レペゼン社会不適合者

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裂固を一発で仕留めたHIBIKI!vs呂布カルマ戦早く見たい!フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年4月3日)

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2018年4月3日放送(放送日は4月4日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。先週、先々週の放送はバトルはお休みでバラエティ番組的な構成で別に書くこともなかったのでスルーしました。って事で久々のダンジョン記事です。

ダンジョン初代司会進行役のUZI逮捕事件以降ZEEBRAのパートナーは空席の状態でしたが今回の放送から、初代モンスターも務め事件以降も臨時ナレーションをやっていたサイプレス上野が新たに正式に進行役として加わりました。

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レペゼン鎌倉の若手筆頭

3週間ぶりのバトル放送で新たなRECとなり心機一転のフリースタイルダンジョン最初のチャレンジャーはここ最近大活躍のT-TANGG(ティータング)です。

2,3年位前からMCバトルで活躍し始めどんどんと知名度も上がっている神奈川県鎌倉市出身の注目の若手で、直近ですとKOK2017の決勝チャンピオンシップにもエントリーされていました。これは凄い事ですよ!

バトルスタイルはこの世代ではもはや共通となっているスキルフルな押韻テクニックを彼ももちろん持っており、なおかつ太く男らしい声でリリックもストリート臭を漂わせるブラックなラップが魅力です。

前述の通りこの年代のフリースタイラーはライミングが超絶上手い人が多いのですが、その中でもこのT-TANGGは超一流の押韻テクニックとアンサー力があり、ケツで踏む脚韻でしっかり落とすのでお客さんにも伝わりやすいです。

彼はあまり帽子を被らないイメージがあったのですが今回の放送ではニットキャップ被っててけっこう似合ってました。彼のイメージにも合いますし個人的にはこっちの方がカッコイイな~なんて思いましたね。まあ、余計なお世話なんですが笑

 

T-TANGG vs 崇勲

T-TANGGの最初の相手となるモンスターは崇勲です。ダンジョンでの結果が芳しくない事でファンからは相当叩かれている様で、SNSでも「辞めた方がいいんじゃないですか?」などかなり辛辣なメッセージが視聴者から届くようです。

前回のバトル放送でもかなり精神的にきている感じが伝わってきましたが本人は「自分はナメられてる時に謎の力を発揮するのでこういう時は何かひらめきがあるのかなと思っています」と語っていましたね。

 

さて、バトルの方ですがT-TANGGはいつもの様にバシバシ韻を踏んでいきながらディスを仕掛け、それに崇勲がアンサーしていくような戦いとなりました。結果から先に言いますと2-0で崇勲のストレート勝ちでした。

T-TANGGは「ハゲ」「顔だけはモンスター」「ダルマ親父」など崇勲の見た目に関するディスが多かったのですが崇勲の様な、クールさが売りではないタイプに対してこういうビジュアル面でのディスはカウンターを喰らう事がけっこう多いです。

太ってる人に対して「デブ」だったり、髪が薄い人に「ハゲ」だったりというディスは受ける相手も言われ慣れているので、今までのバトルを見ていてもこういうのは上手い返しをされて劣勢になるパターンが非常に多い気がします。

崇勲は最近のダンジョンでの迷走していたバトルと比べると今回のラップはとても良かったと感じました。とりあえずあのカワイイキャラみたいなのやめてくれたのが個人的には嬉しかったですね。

 

高校生ラップ選手権準優勝者でありUMB岡山代表

次に登場したチャレンジャーは第3回高校生ラップ選手権でHIYADAMと決勝を戦い準優勝を勝ち取った岡山をレペゼンする若手HIBIKI(ひびき)です。

高校生ラップ選手権出身のラッパーはこの大会後バトルからフェードアウトする人も多いのですがこのHIBIKIはあの大会後も各大会にエントリーして実力を上げていき、遂に2017年にはUMBの岡山県代表になりました。

 

っていうか第3回高校生ラップ選手権からもう5年も経つんですね~。大人になった今は見た目もさらに男らしくなってまさに日本男児といういで立ちの風格を漂わせる硬派なキャラってイメージです。

ラップのスタイルも気合とバイブス全開で勢いが売りだったあの頃と比べると、今はその気合や熱量はそのままに内にこもった静かな闘志をたぎらせる堂々とした佇まいも彼のカッコいいポイントの1つかと思います。

高校生の頃の彼のイメージしかない方は、いまのHIBIKIも是非チェックしてもらいたいです。彼のEPが2017年の9月に出ているので、音源の方もディグってみて下さいッ。

 

HIBIKI vs 裂固

HIBIKIは紹介VTRで呂布カルマに対し「目を見せないところが腹が立つ」「岡山にライブに来た時は手抜きしている感じがあった」と軽く挑発。「目を見せない」ってのはグラサンをかけている事を言ってるんですかね?

さっそく2人のバトルが楽しみになりましたが、多分呂布カルマは最初には出てこないだろうな~と思っていました。予想通りモンスターとして登場したのは呂布カルマではなく、裂固が現れました。

 

バトルですが、先ほども前述した通りこの高校生ラップ選手権世代以降の世代のフリースタイルラッパーはライミング技術のデフォルトラインが物凄く高い!このバトルはまさしくその技術の見せ合いの様な戦いでした。

2人双方とも相手を言い負かそうとするような会話型ディスリ合いのバトルでなく、お互いが「俺はここまでラップが上手いぜ」「いや俺の方がもっと上手いぜ」といった超ハイレベルなラップスキルショーの様でした。

 

お互い初対面で第1ラウンドだったため、けん制的なラウンドとも言えたのかもしれませんが、結果はまさかのHIBIKI一発クリティカル勝ち!

ただ、これはHIBIKIが圧倒的に勝ったというより僅差での勝敗判定の結果がたまたま5人とも一致したという感じですね。裂固も普通にカッコよかったですから、2人のラップ自体に差があったという印象はそんなにしませんでした。

 

次回、呂布カルマ戦が楽しみ

HIBIKIが裂固を倒したところで放送終了しましたが、次回予告で呂布カルマが登場していましたね。冒頭の挑発からも分かる通りHIBIKIも呂布カルマに言いたいことがあるようなのでこれはバチバチのバトルを期待します。

視聴者側のエンターテイメント野次馬根性で言うなら呂布カルマを怒らせるような試合が見たいです。普段クールなカルマがたま~に見せる感情的なバトルは名試合が多いですからね。

って事でHIBIKI君!呂布さん煽りまくってなるべく怒らせる方向でお願いします笑

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