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句潤あんたダンジョンの時なんでいつも微妙なんスか?!フリースタイルダンジョン解説(放送日2017年11月7日)

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2017年11月7日放送(放送日は11月8日早朝)のフリースタイルダンジョン感想・考察です。2週間ぶりのダンジョン通常放送ですが、1週間バトルがないだけでかなり久しぶりに感じます。

そして気になっていたターン数に関してのルール変更、ZEEBRAの予告通りこの放送から2ターン制に変更となりました。そして輪入道はパンチパーマからアイロンパーマとなりました。

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ダンジョン制覇も十分ありえる実力者 句潤

最初のチャレンジャーは2010年代のMCバトルシーンで横浜エリア代表格の実力を持つラッパー句潤(くーる)です。個人的には最近のバトルMCの中でもダンジョン制覇にもっとも近い実力者の1人だと思っています。

過去のダンジョンの結果は両方とも1回戦敗退ですが、あまりパフォーマンスが良くない気がしたのであまり印象に残っておらず、特にPONYとのタッグ戦に関してはこの放送を見て「ああ、そういえば出てたな」って感じでした。

 

彼はラップの音への乗せ方が非常にカッコいいのでフロウが気持ちよく、それでいてアンサーも非常に上手いですが、特に相手を気にせず自由にやりはじめたノッてる時の句潤は神がかってカッコイイです。

自分の中ではMU-TONの上位交換といっても過言でない位の高評価なので、今回こそは民放でそのカッコよさを是非ともお披露目してほしいところです。

 

句潤 vs ACE

句潤の最初の相手はACEです、忙しくてお疲れモードらしいですね。やはりラテンの血が流れるACEは自由を奪われると人並み以上に元気がなくなってしまうのか冒頭のテンションの低さにちょっと笑ってしまいました。

 

さて、バトルですが、ACEは調子を徐々に取り戻してきている感じがあり相変わらずライムマシーンの様に韻を連打すると共に、今回はフロウもちょっとメロウなものを意識している感じがしてまさに本人の言葉通り「殻を破って新しいACEに挑戦している」という感じです。

 

一方!

 

句潤は残念ながら今回も微妙だったです泣。ACEのペースにハマっているのか?相手との言葉のせめぎ合いを意識してしまってるせいで句潤の良さであるグルーヴ感が死んでしまっています。

そんな感じになっているので彼の「俺の文字じゃなく音、グルーヴに乗りな」という言葉にも説得力が半減しています。自ら句潤最大の魅力であるフロウの良さを消してしまい、なんというか『普通のラップ』に近い感じになっていました泣。

 

なんでダンジョンだといつもそうなるのクールさん!

個人的には句潤の良さの3分の1も出ていないと思いました。そういった意味ではACEが自分のペースに持ち込んだとも言えるのでさすがです。

勝負は2ラウンドともACEが取りまたもや句潤は初戦敗退です。個人的にはダンジョンしか見ない視聴者にも句潤のヤバさを今度こそ分からせてほしかったんですがね。しかし句潤に力を出させず1発で仕留めたACEもやはり凄い、さすが百戦錬磨です。

 

MCバトル界の古豪 黄猿

次のチャレンジャーは『戦極MCバトル』がまだ『戦慄』時代の初期の頃から活躍していたMCバトルベテラン中のベテラン黄猿(きざる)です。彼のバックボーンに関しては説明の必要もないくらい各大会で活躍しまくっている全国区のバトルMCです。

 

10年間MCバトルでコンスタントに活躍し続けているラッパーってあまりいなくて、大体は数年間のピークがあってそこから音源中心にフェードアウトしていくか、生き残れずシーンから消えてく人がほとんどです。

彼は今年2017年の『KOK』のチャンピオンシップに残っていますが、10年前くらいから第一線で活躍していて今でもこの結果を残せるというのはトレンドの移り変わりが激しいMCバトルシーンでは結構凄い事です。

そして新婚さんという事ですが、奥さんすげー美人だなオイ!しかも会場まで応援しに来てくれてるとかもうアツすぎて食べてるアイスが溶けちゃいそうです。

 

黄猿 vs 裂固

黄猿の最初の相手は裂固です。連続クリティカル負けが続いているのでそろそろ勝ち星が欲しいところです。夏目漱石ファンの裂固を気遣っていとうせいこうがプレゼントした自身の著書『漱石漫談』でさらにボキャブラリーを上げて迎え撃ちます。

 

バトルの方はさすがに黄猿!ライム、フロウ、バイブス、活舌などのバトルMCとしての基本能力の全てがかなり高いレベルに設定されています。リズムが良すぎて勝手に頭を振ってしまう聞き心地の良さです。

しかし裂固も良かった!ってゆーかさ、どんどん押韻のレベルがヤバイ事になっている気がするんですが・・・。相変わらず相手の言葉を必ず使ってアンサーしそこから4連打5連打と連続で踏んでくるトップオブザヘッド!

裂固は英語をほとんど使わないうえに、フロウもカチッとした正統派日本語ラップなのである意味FORKの掲げる『ライム至上主義』って言葉は裂固にこそ相応しいのではないかと思います。

 

超ハイレベルな応酬が続き勝負は2ラウンド連続で裂固が取り、久々の勝利を手にしました。黄猿も非常に良かったので、この黄猿を倒しての連敗脱出は裂固にとって非常にいいムードです。

しかし会場に来ていた黄猿の奥さんの言葉「調子は良かったかなとは思ったんですけど。慰められたないいな、と思います。」

奥さん優しー!黄猿ウラヤマCー!お二人とも末永くお幸せに。

 

セロリさんビート優しくなったね

DJセロリさん前回のRECでビート難しすぎるの叩かれたんですかね?たまたまかもしれませんが今回ビートわりかし分かりやすいの選曲してきましたね笑。

Creepy Nutsのライブもカッコよかったです。今回の曲の語りの感じとかR-指定は落語とかも向いていそうですね。たしか落語家の方と対談もしてましたし、そういうところも意識的に取り入れてるんですかね。

って事で来週のダンジョンも楽しみです!

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