レペゼン社会不適合者

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久々に見たイケイケの般若がヤバい!SIMON JAPを倒し防衛成功!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年9月25日)

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2018年9月25日放送(放送日は9月26日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。いや~今週マジヤバでしたね~!SIMON JAPや般若の世代がオラオラなパフォーマンスをすると昔のHIPHOPシーンを思い出して直撃世代としては胸アツでした。

MCバトルもブームになって相当経ちますがやっぱりSIMON JAPのようなスキャンダラスなラッパーが作るピリついたムードを体験すると「やっぱHIPHOPはコレがないとなぁ」って思っちゃいます。

あ、あと度々すみませんが、最近フリースタイルダンジョン記事しかアップしきれていないもので、ラッパー解説・その他HIPHOPニュースの言及の記事に関しまして更新が遅れております!リクエスト送って頂いた方本当に申し訳ないです!

自分も語りたい事が山ほどありますしまだまだ紹介しきれてないラッパーたくさんいるんですが、現在体が1個じゃ足りない状況なもんでして・・・マジで恐縮なんですがもうちょい待って頂けませんでしょうか(懇願)。どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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SIMON JAP vs 輪入道

CIMAの時とは違いSIMON JAPはもちろん4人目にチャレンジ!前回の予告通り4人目に立ちはだかるのは輪入道です。新旧ワル対決とでも言いましょうか・・・。なかなかに恐ろしい2人がステージで対峙します。

バトル開始前に輪入道が「一回も目、合わないスね」って言ってたすね汗。それに対しSIMON JAPは「何言ってんのお前?」・・・。

こわいこわいこわい((((;゚Д゚))))わざわざバトル前にSIMON JAPを煽るような事をなぜ??!!ヒヤヒヤする場面を制するかのように冷静に番組を進行させるサイプレス上野も大変そうです。

 

さてバトル考察です。さっきの輪入道の『目が合った、合ってない』って話に早速なるんですが、これはFORK戦の時にSIMON JAPが「俺と目を合わせろ」みたいな事言ってたのに俺の時は云々って言い分の様ですがコレは正直マイナスだったかな、と思います。

こういうワル2人が年甲斐もなく目が合った合ってないの話で言い合うのはそれはそれで見ごたえがあるんですが、この話題で序盤攻めようとした輪入道としてはディスが薄いというか軽いというかそんな興味を引く話題でもないかなって感じです。

2ラウンド目の「バトルでしか粋がれねえとかお互い様じゃん。メンチ恐いのは知ってるけど無理すんなよおっちゃん」という輪入道のラインもSIMON JAP相手だとややブーメランぽく聞こえる印象があったかと思います。

どうせなら最後に持ってきた「そこらのアルバイトとは訳が違え、俺はモンスター本物の使命。ここで般若を出す訳には絶対にいかねえ」という真っ向勝負で最初から攻めてた方が輪入道らしさがもっと活きた気もしますね。

いずれにせよ全体的に輪入道がSIMON JAPの迫力に気圧されている感じはあって、芯の強い男であろう輪入道を持ってしても今回のSIMON JAPのオーラには少々迷いが感じられる印象を持ちました。

結果は2ラウンド目でSIMON JAPのクリティカル勝ちです。そう、つまりはラスボス般若ステージ進出です。初代のお説教から次RECで4人抜きされてしまうという2代目にとっては最悪の展開となってしまいました。

 

SIMON JAP vs 般若

さあラスボス般若戦です。まずSIMON JAPと般若が同じステージに立っているこの絵がなんともレア感満載ですね。世代的にも2000年代初期から日本のHIPHOPシーンを盛り上げてきた2人ですが考えてみれば両者のカラミは見たことがありません。

般若は妄走族の鉄砲玉キャラとして、SIMON JAPはJA飛龍の一員として、若き頃はお互い同じ時代の東京のストリートを生き抜いてきたアウトローラッパー同士、接点があってもおかしくはない感じがしますが、そういえば共演はないですね。

今回のバトルでも初対面って般若が言ってたんでバトルでも当たった事がないみたいです。SIMON JAPがバトルに出始めたのが2011年か2012年くらいだったと思うんで、その辺だと般若はすでにバトルの第一線から退いていましたから、MCバトルでも接点はなかったのでしょう。

 

正直前前回のLick-G戦、前回のMCニガリ戦のネガティブな印象が残っていたので今回のSIMON JAPの勢いから予想すれば普通に般若負けかな~くらいに思っていましたが実際はとんでもない!般若めちゃ強かったですね!

まず立場的にもキャラ的にもSIMON JAPに対して『気を使わない』そういった般若のプロップス・立ち位置は相当プラスに働いているのは間違いないと思います。

前回の記事でも言及した通りアウトローなラッパーはMCバトルになると相手の発言を制限する力が働くのでそこは大きな武器になります(詳しくは前回のダンジョン記事を参照https://www.repfutekigo.com/entry/2018/09/19/211044)。

でも般若にとってその面に関しては全く問題ありませんね。SIMON JAPに対して気を使って言葉を選んだりといった事は般若はしないでしょうし、するつもりも必要もないって感じだと思うので。

 

バトルですが、般若は完全にSIMON JAPの土俵に乗って勝負しました。''目には目を''的な感じで完全オラオラモードでSIMON JAPと真っ向勝負です。ここ最近の般若はホントに落ち着いたので、久しぶりに若かりし頃を彷彿とさせる姿を見る事ができました。

SIMON JAPも「うわ~チンピラっぽいわ。こういう般若見たかったわ」って言ってましたがまさに自分の気持ちも同じ心境でした。再びこういうイケイケの般若を見れたのはファンとしてはマジ嬉しいところです。

それはSIMON JAPのバイブスが般若をそうさせたのは間違いなくて、「お前になんかビビるわけねえだろ。興味ねえんだよ」と言わんばかりの般若の気合のラップは本当にカッコ良かったです!

対するSIMON JAPもスゲーカッコよくて、そんな般若に対して逆に「俺はサイモンジャップだぞ?分かってんのか?」って感じでお互い一歩も自分のスタンスを崩さず譲らない戦いはまさにバトル!アツい男と男の戦いでした。

お互いの会話のやりとりやアンサーもメチャ良かったですね~。「般若よりもMACCHOだろ」のところは個人的に今回一番のパンチラインでした。繋ぎ方が超絶に上手かったです。

ただ、このバトルの魅力は『上手い』とかそういった部分ではないですね。両者の言い合い・口喧嘩からくるバイブスに集約されます。こういうタイプのMCバトルでここまでカッコイイのは滅多にお目にかかれないかと思います。

個人的にはここ最近記憶にある中だとダンジョンではベストバウトです。初代vs2代目の時のR-指定vsFORKもヤバかったですが自分はこっちの方が興奮しました。

 

結果は般若の1発クリティカル勝利です。2代目陣はなんとか防衛に成功。SIMON JAPも相当カッコ良かったのでクリティカルには正直ビックリしました。っていうかもうちょい見たかった!マジで!

般若勝ちの判定が出た時のモンスタールームの様子から、いかに彼らモンスター陣のプレシャーがハンパじゃないかも伝わりますね。

しかしながら般若ステージまでチャレンジャーを進出させてしまった事で、おそらく2代目陣は相当叩かれるでしょうから、これからはさらなる重圧が彼らにのし掛かってくる事が予想されます。

モンスター陣にはこの逆境を乗り越えていってくれることを期待し、なかなか大変な状況だろうけど応援したいですね。RECはここで一区切りですが来週は放送するんでしょうかね?ってことで、次回も一緒に楽しんで見ましょう♪

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