レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

フリースタイルラップバトルの5大大会を紹介。それぞれの特徴や色など

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最近のラップバトルブームは激アツですね!ラップに興味を持ったファンも日本でどんどんと増えているのは嬉しい限りですが、プレイヤーの人口もかなり増えているらしく第12回の『高校生ラップ選手権』の応募人数は約1000人にも上るそうですね、凄え!

バトルの大会というのは今や全国各地で行なわれていて、大小含めると現在ではそこらじゅうでイベントが開催されています。

現在大人気のテレビ番組『フリースタイルダンジョン』はいわばそのステージで名を上げたラッパーだけが召集される隠しステージですね。競馬で言うところの『凱旋門賞』的な感じでしょうか。

今回はその中でフリースタイルMCバトルのビッグイベント5つを紹介させていただきます。

  

UMB

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Ultimate MC Battle(アルティメットエムシーバトル)は大きなバトルイベントの中ではおそらくBBP(ビーボーイパーク)の次に歴史が古い大会かと思います。

現在9saiグループ代表の漢 a.k.a. GAMIがLibra Recordに所属している時に発案した大会で各都道府県で予選を開きその県代表が全国大会で闘うという甲子園システムです。

戦極MCBattle』や『THE罵倒』ができるまでは「フリースタイル日本一を決めるラップバトル=UMB」と言ってもいいスーパービッグイベントです。

R指定晋平太というバトルMC2枚看板が一気に名を上げたのもこの大会ですし、SEEDABESFORKHIDADDY般若などがバリバリ現役で出ていたという今考えると夢のような大会でした。

現在は色々あって商標権は漢a.k.a GAMIではなくLibra Recordが持っていますが、個人的に驚いたのはこのイザコザによりUMBのレベルやプロップスが下がるのかと思いましたが実際はそうはならず大会のレベルは最盛期のまま維持されている事です。

 

戦極MC Battle

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MC正社員主催のビッグイベントの一つで前身は『戦慄MC Battle』というイベントでしたが2012年に改名されました。

ラップバトルイベントの中ではストリート感バリバリというよりはスポーツマンシップ重視な雰囲気(ボディタッチ禁止)で客層も他のイベントよりはガラが悪くない気がします笑

その辺の大会の色は運営にも表れていてお笑い芸人限定の『芸人ラップ王座決定戦』という大会や女性ラッパー限定の『シンデレラMCバトル』など、様々なチャレンジをしています。

硬派なラップファンだけでなくポップなファン層にもフックをかけるような運営が特徴ですがメインの大会はもちろんバチバチで、日本を代表するMC達が集結し非常に高いレベルの試合を見る事ができます

 

THE 罵倒

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上野Castle Recordsの店長であり『ICE DYNASTY(アイスダイナスティ)』のメンバーでもあるG.O(ジーオー)が運営するMCバトルイベントです。

今回紹介する5つのイベントなかではダントツで硬派な大会でボディタッチも認められているアンダーグラウンド感満載の色があり基本ノールールなのでバチバチでピリピリの試合が多く、客層のイケイケ度も高いです。

とくに創世記はZORN(旧ZORN THE DARKNESS・前はもうちょいガラが悪かった)や輪入道(今よりもっとガラが悪かった)やSIMON JAP(今も怖い)などストリート系のラッパーが支持される傾向があり存分に力を発揮していました。

なのでよく『戦極』vs『罵倒』では罵倒を主戦場にしているラッパーが「戦極なんて生ぬる環境でやってきてねえんだよ(# ゚Д゚)」みたいなディスをよくします。

 

高校生ラップ選手権

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BSスカパーの人気番組『BAZOOKA』の企画で始まったこのイベントは高校生限定で参加できるいわば『ラップ版甲子園』のような大会です。

第一回はスタジオでやる小さな企画のような感じでしたが現在では日本武道館で開催された大会があるほどのビッグイベントに成長しました。

10代のラッパーの登竜門的存在の大会であり過去ここから数々の若手ラッパーが大きなチャンスを掴んで次のステージへと足を運んでいます。

この大会出身者の1番の出世頭T-PABLOW(ティーパブロ)をはじめ、かしわYZARRgomess(ゴメス)MCニガリa.k.a.赤い稲妻言xtheAnswerじょうなど現在活躍している若手でこの大会から台頭したラッパーは非常に多いです。

日本のHIPHOP業界から見てもまだ見ぬ若手発掘のための非常に重要な役割を果たしている大会とも言え、今後もどんなラッパーが出てくるのか楽しみです。

 

KOK

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King of Kings(キングオブキングス)は9sariグループ代表漢 a.k.a. GAMIが自身の作った『UMB』の商標権をlibra recordsから取り戻せなかった事から新たに設立されたイベントです。

2015年から始まったのでまだ歴史は浅いですが出場者のほとんどは各大会の入賞常連者ばかりで非常にハイレベルのラッパーが終結しています。

決勝トーナメントの選考方式も他の各イベント優勝者枠を作りそのラッパー同士が戦うため各大会の優勝者同士が次々に当たっていくというまさにキングのなかのキングを決める超豪華な大会となっています。

2017年1月に行われた2016決勝大会では大会運営側に何度かミスがあり少しモヤっとしたものが残ったところが今後の改善点かと思いますが、これからもラップバトルシーンを大きく盛り上げるイベントの1つである事は変わりなくファンからの期待も高まるイベントの1つです。