからすれば厳しい意見なんですよコレは。繰り返しますが2人ともめっちゃくちゃ上手いんです。でもめっちゃくちゃ上手い人(上手いだけの人)が量産されてるんでこの手のバトルに飽きがきてるファンが増えてきてるのは現実かと思います。

綺麗にビートに乗って綺麗に韻踏んで、みたいなのにファンも耐性が付いて興奮しなくなってきてるんですかね。特にこの世代はみんな『上手い』ですから。それプラス他の人にはない何かが見たいですね。

ONO-Dの人気に火が付いたのも今までの高ラ勢とは明らかに違ったラップをしているからなんでしょう。

勝敗は2-1で裂固の勝ちです。特にバトルの内容について言及する事はないのですが、しいて言うなら裂固の「草自慢ばっかしやがって」に対するハーディーのアンサーが聞きたかったです。

レッドアイからの流れなのか前より選手権でのウィードネタが増えた気がします。選手権初期はあんまスモークアピールする人いなかった気がするんで。あ、そういえばアマテラス・・・まあいいか、この話はまた別の日にでも(^-^;

 

HIBIKI vs 輪入道

本日2人目のチャレンジャーは第3回の高校生ラップ選手権準出場者HIBIKI(ひびき)です。2018年の4月3日放送のダンジョン出場以来の挑戦です。彼の解説・前回挑戦時の考察に関してはコチラの記事をご覧ください。

対するモンスターは輪入道です。男らしい『ザ・日本男児』って感じの2人がステージで相対します。和服とか祭とか、そんなシュチュエーションが物凄く似合いそうな男達ですね。

輪入道も「今回のチャレンジャーで唯一やってみたい」と言っていましたしバトル内のラップでも認めてるスタンスでした。イメージですが確かに気が合いそうな2人ですね。兄弟の杯がそのうち交わされるのでしょう笑。

 

バトル考察です。ホント今日辛口な意見ばっかで申し訳ないんですが、このバトルに関しても特に言う事がないんですよね~。1ラウンドだけだったので、お互いの意見がぶつかりあう前に終わってしまいました。

2人のテンション的にも「この後エンジンかけてくぜ」ってバイブスだったので、見せ場が来る前にバトルが終わってしまった印象で、探り合いのラウンドでクリティカル出ちゃったって感じです。

・・・

・・・

・・・

ん~~~~、いやぁ~マジで特に言う事がない(´・ω・`)逆にラップが凄いダサかったりしたら言う事もあるんですがカッコワリ~って感じでもないしなぁ。自分の様な評論家気取りの外野がごちゃごちゃ言うには一番困るパターンです笑

結果は輪入道の1発クリティカル勝ちです。せっかくチャレンジャーに選ばれたHIBIKIとしてはちょっと不完全燃焼のまま終わってしまいましたが、また次回来るときがあれば男気溢れるラップを披露してくれることを期待しましょう。

 

あと残るチャレンジャーは4人ですか・・・。誰が来るんでしょうね~。自分としては高ラ組ならかしわとか来たらめちゃアガるんですが、まあそれはないかな~。

現実的なところで言えば、さっき名前出したONO-Dとか、DOPEMANとかそっち系のぶっ壊れたタイプのラッパーが見たいですね。RED-EYEがこの4人の中に入っているのかも注目です。という訳で、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪ 

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久々に見たイケイケの般若がヤバい!SIMON JAPを倒し防衛成功!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年9月25日)

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2018年9月25日放送(放送日は9月26日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。いや~今週マジヤバでしたね~!SIMON JAPや般若の世代がオラオラなパフォーマンスをすると昔のHIPHOPシーンを思い出して直撃世代としては胸アツでした。

MCバトルもブームになって相当経ちますがやっぱりSIMON JAPのようなスキャンダラスなラッパーが作るピリついたムードを体験すると「やっぱHIPHOPはコレがないとなぁ」って思っちゃいます。

あ、あと度々すみませんが、最近フリースタイルダンジョン記事しかアップしきれていないもので、ラッパー解説・その他HIPHOPニュースの言及の記事に関しまして更新が遅れております!リクエスト送って頂いた方本当に申し訳ないです!

