ガルフィ着てきた輪入道が気合のラップで2代目の威信を保つ!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年6月19日)
2018年6月19日放送(放送日は6月20日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。今週も前回に引き続き初代モンスターvs2代目モンスターの戦いです。これがあと数週間続くのでしばらくダンジョンにハズレ回はなさそうですね。
先週、2代目にヤキを入れるために初陣を切った初代モンスターはバッドホップのT-PABLOW。崇勲を倒しご指名の裂固と2回戦で戦いうところからのスタートです。
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T-pablow vs 裂固
という事で前回放送の予告にもあった通り次のバトルはTパブロと裂固のバトルです。1回戦の崇勲戦で「裂固出せ」とTパブロが言っていた事もありここは出ないわけにはいかないでしょう。
Tパブロの遊びまくりのフロウは相変わらず凄くてこのバトルでも色々とスタイルを変えてやってたのは凄いです。正統派のラップだったり、言い負かしに行く語り掛けラップだったりトラップだったりとホント変幻自在です。
一方裂固もあの純日本語ラップフロウにカッチカチの固い押韻を搭載したラップで迎え撃ちます。とりあえず両者ともテクニック面では現時点のフリースタイラーでほぼ上限に近いレベルかと思います。
でもヘッズとしてこのバトルで見たいのはそこよりも同世代同士ライバルでもある2人のHIPHOP的な主張の戦いですね。2人ともお互いのどこをディスるのか注目していました。
Tパブロが「Lick-Gの時はお前出ないで逃げやがって。俺は晋平太の時も自分から選んで出たぞ?お前メンバーの中で一番若えんだろ?逃げてんだったら先輩にケツ持ってもらえよ」とお説教する場面もありました。
こういった不良出身っぽい主張はTパブロらしくていいですね。「一番後輩なんだったらもっと自分からいろいろ率先して気合入れてやれや」ってところでしょうか。
裂固も「Lick-Gの時?俺は逃げてねえから。現役バトルMCじゃない般若1人残して引退した奴に『逃げた』とか言われたくねえよ。アンタは栄光にすがりついてるだけでしょ?」と一歩も引きませんでした。
こちらはこちらで「活動が調子いいからって威張ってんじゃねえよ」って感じですかね。やっぱりこの辺の同世代同士のプライドの戦いは見ていて胸アツでした。
結果は2-1でTパブロの勝利です。2人ともカッコよかったですがラップにおけるビートアプローチの引き出しの多さや、若手トップを走る王者としての貫禄でややTパブロの方が上回って見えたかな?というのが自分の感想です。
バトルではまったくその話題にならなかったですが高校生ラップ選手権王者同士の戦いでもあるんですよね。まあ『高ラ王者対決』ってフレーズじゃ全然収まりきかない2人なので自分もこれ書いてて「ああそういえば」って感じで思い出しました。
T-pablow vs 輪入道
ちょっとこのままTパブロに無双されちゃうと2代目のプロップスが完全に崩壊しちゃいそうです。状況的に追い込まれてるのもあるのか2代目モンスタールームもいつも以上に雰囲気が重たいというか、ピリついてる感じがありますね。
しかしそうはさせん!って事で現れたのが輪入道です。つーか輪入道の服がGALFY笑!今の若い人はあんま知らないかもですがガルフィってのは平成初期あたりにチンピラのおっさんや中高生ヤンキーがよく着てた犬のロゴが入ったセットアップです。久々に見たwww。
さて、気を取り直してバトル考察です。おそらくこういった逆境のプレッシャーを輪入道はプラスに生かすタイプだと個人的には思うので、初代に好き放題やらせない為にもここで輪入道が出てきたのはいい采配かなと思います。
この戦いは輪入道の気合いがTパブロのハイセンスなラップを飲み込んだようなバトルになりました。ダンジョンに限らずオラオラ感が出てる時の輪入道は毎回当たりバトルになりますね。
輪入道は感情が前に出てもラップのテクニック部分が雑にならないところが凄いですね。オラついてる時でもしっかりライミングをはめ込んできます。
TパブロもBAD HOPのKawasaki Driftのフレーズ「川崎で有名になりたきゃ、人ころすかラッパーになりな」のパンチライン使ってきましたね。バトルの内容的にはTパブロの地元川崎と輪入道の地元千葉のフッドアピール対決っぽいバトルでした。
勝敗は輪入道の1発クリティカル勝ちです。Tパブロももちろんカッコよかったんですが、とりあえず輪入道の2バース目のインパクトが凄すぎて全部そこで持ってかれた感じになりましたね。
Tパブロはバトル久々にもかかわらずまったくブランクを感じさせず、むしろ前よりさらにカッコよくなってました。来週は予告でChico Carlitoが出てましたね!めっちゃ久々にチコカリのバトル見れるんすね~、楽しみ~。
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