KOHH【ラッパー解説】『KOHH流』を生み出した革命家!タトゥー、ファッション、ラップ全てがセンセーショナル!
今回は日本のラッパーの中でおそらく近年一番台頭したアーティストであろう男KOHHさん(コー・以下敬称略)の紹介です。
2012年にリリースされたmixテープ『YELLOW T△PE』で一気に存在が日本中に知れ渡りそこから一気に人気が大爆発!そこから2、3年の間にインフレーション的に大ムーブメントを巻き起こし瞬く間にスターにのし上がりました。
2017年初頭には宇多田ヒカルとの共演も果たすなどHIPHOP枠外のファンにも徐々に名前が知れ渡っている現在のスター中のスターKOHHを今日は解説させていただきます。
今までのラップの概念をブッ壊した
KOHHがヒップホップシーンに登場してからすでに数年経っているのでだんだんと彼のラップの歌い方というのはファンも聞き慣れてきた感がありますが、最初彼のラップを聞いた時は「なんだコレは?」という感想を持ったのを覚えています。
まず歌詞ですが、比喩などを一切使わないもろストレートな表現が多く使われるので非常に刺激が強く、例えばラッパーが「女の子にモテモテだ」みたいな事を歌う時って今までなら「ビッチはべらかしリッチに~~~」みたいな表現をする事が多かった気がします。
それを彼の場合は「俺は可愛い子といつもセックスしてーる!!」みたいな感じで言いたい事をおもくそモロにぶち込んでくるので相当なインパクトがありました。
次にフロウですがこれも今までのある程度綺麗にリズムにのせた既存のラップとはかけ離れた『ほとんどそのまま喋ってる』感じに近い歌い方で、曲によってはトラックのリズムを一切無視したようなものもあるほどやりたい放題に暴れる手法をとっています。日本語でのトラップフロウの先駆者的存在と言ってもいいもしれません。
本人もインタビューで「言いたいことを比喩で言ったり、リズムを優先して言葉を切ってしまうようなラップはしたくなかった、なるべくそのまま話すのに近いラップを意識した」という話をしていました。
このあまりに直球な表現法はそれまでの常識からすれば少しズレるとかなりカッコ悪く映ってしまいそうな気がするのですが、ファンにそれを認知させるほどの彼のカリスマ性が新たなスタイルを完全に確立させました。ほとんど革命に近いレベルです。
ルーツはキングギドラ
尊敬するKダブにインタビューを受けるKOHH
彼の自由なスタイルからみて何となくルーツは海外のヒップホップから入って行ったのかな~という感じがしていたのですが、KOHHがヒップホップに興味を持ったきっかけは小学校4年生の時に聞いたキングギドラだそうです。
最初はKダブシャインのラップを真似たりしたところからラップを始めたという事ですが、今はスターである彼があまり見せない少年のような面持ちで尊敬するKダブシャインに緊張しながらインタビューを受ける姿はなんかイイですね。
【キングギドラの解説はコチラから】
海外からも高評価
youtubeのコメント欄を見ると分かりやすいのですが、彼が配信している楽曲は海外からのコメントが非常に多いです。現時点、日本のラッパーでこういった現象が起きるのは非常に珍しく、世界から注目されている事がよく分かります。
KOHHは絵などの音楽以外の芸術面でも活動しており、絵画展などにも彼の作品が展示されている事から『日本のラッパー』から『世界のアーティスト』へと羽ばたいています。
ただ、何のインタビューか忘れましたがKOHHが「ラッパーって言われるのは今はそんな好きじゃないですね」と言っていたのはなんか少し寂しかったですね(´;ω;`)
『ラップという事にこだわらず、1人の表現者、アーティストとしてのKOHH』という事を言いたかったのだと思いますが、HIPHOPファンの自分からすると「そ、そんな淋しい事言わないどくれよぉ~泣」ってなりました。
ストレートな彼の音楽を是非
貧乏なんて気にしなーい!!
紹介したい曲はたくさんありますがとりあえず聞きやすいものを1曲紹介します。気になった方は是非チェックしてみて下さい。
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