自分も語りたい事が山ほどありますしまだまだ紹介しきれてないラッパーたくさんいるんですが、現在体が1個じゃ足りない状況なもんでして・・・マジで恐縮なんですがもうちょい待って頂けませんでしょうか(懇願)。どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

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SIMON JAP vs 輪入道

CIMAの時とは違いSIMON JAPはもちろん4人目にチャレンジ!前回の予告通り4人目に立ちはだかるのは輪入道です。新旧ワル対決とでも言いましょうか・・・。なかなかに恐ろしい2人がステージで対峙します。

バトル開始前に輪入道が「一回も目、合わないスね」って言ってたすね汗。それに対しSIMON JAPは「何言ってんのお前?」・・・。

こわいこわいこわい((((;゚Д゚))))わざわざバトル前にSIMON JAPを煽るような事をなぜ??!!ヒヤヒヤする場面を制するかのように冷静に番組を進行させるサイプレス上野も大変そうです。

 

さてバトル考察です。さっきの輪入道の『目が合った、合ってない』って話に早速なるんですが、これはFORK戦の時にSIMON JAPが「俺と目を合わせろ」みたいな事言ってたのに俺の時は云々って言い分の様ですがコレは正直マイナスだったかな、と思います。

こういうワル2人が年甲斐もなく目が合った合ってないの話で言い合うのはそれはそれで見ごたえがあるんですが、この話題で序盤攻めようとした輪入道としてはディスが薄いというか軽いというかそんな興味を引く話題でもないかなって感じです。

2ラウンド目の「バトルでしか粋がれねえとかお互い様じゃん。メンチ恐いのは知ってるけど無理すんなよおっちゃん」という輪入道のラインもSIMON JAP相手だとややブーメランぽく聞こえる印象があったかと思います。

どうせなら最後に持ってきた「そこらのアルバイトとは訳が違え、俺はモンスター本物の使命。ここで般若を出す訳には絶対にいかねえ」という真っ向勝負で最初から攻めてた方が輪入道らしさがもっと活きた気もしますね。

いずれにせよ全体的に輪入道がSIMON JAPの迫力に気圧されている感じはあって、芯の強い男であろう輪入道を持ってしても今回のSIMON JAPのオーラには少々迷いが感じられる印象を持ちました。

結果は2ラウンド目でSIMON JAPのクリティカル勝ちです。そう、つまりはラスボス般若ステージ進出です。初代のお説教から次RECで4人抜きされてしまうという2代目にとっては最悪の展開となってしまいました。

 

SIMON JAP vs 般若

さあラスボス般若戦です。まずSIMON JAPと般若が同じステージに立っているこの絵がなんともレア感満載ですね。世代的にも2000年代初期から日本のHIPHOPシーンを盛り上げてきた2人ですが考えてみれば両者のカラミは見たことがありません。

般若は妄走族の鉄砲玉キャラとして、SIMON JAPはJA飛龍の一員として、若き頃はお互い同じ時代の東京のストリートを生き抜いてきたアウトローラッパー同士、接点があってもおかしくはない感じがしますが、そういえば共演はないですね。

今回のバトルでも初対面って般若が言ってたんでバトルでも当たった事がないみたいです。SIMON JAPがバトルに出始めたのが2011年か2012年くらいだったと思うんで、その辺だと般若はすでにバトルの第一線から退いていましたから、MCバトルでも接点はなかったのでしょう。

 

正直前前回のLick-G戦、前回のMCニガリ戦のネガティブな印象が残っていたので今回のSIMON JAPの勢いから予想すれば普通に般若負けかな~くらいに思っていましたが実際はとんでもない!般若めちゃ強かったですね!

まず立場的にもキャラ的にもSIMON JAPに対して『気を使わない』そういった般若のプロップス・立ち位置は相当プラスに働いているのは間違いないと思います。

前回の記事でも言及した通りアウトローなラッパーはMCバトルになると相手の発言を制限する力が働くのでそこは大きな武器になります(詳しくは前回のダンジョン記事を参照https://www.repfutekigo.com/entry/2018/09/19/211044)。

でも般若にとってその面に関しては全く問題ありませんね。SIMON JAPに対して気を使って言葉を選んだりといった事は般若はしないでしょうし、するつもりも必要もないって感じだと思うので。

 

バトルですが、般若は完全にSIMON JAPの土俵に乗って勝負しました。''目には目を''的な感じで完全オラオラモードでSIMON JAPと真っ向勝負です。ここ最近の般若はホントに落ち着いたので、久しぶりに若かりし頃を彷彿とさせる姿を見る事ができました。

SIMON JAPも「うわ~チンピラっぽいわ。こういう般若見たかったわ」って言ってましたがまさに自分の気持ちも同じ心境でした。再びこういうイケイケの般若を見れたのはファンとしてはマジ嬉しいところです。

それはSIMON JAPのバイブスが般若をそうさせたのは間違いなくて、「お前になんかビビるわけねえだろ。興味ねえんだよ」と言わんばかりの般若の気合のラップは本当にカッコ良かったです!

