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フリースタイルダンジョンの判定に文句を言うファンにKEN THE 390が物申す

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ヒップホップラジオ『WREP』のKEN THE 390の番組『ROCK THE HOUSE』でフリースタイルダンジョンの審査員をしている彼が番組の判定について非常に面白い事を話していました。

簡単に言うと『視聴者側と審査員側の判定に関する食い違い』みたいな事ですね。番組をテレビで見ていて「あれ?こっちが勝ったの?逆だと思うけど」みたいな事ってたまにあるんですけどその事について言及していました。

MCバトルは他のスポーツのように『点数』や『タイム』など機械的に勝敗を断定できないものなので、全てそこは感覚に委ねられる部分がありダンジョンに限らず自分の感覚と審査員の判定が逆になる事はよくあります。

しかし今回はそういった事ではなく、フリースタイルダンジョン特有の他のMCバトルと決定的に違うシステムに理由がある事をKEN THE 390は話しています。自分も言われるまで盲点でした。

【KEN THE 390の解説はコチラ】

 

ダンジョンには字幕がある

KEN THE 390はこの件に関して『ダンジョンには字幕がある』という事について言及していました。MCバトルは現場で見るのはもちろんの事、DVDや動画で見るときでも字幕というのは基本的にありません。

しかしフリースタイルダンジョンは地上波の番組で内容をより分かりやすくするためか、ラップに字幕が入っています。これがあるのとないのとでは聞き手の感じ方に大きく差がでてしまいます。

 

聞き取れる、聞き取れないは超重要

現場でMCバトルを見ていると、高速でしかも英語を混ぜながら韻を踏む時など『めちゃくちゃ韻踏みまくってる』って事は伝わっても、何を言っているのか聞き取れず内容が理解できないという事が多々あります。

なので仮にラッパーがそこで物凄く上手い事を言っていても、聞き手であるお客さんや審査員には言葉の意味が伝わっていない状態になります。活舌が悪い時なども同じです

しかしフリースタイルダンジョンの場合は字幕がつくので視聴者側にはラッパーの主張が伝わりやすいのですが、声だけで内容を把握している審査員側にはそれが伝わっていない事がある、という現象が起きているみたいですね。

 

字幕には修正が入っている

これも言われてみれば、って感じですがダンジョンの字幕って言った事がそのまま字幕になっていない時がちょいちょいあって、分かりやすい文になるよう軽く修正が入っている事が結構あります。

KEN THE 390「分かりやすいように文が直されてるから字幕で見ると成立してるように見えるんだけど、音だけで聞くと『全然言えてねーじゃん』って事がけっこうあるんですよ」と言っています。

なので審査員であるKEN THE 390自身も後でテレビで見返してみると印象が全然違うようで「あれ?こっちが勝ってんじゃん」って思う事もあるみたいですね。

  

目を閉じて聞いてみるといいです

「やっぱり文字の力って凄くて、みんなテレビでは字幕を追いながら見るからそこに引っ張られちゃうところがあるから、もし『ジャッジに納得いかねー』って事があるなら目を閉じて聞いてみたらよく分かると思いますよ」とのことです。

いや~でもなんか審査員もなかなか大変ですね・・・フリースタイルダンジョンが流行ってファンも増えてきた事で審査員への風当たりも強そうです。

 

RHYMESTER(ライムスター)の宇多丸は映画評論家としても活動していますが彼が「映画評論を評価する人たち、つまり『映画評評』ってめちゃくちゃ厳しいんですよ」と言っていた一幕を思い出してしまいました。

審査員とか評論家ってのはさらに『審査する人を審査する人』というか『評価する人を評価する人』ってのが現れて、つまり中間管理職ばりの板ばさみ構図が出来上がるってわけだ。胃が痛くなりそうだぜ

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

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