対するSIMON JAPもスゲーカッコよくて、そんな般若に対して逆に「俺はサイモンジャップだぞ?分かってんのか?」って感じでお互い一歩も自分のスタンスを崩さず譲らない戦いはまさにバトル!アツい男と男の戦いでした。

お互いの会話のやりとりやアンサーもメチャ良かったですね~。「般若よりもMACCHOだろ」のところは個人的に今回一番のパンチラインでした。繋ぎ方が超絶に上手かったです。

ただ、このバトルの魅力は『上手い』とかそういった部分ではないですね。両者の言い合い・口喧嘩からくるバイブスに集約されます。こういうタイプのMCバトルでここまでカッコイイのは滅多にお目にかかれないかと思います。

個人的にはここ最近記憶にある中だとダンジョンではベストバウトです。初代vs2代目の時のR-指定vsFORKもヤバかったですが自分はこっちの方が興奮しました。

 

結果は般若の1発クリティカル勝利です。2代目陣はなんとか防衛に成功。SIMON JAPも相当カッコ良かったのでクリティカルには正直ビックリしました。っていうかもうちょい見たかった!マジで!

般若勝ちの判定が出た時のモンスタールームの様子から、いかに彼らモンスター陣のプレシャーがハンパじゃないかも伝わりますね。

しかしながら般若ステージまでチャレンジャーを進出させてしまった事で、おそらく2代目陣は相当叩かれるでしょうから、これからはさらなる重圧が彼らにのし掛かってくる事が予想されます。

モンスター陣にはこの逆境を乗り越えていってくれることを期待し、なかなか大変な状況だろうけど応援したいですね。RECはここで一区切りですが来週は放送するんでしょうかね?ってことで、次回も一緒に楽しんで見ましょう♪

【次週放送分の感想・考察はコチラ】

SIMON JAPのオラオラムードが醸し出す威圧感が場を制した!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年9月18日)

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2018年9月18日放送(放送日は9月19日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。先週早くも3人抜きされてピンチに陥った2代目モンスター陣ですが、CIMAが自ら身を引いた事でなんとか場を逃れました。

しか~し今週のチャレンジャー、HIPHOP界の恐いアニキSIMON JAPが3人抜きをカマした事でまたもやモンスター陣は追い込まれてしまいました。CIMAの時と違っておそらくSIMON JAPは般若ステージまでやるつもりでしょうから、今回は実力で撤退させなければならなそうです。

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SIMON JAP vs FORK

という訳で冒頭にも紹介しました通り今週のチャレンジャーはSIMON JAP(サイモンジャップ)です。彼のプロフィールに関しては上記のリンクで紹介していますのでそちらをご覧ください。まあちょっと情報古くなってきてるんで更新の必要ありますが汗。

対するモンスターは指名通りFORKが登場、ベテラン対決ですね。つーか『MURDER GP』ってMCバトルじゃなくね?って細かいツッコミはいいか・・・確かにMURDER GPのサイモンジャップはカッコよかったですからね。

 

さてさっそくバトル考察です。とりあえずダンジョンの審査にめっちゃ不満がある様子のサイモンジャップ。バトル中でもちょくちょくその事が話題になります。これは審査員からすればプレッシャーがハンパじゃないでしょうね。

ただでさえ色々言われるダンジョンの審査員ポジションなのに収録中にも「おいおい!審査員!」ってな感じであんな言われ方されちゃってさぞかし胃が痛いでしょう(;´Д`)

さっそく第1ラウンド、4-1でフォークのクリティカル1発終了ギリギリで持ちこたえたサイモンですが、もしここでクリティカルだったら会場凍り付いたでしょうね笑。「キレないで下さいよ~((((;゚Д゚))))」みたいな感じで・・・。

実際次のラウンドで「ジャッジしっかりしてくれや!」みたいな入りだったんで早くもアニキのご機嫌を損ねたご様子。ちょいとタブーに触れますが、第2ラウンドのサイモンジャップのクリティカルは気を使ってサイモンに入れてしまう心理が働いている部分は少なからずあると思います。

もう少し噛み砕いて言うと、勝ち負けの基準をSIMON JAPの言うカッコよさ、つまりはテクニック面でなく自己主張を通すようなHIPHOP基準のルールを元に判定を行なわざる負えない空気にさせられた、とも言えます。審査員も感情のある人間ですから、完全に機械的なジャッジはできません。

SIMON JAP本人はもちろんそんな事意識していないと思いますが、ああいう心理操作的な立ち振る舞い・ルール・空気を無理やり自分の色にしてしまう感じはヤクザ的といいますか、ストリートで生きてきたアウトローならではって感じです。

結果は前述の通り2ラウンド目でSIMON JAPのクリティカル勝ちです。フォークはそろそろ既視感(視聴者の慣れ・飽き)が強くなってきた印象がありますが今後どうやって進化していくのかも注目です。

 

SIMON JAP vs ACE

次に現れたモンスターはここ最近大きな壁に悩まされているACEです。とはいえ前回SIMON JAPがチャレンジャーとして現れた時はクリティカルで仕留めていますから、今回もその時の再現で復活への足掛かりにしたいところです。

先ほどのFORK戦ではラップの内容に触れなかったんでここで言及しますが、とにかくSIMON JAPはトップオブザヘッド(即興)の感じが物凄く強いラップをします。

特にここ最近はMCバトルブームによるテクニック面のレベルのインフレから、即興感のあるラップというよりは膨大な練習量により大量ストックされた言葉が組み合わされた綺麗な『上手い』ラップが大半です。

SIMON JAPはそういった『言葉のストック』による文章の組み立てではなく本当にその場で頭に出てきた言葉で踏んでいる感じが物凄く強いラップをするので、まさしく即興のフリースタイラーといった印象です。

このバトルでも押韻やビートアプローチなどのテクニック面ではACEの方が上だったんですが、SIMON JAPの威圧感や主張の強さがACEを押し切っている印象を与えており、バイブス面で完全に場の空気を制圧していました。

勝負は2-0でSIMON JAPのストレート勝ちです。前回の戦いでも同じような感じのバトルになりその時はACEのクリティカル勝ちでした。

今回はバトルの内容は前回と変わらないものの、勝ちの『基準』をSIMON JAPが変える力を持っていたのでこういった結果になったのだと自分は考えます。

MCバトルはその時の会場の空気で勝ち負けの基準が本当に変わります。例えばあるバトルをそのまま別の会場でやったとしたら勝敗が逆になってるかも、みたいな事は全然あります。

呂布カルマはこれを『その日の正義』と言っています。この日の正義は押韻・フロウなどのテクニックではなく、HIPHOP的な主張が勝ち負けの基準になっていたと考えられます。

前回のACE vs SIMON JAP戦は前者の基準で判定してたんでACEに軍配があがりました。こういう勝敗の基準が明確でないところがMCバトルの難しいところであり、面白いところでもありますね。

 

SIMON JAP vs 崇勲

3人目に立ちはだかったのは崇勲です。冒頭のメッセージでも「SIMON JAPは恐い」と言っていましたが、崇勲がSIMON JAPに対してどう攻めていいのか迷っている感じがありましたね。

実際のバトルでもその雰囲気は出ていて、何と言いますか『遠慮している感じ』というか『言葉を慎重に選んでいる感じ』が伝わってきます。もっと言うとSIMON JAPを怒らせない様にしている感じとでも言いましょうか。

SIMON JAPに限らず漢a.k.a.GAMIとかもそうなんですが、彼らの様なバリバリのアウトロー系のラッパーはバトルにおいて相手の言葉を制限する力があります。下手な事を言ってしまうと後で何かあるかもしれませんから。

ハハノシキュウみたいに全然空気読まないで「そこまで言ったらマズいんじゃ・・・ヤバいぞヤバいぞ((((;゚Д゚))))」ってな感じで会場をヒヤヒヤさせる人はそんなにいないかと思います笑。この防御効果はアウトローラッパーの特権です。

その空気を察してかSIMON JAPも「もっと俺に怒って来い!襲って来い!」ってフレーズがありましたね。遠慮してねえでガンガンディスって来いよ!ってところでしょうか。

しかしこのバースを最後にSIMON JAPの1発クリティカル勝ちで試合終了してしまいました。自分もこの戦いはSAIMON JAPの圧勝だったかと思います。

崇勲はKOK2015の時と比べられてしまうとなぁ・・・。あの日は神が降りていた強さだったですからね。でもファンとしてはあの時の崇勲がまた見たいんですよね~。

って事で先週CIMAに引き続きまたもや3人抜きされてしまいました。次回予告では4人目は輪入道の様です。ワル対決ですね。

個人的にはSIMON JAP戦に呂布カルマが出なかったのがちょっとアレかな~って感じです。呂布カルマなら前述したストリート出身のラッパー独特の威圧感とかは無関係に強さを発揮できそうですし、また『罵倒2013』の時の様なバトルが見れると期待していたんですが・・・。

まあでも輪入道戦もとても楽しみなのは間違いありません!ここで負けたら般若ステージですからね。これは気合入っているハズです!来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

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